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【 バッテリー 】


日ごろ調子さえ良ければ気にもかけていない存在・・バッテリーについてのお話です。

バッテリーには、12Vタイプであれば6個のセルという反応室があります。ひとつのセルでは、2V強の電気を生み出します。その2Vのセルが6個集まり、2VX6セル=12Vで、直列につながり12Vのバッテリー電圧が発生します。実際には、ひとつのセルは、2.2Vの能力いっぱいで反応すると、2.2VX6セルで13.2Vまでは反応できる構造です。希硫酸の比重が適切な場合のお話ですが。

さて、バッテリーの中に電気が入っている??と思っている方もいらっしゃると思いますが・・実は、バッテリーの中に電気は入ってはいません。しかし電気を生み出す「元」は入っています。バッテリーは、本当は電気を発生させるための化学反応容器といったほうが良いのかもしれません。その正体は、鉛の電極と希硫酸(バッテリー電解液)です。

バッテリーには、プラスのターミナルと、マイナスのターミナルが有り、先ほどのセルの中には、電極が集合された棚が入っています。バッテリーのこの電極は、鉛でつくられており、それを包み、満たす様にバッテリー液が入っています。

電気は、鉛の電極と希硫酸の成分であるところの、硫黄が化学反応で生み出しているのです。化学反応では、鉛の電極に硫黄が付着する現象で電気を生み出します。また、充電とはこの鉛の電極から、付着した硫黄を剥がす作業のことで、言葉の意味とは少し違います。英語でもチャージと言いますが、反応が出来るようにするための、再生または、再活性処理と言ったほうが良いかも知れません。

放電がすすみ、鉛の電極に硫黄が付着すればするほど、電気を生み出す力は弱まります。その時の電極には硫黄がまるでメッキの様に電極を覆い、反応が出来なくなる状態が来ます。それを剥ぎ取りバッテリー液に戻す事が、充電だったのです。バッテリーは、その繰り返しで電気を生み出していたのです。走行中のバイクは、電気を使いながら、同時に充電して走っています。したがって、バッテリーは、化学反応で電気を生み出す化学反応容器と言えるのです。

バッテリーを、大きなダムに例えますが、それは発生電流容量のキャパシティーのことでアンペア数が19Aより、23Aのほうが大きなダムと言えるかもしれません。しかしダムの様に、電気を蓄えているわけではありません。まるで言葉のあやのようです。

バッテリーの、大まかなタイプについて・・・バイク用のバッテリーには、開放型のバッテリーと、密封型のものがあります。開放型は、従来通り、蓋を取りバッテリー液を入れるタイプです。最近では、MFバッテリーが主流となり性能も一段と向上されたものが出てきました。MFバッテリーとは、メンテナンスフリーの略です。しかし、このメンテナンスフリーとは、ほって置いても良いという意味ではありません。

MFバッテリーには、バッテリー液の補充用の蓋がありません。MFの意味は、補充液の心配は必要ないと考えた方が良さそうです。開放型のバッテリーもMFバッテリーも、補充電が必要なのは変わりません。また、開放型は、反応による水素の泡の発生により、バッテリー液の水分が蒸発しますから頻繁にバッテリー液の液面管理に注意を払う必要があり、もし適正なレベルを外れたらバッテリー補充液(純水)を適正レベルまで補充する必要があります。その後に、満充電して比重が適正かどうかをチェックすることも大切です。比重の測定には、カーショップなどで扱っている比重計を使いましょう。比重計には、使用説明書がついてきますので、使用前にお読みください。

それでは、おおまかにMFバッテリーの構造についてです。基本的には開放型とほぼ同じですが、バッテリー液の入れ方が違います。MFバッテリーの電極の周りには、バッテリー液をしみ込ませておく素材で覆われています。その素材にバッテリー液がしみた状態で満たされてます。そうすると、急激な化学反応が起きても水素の泡が発生しにくい安定した状態を保てます。したがって、液を入れて蓋をしてしまう事ができます。密封型の構造はこうなっています。

大別してこの2種類のバッテリーは、充電方法にも差があります。バッテリーの充電器を選ぶ時には、普通バッテリー用とMFバッテリー用がありますのでご注意下さい。MFバッテリー用は、普通バッテリーも兼用出来る物が、ほとんどです。

どうでしょうか・・バッテリーのお話でした。もし興味がおありでしたら、後編で作成予定の「バッテリーのメンテナンス」についてもお読みいただくと嬉しいです。