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慣らし運転


慣らし運転のお話です。

新車は勿論の事、旧車でもエンジンのリビルド、オーバーホール後には慣らしが必要になります。そして、慣らしについての認識を持つ事とは・・。通常は、新車のオーナーズマニュアルに800〜1000kmで慣らしは完了と記載されています・・。

★慣らしとは、オーナーによる、エンジンなどの最終仕上げと言えます。どう取り組めば良いかを、考えてみました。

オイルを選択する際、慣らしとは、800〜1000kmでは慣らし完了とは言えません。鉱物油、半化学合成油、100%化学合成油の存在から、お話を進めてみます。

エンジンオイルには、ベースオイルの質に、その性能を大きく左右される鉱物油と、鉱物油と、化学合成油をブレンドした、半化学合成油、100%化学合成油の3種類が存在しています。この3種類のオイルは、大まかな分類で細かく分けると多岐にわたる種類が存在しています。

それでは、このオイルはどのように認識して、使用すればよいのでしょうか。

★初期の慣らしとは、エンジンオイルを選ぶ上で出てくる聞きなれない言葉です。

初期慣らしは、800〜1000kmですが、慣らし完了ではありません。じつは、5000kmが本当の慣らし完了とされています。レッドラインのエンジンオイルのラベルには、3000マイルまでの慣らしの完了していないエンジンには使用出来ません。と注意書きがあります。それは慣らしが出来ないと言う意味で書いてあります。

高級な外車などは、慣らしの不要なものもあります。それは、コストの面で高くなるからで、本来慣らし走行が不要の車も作れるのです。

製造の過程で、最終仕上げは、ミクロン単位の精度を要求されますが、そんなに時間をかけて高い機械を入れて、製造ラインでコストをかけられないのが現状です。そこで大体の仕上げで後は、オーナーが慣らしをやることになる訳です。まさしくオーナーによる最終仕上げが慣らしと言うことです。

初期慣らしは、鉱物油の使用が原則です。なぜかと言うと、鉱物油でないと慣らしは出来ないからです。

メーカー推奨の、例えばHD純正オイルは添加物入りの鉱物油です。ですから、メーカーの推奨のオイルは、慣らし用のオイルとも言えます。勿論、慣らしが終わってからは、全く使用できないという意味ではありません。HD純正オイルは、ハーレー専用に考えられた優秀なオイルです。しかし、鉱物油という分類からは、脱することは出来ません。

アメリカのディーラーでは使い分けを薦めています。ディーラーでは、このようなメカニックからの説明とともにアドバイスがあります。

「初期ならしは、純正オイルで約500〜600マイルまでお願いします。その後は、3000マイルまで最終の慣らしがあります。その間は、ベルレイEXPなどの半化学合成油に切り替えてじゎっと、3000マイルまで慣らしをしてください。その間に、何度オイル交換をするかは、あなたの財布と相談してください。」オイル交換は、やり過ぎはありません。走る度に交換しても良いです。もちろん、オイルフィルターも考えて交換するのが望ましいですよ!

こういった感じです。

半化学合成油は、鉱物油と100%化学合成油の、ブレンド油です。だいたい、1000kmを過ぎて、そこから良い当たりを出すために使用できます。半化学合成油は、そういう慣らしの過程に使用するオイルです。じわっと、慣らしができるということです。5000kmまで来たら、100%化学合成油に切り替えます。慣らしは、もう終わりです。100%化学合成油では、慣らしはできません。ということは、磨耗しないオイルだということです。せっかく、慣らしをしたのですから、その状態を守るという意味です。

鉱物油や、半化学合成油は慣らしができる。要するに、磨耗する、磨耗がずーっと続くということです。

エンジンオイルを、このような観点から考えると、意外な事実が分かります。また、一口に化学合成油と言っても、千差万別ですから選択は大変難しい問題です。ここでは、取り上げられませんが、オイルについては別の項目で取り上げて見たいと思っています。

★ヒートサイクルの慣らし

慣らしは、やり方があって、ヒートサイクルの慣らしが一番よいとされています。それは、一日一回フルに冷たいエンジンの状態から、フルヒートまで走行して、その日はもうエンジンはかけずに冷やします。それで、ヒートサイクルの慣らし運転と言います。

補足:もちろん途中で休憩などは控えます。渋滞の少ない道を選んで走行します。

距離にして、約50〜60km。その日はもうエンジンはかけません。家を出て、50〜60km走って家まで帰るやり方です。ピストンリングとシリンダーが熱膨張で、辛くなる状態を長く維持しては良くないからです。

1000kmまでヒートサイクルの慣らしを行います。その後は、普通の走り方で5000kmまで半化学合成油で最終の仕上げの慣らしを行います。ヒートサイクルの慣らしで仕上げたバイクは、ちょっと違いますよ。そういう機会がありましたら、ぜひお試しください。

また、オイルなどで質問などありましたら、お申し付けください!