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スロットルケーブルの調整方法

 

ケーブルの調整方法にはそれなりの手順があります。

さてキャブつけようかな?でもケーブルの調節方法が分からない!ま、ケーブルの遊び調節だけだから、適当に自分の好みの遊びに合わせて・・・っと。さぁ!走ろう。ブルルン・・・あれれ??上が伸びない!スロットルも重たい!ナゼニ??

ご自分でキャブレターを外して、組み付けて、よくある話。

スロットルケーブルの調整は、二つの調節をしなければなりません。

・ ひとつは、スロットルの遊び(ガタ)の調節。

・ ふたつは、スロットルを全開にする調節。

このうち、スロットルの遊びの調節のみ合わせた場合は、必ず失敗する羽目になり、結果としてスロットルが以前と比べて重たくなった・スロットルの動きがスムースではなくなった・高回転が伸びない、あとは・・・これは大きな声ではいえませんが、最高速が落ちた。と、結果として現れてきます。

このうち、高回転が伸びない・最高速が落ちた。は、なぜ??と思われがちですが、少し考えてみれば分かる事。要するにスロットルが全開になっていないのです。全開になってなければ、当然高回転が伸びず、最高速も落ちます。

たかがスロットルケーブルですが、されど...そのたかがで、本領が発揮できてなければ、これは実に勿体無い!ご存知なければ、是非、実行に移してみてください。


 

ケーブル調節の心得

一応画像も入れて説明致しますが、CVキャブのみ取り上げます。他のキャブレターでケーブルを調整される場合は、それを応用してください。しなければならないことは、ほとんど同じ事です。

手順を簡単に書くと

1 スロットルケーブルの調節部分(ネジ部分)を初期設定に戻す。

2 スロットルケーブルの、引き側を調整し、スロットルが丁度全開になる位置まで調整。

3 スロットルの遊び量を調整。遊びは、厳密には指定がありますが、これは各個人の好みで。

4 ロックナットを確実に固定。

 

言うは簡単ですが、いざ実行となるとそうもいかないのが現実。では、画像も取り入れましょう。


 

調節方法 事前確認

引きとは、アクセルを開ける為のケーブル。戻しとは、スロットルを閉じる為のケーブルです。画像は96年以降のスイッチボックスとなっていますが、これは他の年式でも同じです。

 

まずは、調整部分をケーブルを張っていない、アジャスターはフリーな状態にします。次に確かめることは、ケーブルがきちんと、キャブレター側のスロットルケーブルホルダーへ差し込まれているかを確かめます。80%の確立で、きちんと差し込まれていません。

 

これは、ケーブルがきちんと差し込まれていません。奥まで差し込まなければ、正確にケーブル調整ができません。

 

きちんと差し込まれた状態です。キャブレターを外して、きちんとケーブルを差し込んだ状態でもキャブレターを車体へ取り付ける際に外れてしまうことも多々あります。

このとき、右手で右のグリップ(つまりアクセル)で、戻しケーブルにテンションをかけておく(スロットルを閉じようとする向きへ力を加えておく)と、ケーブルの差込から外れてしまうことから回避できることもあります。または、取り付け後に外れてしまった場合も、アクセルを使い戻しケーブルにテンションをかけることにより、外れてしまったケーブルがスコッと差し込まれる事もあります。

CVキャブ以外は、一概に同じようにはいきませんので、いつテンションをかけるか、工夫と応用をしてみてください。

また、ケーブルが縫う様に巻きついていないか、ケーブルの取り回しで急に曲がっているところがないか、アクセル側とキャブレター側のタイコは変に曲がった形でついてはいないか(S&SのE・Gは特に。)、ケーブルをタンクに挟んでいないか、など動きに支障がないことも確かめる必要があります。クルーズコントロール付きは、特別、慎重にみる必要があります。

 

引き側調整

次に引き側のケーブル調整ですが、先に述べたとおりキャブレターのスロットルが全開になっているかどうかを確かめなければなりません。CVキャブで確認するところは、外から確認でき、それは赤い○がしてある部分で確かめることができます。

CVキャブ以外は、直接キャブレター内部を見て確かめる必要があります。

 

これが全開になっている場合の図です。

全開にする調整方法は、まだ引き側のアジャスターはなにもせず、そのままアクセルを捻り、いまどこまでアクセルが開いているかを、まず確かめます。その後、全開になっていなければ引き側のアジャスターを張っていきます。アジャスターを張っていき、丁度、全開になる位置でケーブルを張るのを止めます。丁度全開になる位置で、それ以上ケーブルを張ってはいけません。

CVキャブの場合、丁度全開になる位置が来ると、アクセルを全開にする度に「カチッ・カチッ」と音がするようになります。そして、その位置からアジャスターを緩めていくと、カチッカチッという音がしなくなります。その音が、丁度するところで引き側のケーブル調節はOK。

慣れてくると、キャブレターを見なくても音だけで判断することができるようになります。ただし、雑音がない状況限定ですが。

手つきはこんな感じです。

 

引き側のケーブルを張り終えました。まだロックナットは締めません。

 

戻し側調整

引き側が全開になると、つぎに戻し側のケーブルアジャストです。戻しは、アクセルの遊び量の調節なので、各個人の好みの遊びに合わせてください。あまり遊びが多すぎるとスロットル操作に影響が出て、遊びが少なすぎるとハンドルを左右に着るたびに回転数が上がったり下がったりする場合がありますので、一般的には、少しアクセルがガタガタする位で調節します。

手つきはこんな感じ。先ほどの引き側を調整する時との手つきの違いがお解かりいただけますか?

 

すべて調整をした後に、もう一度アクセルが全開になっているかを確かめ、良ければロックナットを締めます。


補足

このケーブル調整のお話で、以前 「アイドル君をつけてる場合って、アイドル君の開度によってはケーブル調整に関係してくるんじゃない?」と質問された事があります。

アイドル君とは、アイドリング回転数を遠隔で調整できるものですが、アイドル君の開度とケーブル調整とはあまり関係がありません。たとえ、アイドル君を外しても、一番奥までねじ込んでも、全開になる位置も遊びの量にも変わりはなく、影響は出ません。

 

また、社外品のケーブルでごくたまにある事なのですが、上記調整方法を行うと、キャブレターのスロットルが全開にならないことがあります。また、全開になっても、全開にした位置でスロットルの遊びがなく異常にスロットルが重たい。といったことがあります。

その場合は、スロットルの開度などは無視し、スロットルの操作や動きを優先して調整してください。全開云々に拘っていると、異常にスロットル操作が重たくなったり、ハンドルを左右に切るたびに回転数がゴロゴロ変わってしまうからです。不慮の事故を起こさない事を第一に優先してください。

 

ケーブル調節だけでも結構な文章となりましたが、あまり難しくは捕らえず、少しずつ確実に実践してみてください。慣れてしまうと、簡単なものです。