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これを見ればダイノグラフがもっと面白くなる

JIMS 135エンジンをパワーチェックする事に。



JIMS 135搭載のFLTRXをお持ち込み頂き、パワーチェックしました。

JIMS135と言えばそれまでJIMSのコンプリートエンジン・ラインナップでフラッグシップ的存在であったJIMS131よりも更に大きな排気量。JIMS135・2212ccエンジンです。
 

そのダイノグラフはこちら↓
 
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馬力は130ps、トルクは18kg-Mオーバーとハイアウトプットなモーターである事が解ります!(フルパワー仕様)



 
 さて、今回は「これを見ればダイノグラフが面白くなる」というタイトルです。これまでパワーチェックのデーターをたくさん掲載して参りましたが、ビフォー・アフターと、前後での比較が無ければ、いまいち掴みにくいもので、「グラフを見るのに慣れた人」である必要がありました。  
 
 今回のこの記事は、グラフのみ見ても判らない、という人にも、その排気量(エンジンサイズ)を元にグラフの形と数値で、エンジンの具合、マフラー・エアクリーナー、チューニング内容 などが理想的なものになっているかが、解るようにするのが今回のこの記事です!!”数字好き”には好まれそうな記事になりそうです(笑)
 


 

□1キュービックインチあたり1馬力

 一般的にハーレーでは1キュービックインチあたりが1馬力になれば、そのエンジンや周りのセットアップはかなり良いものだ、という目安があります。
 
 そして、トルク値についても、この考えのままで当てはめる方法があります。アメリカでは一般的なフットパウンドというトルクで用いられている単位にすれば良いだけ、です。1フットパウンドあたりが、1キュービックインチになれば、そのエンジンや周りのセットアップはかなり良いものだ、と見れます。じゃぁ、それを超えた出力が得られているものは・・・??それは本当に凄い!!凄い!!
 
 

<1キュービックインチあたり 1フットパウンド&1馬力>
 
 ここで、絶対に勘違いして欲しくないのは、1キュービックインチあたりが1馬力の出力にも、1フットパウンドのトルクにもなっていなければ、ダメだ!と見なす事だけはしてはならない、という事です。
 
 
 1キュービックインチあたりが1馬力の出力にも、1フットパウンドのトルクになっていれば

 おー!それは凄くイイね!!

 賞賛に値するものとして認識して下さい。
 
 
 ツインカムなどのビッグツイン系ではキュービックインチ表記なので判りやすいです。TC88/TC96/TC103/TC110・・・すべてキュービックインチ表記。スポーツスターではcc(キュービック・センチメートル)での表記なので、キュービックインチに直すと883では54ci 1200ccは74ciとなります。
 
 例えば 110キュービックインチエンジン搭載のCVOですが出力が110馬力でトルクが110フットパウンドあれば、このエンジンはいいセットアップと評価出来ます。110フットパウンドなので、kg-Mに直せば約15.3kg-Mです。でも、15.3kg-Mと見てもどんなものか解らないが、フットパウンドで見ると排気量(キュービックインチ)の数値とどうか?と比較が出来るので、このほうが感覚的に数値から想像することが容易になりますね。
 
では、実例をポポンと掲載してみましょう。
 
 
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 2013y FLTRXSE(CVO)  出力88.26  トルク111.2フットパウンド

 こちらはSE110 スクリーミン・イーグルのワンテン・ストックエンジンにステルスヘッダーとRCX・EXにインジェクションチューニングを済ませたダイノグラフ。

 出力は低いですがトルクは111フットパウンドと、トルクに対しての出力比から見ると、SE110エンジンの素性は極端なトルク型のエンジンであると見れます。(出力が低いといってもSE110エンジンの中ではまぁまぁ出ているほうです)

 
 
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 2012y FLHX (103キュービックインチ)
 ストックから103ciになったモデル。  出力78.77 トルク94.92フットパウンド

 ステルスヘッダーとV&Hのハイアウトプットにインジェクションチューニングを済ませたダイノグラフ。ストックの103はステルスヘッダーを組んだTC96にも近い値であり、いい具合にエンジンをモディファイすれば化けるエンジンです。
 

 
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 2007y FLTR(103キュービックインチへボアアップ) 出力88.14 トルク100.48フットパウンド。

 これは僕のFLTRで笠岡ドラッグ仕様。ハイコンプ103ci。。ハイコンプといっても10.5位なので大した事ないですが・・。カムはT-manのカム。
 
 

 次は96キュービックインチのエンジンですが、排気量こそ96ciですが、これが、なかなか頑張っています。
 
 
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 2011y FLTRX(96キュービックインチ、ボアアップ無し)
 
 笠岡ドラッグに向けてエンジンのモディファイを加えた車輌です。排気量は96ciに固定したまま、費用対効果を踏まえつつ、どれだけアグレッシブなエンジンに出来るか追求したものです。
 
 先ほどの103キュービックのボアアップしたFLTRと出力、トルクともに103ciよりも上回った数値が出ています。このFLTRSEXだとトルク値は排気量の96ciを超えている。出力値も96ciに近く、狙って行なったエンジンのアグレッシブ化はいい結果であったという事がグラフからも見て取れます。

 万人にオススメ出来るエンジンのセットアップ内容ではありません。同じアメ車でも、ピックアップトラックのC1500の様に、ドロドロ言わせて走るというよりは、V8エンジンを躍らせて、豪快・かつシャープな加速と共にタコメーター針をレブにブチこむコルベット的なエンジンセットアップ。回転上昇と共にアメ車ならではの危険な加速感が楽しみたい人にお勧めです。


 さてさて、続きましてはスポーツスターです!!
 スポーツスターが、意外(?)にも侮れません。
 
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 こちらはXL883 54ci ストックエンジン 吸気・排気のみでインジェクションチューニング(EXは北米仕様のノーマル)
 
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 こちらはXL1200 74ci ストックエンジン 吸気・排気のみでインジェクションチューニング(EXはV&Hのスリップオン)
 
 
 スポーツスターは1キュービックインチが出力1馬力に、トルク1フットパウンドに届いているものが多いんですね。同じハーレーのエンジンなのに、小さい排気量で、よく走るなぁ!!と思ったアナタ。それは気のせいではないですよ?。
 
 スポーツスター4カムエンジンは、他のビッグツイン系とは、ちょっと違うんですねぇ。4カムと言われる「バルブトレイン」の仕組みが、他のビッグツイン系と比べてとても効率が良いんです。
 
 ドラッグレースのベース車両として、市販のスポーツスターをベースにしても、元の素性がイイだけに、ある程度の良いトコロまで戦えるカモしれません。
 
では、最後に、JIMS135のグラフの「トルク」を改めてフットパウンドの値で見てみましょう。

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 トルク値は135フットパウンド
 
 つまりは、JIMS135は、バランスが整ったいいセットアップのエンジンだという事ですネ!
 
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 お楽しみ頂けましたでしょうか。
 こういう視点からお楽しみ頂く為にも、ハーレーでの計測に限り、フットパウンド表記も載せて行きますネ。