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95ciボアアップ&GDC .510リフト仕様 ( Gear Drive Camshaft )

 2007年モデル・・・といえば 「ストロークアップによる排気量拡大」

 以前からボアアップのメニューをご用意しておりましたが、88ciから96ciへ、純正エンジンから排気量を拡大してきた影響なのか、それまでのTC88に対して、潜在的な「排気量アップする事に対するネガティブなイメージ」を払拭するかのように、「ギアカム・プラス・ボアアップ」の依頼・注文が増えています。そこで改めてホームページ上にてご紹介する運びとなりました。

 88ciで排気量負けした気がするから96ciに乗り換えよう・・・とするお話はよく耳にしますが、考え方を変えてみましょう! 88ciを今から95ciへボアアップをすることとは、言ってしまえば同じほどの排気量にするにしても味付け自由、「お楽しみ範囲」が幅広くあります。TC88は、これから 遊べるのです!

 88ciから95ciへの排気量拡大、ローコンプ化、それに対してのカム交換。

 求めたのは「トルクフルなエッセンス」・「下から突き上げる鼓動感」・「地を蹴るリアタイヤ」

 スマートなTC88/ツインカム88を覚醒へ導き、「乗り手の五感」を刺激します。


 

 

概要

対応年式 99年〜06年 TC88

カム交換時に交換する部品の一覧

  • カムシャフト(0.510’リフト)
  • 95Ci WISECO製鍛造ボアアップピストン(圧縮比9.0:1)@純正シリンダーをボーリング/ホーニング
  • SIDEWINDERバルブスプリング(99年〜04年モデルマデ)
  • GDCギアーアッセンブリ一式
  • アジャスタブルプッシュロッド(タイムセイバーではない)
  • アジャスタブルプッシュロッド対応プッシュロッドカバー
  • T6 6061 強化型削りだしカムサポートプレート
  • ギアカム対応カムベアリング・及びケース側の強化型ベアリング
  • ガスケット類
  • ※ギアードライブカムシャフトについてはこちらをご覧ください
    ※Gear Drive Camshaft はS&S CycleのPatentです。
    ※純正オイルポンプが損傷している場合は交換対象となります。

    ○バルブスプリング

    04年までのツインカムモデルはSIDEWINDERバルブスプリングに交換。05年以降は純正バルブスプリングで十分対応できるので交換対象ではありません。

     


    ○ピストン

     手っ取り早くトルクアップする方法で「ボアアップ」。ピストンをより大きく、純正のシリンダーをベースにボーリング加工してのボアアップです。様々なピストンがある中でもあまりシビアな特性になってもいけませんのでロー コンプピストンでのボアアップをセットメニューに組み込んでいます。

     しかし、ボアアップによるトルクアップは常套手段で、それをより効果的に、方向性を定める"カギ”を握っているのはカムシャフト。例えば低回転からトルクが素早く立ち上がる、ピックアップ重視タイプなのか、回転が上昇するにつれてトルクも馬力も比例して立ち上がるタイプなのか・・・。

     大きく分けてこの二つですが、ボアアップしたのを生かすも殺すもカム次第で大きく握っており、もし根本的にカムの選択を誤ると、エンジンの始動性に先ず現れます。セルを回すとグギャッ・・という異音でなかなか始動しないエンジン・・・など。ハッキリとした理由があり、ここには記載しませんがこれではイタダケませんね。今回紹介しておりますカムはそういった心配事はまずありませんのでご安心ください。

     そのカムシャフトの最大の特徴は、チェーンでカムシャフトを回す純正の構造から大きく変更され、それらをすべてスパーギア(平歯)で駆動させるギアドライブ構造に変更することで、それまでのチェーン方式で発生していたカムシャフト回りのフリクションロスを大幅に低減。滑らかに、軽やかに回るエンジンとなり、同時にツインカムエンジンの構造上の問題を解消することで、エンジンのロングライフに貢献します。

     

     

    ○ 510カム仕様はどんな人にお勧め?

     先に紹介しております21G・26Gのページでいう所の21G、「ボアアップ版の21G仕様」です。

     5速の50kmからでもドドドッとゆっくりも流せますが、そのままのギアでギクシャクすることなく70kmでも100kmでも思うように加速できる、"思い切りトルクに乗せて走る"印象、これがボアアップ版の大きな特徴です。

     "いこう!"と思えばいける。だが行く気にさせないマッタリフィーリング。有り余るトルクを抱えながらも敢えてソレを使わない。一見“鈍”の中に存在する頼もしい力強さといいますか、「羊を被った狼を飼いならす」感覚に似ています。TC88での、いままでの美味しいエンジンフィーリングポイントの幅が広がり、流しても良し、回しても良し。

     バランサー入りのTC88Bは振動も少なく消極的な印象もあるエンジンフィーリングですが、これが実に活発で「ズダダダッ、ズダダダッ・・・」とリジットマウントされているエンジン故に、より地を蹴る感覚を楽しむ事が出来るエンジンへ変化します。

     ・・・と、総括すると”ゆとりのある走りを求め、鼓動感と走り心地に趣きを置きたい”人にお勧めです。

    07年以降の96キュービックと比較すると?

    88cをストロークアップした96c(07モデル)と、ストロークそのままにボアアッ プ+ローコンプピストンで実現する95cの感触とでは…

    ローコンプが効いてるので、エンジンに急かされる事なく、低回転でドッドッドッと回る感触が好印象でキモチイイと思います。そこからの加速は「純正エンジン」との比較はするべきではないのでしませんが・・・。
    発熱も96(07モデル)ほどではありませんし、これが更にキャブ車88なら、安価でより一層、自然で気持ちのよいハーレーライフをお約束できます。


    プッシュロッド

     カムシャフトを交換する場合、純正のプッシュロッドからアジャスタブルタイプのプッシュロッドに交換します。

     交換する理由は、カムシャフトのベースサイクル径が純正カムのベースサイクル径とは異なる為です。その目的は油圧タペットを正常に機能させることにあります。純正のカムシャフトのベースサイクルに対して最適な長さで設計された純正プッシュロッドを、そのまま違うカムシャフトのベースサイクルに対しては最適な長さではないからです。アジャスタブルだと、それぞれのカムシャフトに対して最適な長さに調節することができます。

     また、油圧タペットは、注射器の様な機能も持ち、エンジンが動いている間、常にオイルを吸って吐いて、吐かれたオイルはプッシュロッド内を通り、ロッカーアームに向けオイルを圧送しています。この注射器からでる油量を決めているのがプッシュロッドなので、ロッカーカバー内に送られるオイルの量に影響してきます。最悪の場合、潤滑不足によるヘッドの焼きつきを起こしてしまう可能性もあり、強いては、走りにも影響してきますので、このただの棒に見えるパーツを侮ってはならない理由がそこにあります。

     

    プッシュロッドカバー

     純正のプッシュロッドカバーは、元々が非調節のプッシュロッドを使うことで設計されているので、外から工具を使い、操作するだけの十分な間隔がありません。アジャスタブルタイプに変更する為、外からプッシュロッド長を調整可能としなければならないので、純正のプッシュロッドカバーから交換します。

     交換するプッシュロッドカバーは外観は純正とほぼ同じの物となり、また、ガスケット類も純正と同等のものが使用できます。


     

    価格 (2007/01/17設定)

    参考見積もり金額 ¥ 353,270 〜

    年式や個々の車体の程度により異なります。また、06年FXDモデルは構造の違いから、参考見積もり金額とは異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。

    見積もり内には、エンジンパーツ・ガスケット・交換工賃・セッティング・エンジンオイル交換、オイルフィルター交換が含まれています。また、遠方からのお客様で弊社にてある程度の慣らし運転が必要な場合はお尋ね下さい。(別途必要)

     

    備考

    エアクリーナー

     最低限、純正のエアクリーナーに入るK&Nエレメント(リプレイスタイプ)、もしくはスクリーミンイーグルのハイフローエアクリーナーキットを組み込まれている事をお勧め致します。

    関連(参考)

        S&S エアクリーナーキット

        Kuryakyn ツインヴェロシティ

        Kuryakyn プロシリーズ・ハイパーチャージャー

     

    マフラー

     よりトルクフルに、もっとパワーを出せる環境にする場合は純正のマフラーから交換される方が好ましいですが、高性能マフラーと謳っている割には低回転域でのトルクが痩せ、高回転域にかけてパワーが盛り上がる、または、排気量に対してマフラー側がオーバースペック、いわゆる「抜けすぎ」なマフラーは全くバランスが取れない為、お勧めしません。

     

    オイルポンプ

     エンジンを分解し検査の結果、純正のオイルポンプが痛み、今後使い続けると問題が起こると判断した場合は、オイルポンプの交換をお薦めする場合があります。

     

    以上、ご検討ください。