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ショベルヘッド 80ci / MAHLE特注ピストン

 
 
ショベルヘッド / 80ci(1340cc)専用のリプレイス・ピストン(Replace Piston)が完成しました。
 
この度も、絶えず他のピストンサプライヤーより一歩抜きに出ているマーレに製作を依頼。
 
 
 

当社、スポーツスター用1000cc / エボ用のみに留めず、ショベル用80ci / 1340ccをリリース。
 
 
 
ウェブページはこちら。
http://www.45degree.net/Tuning/engine/MAHLE.html
 
 
 
 1…… この度は、ショベル用
 
 2…… ピストンのサイズを2サイズ設定
 
 3…… 89.5mmと、90.0mmの2種

 


89.5mmと、90.0mmの2種のサイズ設定で、MAHLE社に製作を依頼し、それぞれに専用サイズのウルトラ・フラット ピストンリングを設定。一式がキットに含まれる。
 
黒々としたピストン外観はマーレ独特のフォスフェートコート。ピストンスカート部はマーレの特許で製造工程で行われるグラファルコーティング。容易に剥がれ落ちることはない。
 
 
 
  

89.5mm / 90.0mmとサイズを設け、幅広い層に応えるピストンキットとしました。
 
・89.5mmは全くオーバーホールされてないショベルに組み込むものとして設定。
 
・90.0mmは一度オーバーホールされ、オーバーサイズピストンが入っている車両に向けての設定。
 
 
 
一度オーバーホールされ、ピストン交換した車両についても、分解しそれぞれのサイズが妥当かどうか確認する必要があるのは、通常のオーバーホール業務となんら変わりない内容です。
 
 
 

もともと、無かったものから、ピストンも、ピストンリングもイチから作った上に、サイズ設定も2種類設定。
 
この商品も、ピストンリングまでもマーレ製のウルトラフラットリングが標準装備となる。
 
コストダウンを図ろうとすると他社製の選択肢もあった中で、ここは弊社としてのオリジナル商品開発で迷いなく、マーレ製のウルトラフラットリングで作った。

通常ショベル用で用いるリング厚より薄いものがセットされる事で、ブローバイやオイル消費の低減、磨耗損失の低減、フラッタリングや側面のたたかれ磨耗の低減に寄与する。
 
 
 

 
 
 
 
 
…..当 ピストンキットを製作するにあたり。
 
 
 

ショベル時代の最後期に採用されていたハーレー純正品のマーレピストンをサンプリング。
 
後期型80ciは標準でローコンプ仕様だった圧縮比もそのまま、内容はMAHLE社にて現代の流儀に置き換え製作された、強靭かつ軽量な鍛造ピストンに仕上がっている。 
 


ドコドコと楽しいショベルを、もっと心地良い排気音で、抜群の走りと加速感をもたらす源となる。
 
 
 

当社販売のエボ用のマーレピストンでも検証済みですが、独自の低抵抗性能により、500回転以下という超ローアイドリング状態でも抜群の安定感を得る事が出来るでしょう。
 
レースでの使用を前提としているのではなく、ストリートも含めたチューニングをメインに設計されたピストンです。過酷な使用状況下においても十分に応える性能は、通常の使用においては、絶大な信頼性のある商品となっております。
 
 
 
ぜひ、手にとってご覧ください。
 
 
 
 
(アイドリングの安定感は、キャブや点火など、その他のセットアップ次第で随分と左右されますので、必ずしもお約束できる事ではありません)
 
 
……
 
 


 
◻︎ショベル用 ピストンとの比較
 
 

ショベルの80キュービック(1,340cc)時代にも色々あり。その代表格となる2種。歴史の1ページ。
 

ショベル用ピストンとして、主流なピストンの代表。こちらはコピー品ではなく、当時の純正ピストン新品。
 

そして、こちらがショベル用の、マーレ製の純正ピストン。
 

よく見かけるショベル用のピストンは、ピストン裏面に補強のプレートが存在している。オイルリターンラインを大胆にも横長に設けている事で、やむなしの補強と見受ける。結果として、かなり重たくなってしまう。 現在コピー品として多く出回っているものはピストン裏面に補強のプレートが存在しているもの。
 
それに比べ、当時のハーレー純正・マーレピストンは、裏面をみて「エボ・エンジンのピストン」と言われても、遜色ないほど見慣れた形状になっている。比較してもピストン重量は随分と軽い。80年代初頭のこの時代においてもマーレピストンは洗練され、一歩先を行く製品だった
 
 

これはピストンのスカート長の比較。ハーレー純正・マーレピストンの方はスカート長が短い。
 
 

次に。当時のハーレー純正・マーレピストンと、現代の流儀で誂えた鍛造マーレピストン。
 
当時のマーレピストンの裏側は丸い形状だが、現代の流儀で誂えた鍛造マーレピストンはピストンピンに向かい剛性のある柱を設けたボックス形状となっている。
 
このため、鍛造マーレピストンの特徴として、ピストンピンが短いことが特徴にある。
 
ピストンピン周辺に燃焼圧力の力が集中し、周辺に変形をもたらす。
 
オリジナルのショベルピストンで、ピストンピンを抜こうとした際に、「スッ」と抜ける感覚を覚えたメカは少ないはず。
 
抜けないのは、変形しているから。
 
鍛造マーレピストンはピンボス周りはコンパクトであり、結果的にピンも短いものが適用。
 
そもそものデザインから、剛性がある、変形が起こりにくい形状となっている。
 
長期間の使用においても、ここの変形を確認された鍛造マーレピストンは無いと言い切れる。
 
ピストンピンのサイドスラストを支えるサークリップは、シンプルな形状に見えるラウンドタイプ。
 
ここもマーレの深い拘りが見える箇所で、組み付け時はシンプルにクリップを入れるのみ。
 

先の紹介したピストンを3つ並べて見た時、上面からは然程の違いはない。中心にある「プリーズ・リターン」とあるのが、ハーレー純正のマーレピストン。その希少性から返して欲しいと明記したマスキングはそのまま。
 

裏返すと鍛造マーレピストンだけ、スリッパースカート形状となり、特異な形状であることが判り、その部位は分厚い。それでいて、鍛造マーレピストンは、強靭で、軽量。
 

ピストンのスカート長の比較。ハーレー純正のマーレピストンの次に、鍛造マーレが最もスカートが短い。これは首振りに対する対処が行われているのは、勿論な事。
 
 
 
 

45ディグリーが送り出す気合の最高峰ピストン。是非、ご検討ください。

 
http://www.45degree.net/Tuning/engine/MAHLE.html
 
 
Posted by M.Yasuura

ハーレーの水没車について。

先日の記録的豪雨にて、各所で氾濫が起き、その結果愛車が浸かってしまう。
 
もう最悪の事態を想像するかと思います。
 
 
私は以前にも、平成11年の6月豪雨の際、五日市にて起こった土砂災害で流されてしまった車両を見たことがあります。納車間も無く3ヶ月という。。。
 
土砂災害のエネルギーは大変大きいものだと、この時思い知ることに。
 
細かい砂に覆われ、「発掘」されたときはフレームは大きくひん曲がり、ホイールはぐにゃぐにゃ。金属が飴細工のごとく、変わり果て、原型は留めていなかった。燃料タンクも、シリンダーに、プライマリーケース、2つ備えたデロルトキャブレターの一つ、これらは割れてしまっていた。こうなると、修復は非常に困難。
 
 
ですが、浸かってしまっただけなら、曲がったり割れたり無くなっていたりすることは稀。
 
 
水没後、最も大事なのは、エンジンを始動させない事。
 
これは業界では基本中の基本ですが、知らないと、いつもの感じでやってしまう、ある話です。
 
 
ピストン上部に一定以上、液体があると、ウォーターハンマー現象が起き、クランクが逝かれてしまいます。
 
どこまで浸かってしまったか、わかっているなら尚更です。
 
 
エアクリーナーまで浸かると、エンジン内部に入った可能性を疑います。
 


 

この車両は、燃料タンク上まで浸かってしまいましたので、エアクリーナーまでは到達しています。
 
そこで、スパークプラグを取り外し、内部をスコープで覗くも、内部はカラッカラ。
 
このお客さんは、本当に運が良い。
 

スロットルバルブから覗くも、偶然にも前後インテークバルブが閉じている箇所でエンジンが停止していたのが分かり。

インテークバルブ上部まで泥がいましたが、ピストンや、エンジン内部への侵入は防げていたと見受けられます。これは不幸中の幸いです。
 
 

ECMやBCMなどのモジュールは無事。相当高い位置まで水没していたが、復活の可能性は十分にありそうだ。
 
とはいえ、細かい砂が非常に厄介なもので。隅々に手を加える必要があると考える。
 
この車両のように、タンク上まで浸かると、ミッションから水が侵入し、メインシャフトを通りプライマリーへの水の侵入を許してしまう可能性が高い。これはスポーツスターでも同じ。スポーツスターはミッションとクラッチが一つの部屋になっているので可能性ではなく、確定です。
 
復活の可能性は十分にありそうですが、実際の車両を目の前に、一度浸かってしまうと各所の腐食のスピードは異常に速い様に見受けられます。
 
直すのであれば、早く行動しなければなりません。
 
この車両は徹底的に分解し、組み直すという打ち合わせにて、快諾して頂きました。
 
内容が内容だけに。これから引き続きこの車両の進捗を綴っていくことはないですが、お困りのお客様、どうぞご相談ください。
 
 
Posted by M.Yasuura
 

 

西日本豪雨災害につきまして

お知らせ
この度の災害で、橋が崩落した事で、電話回線が一帯が不通でしたが、7/11には開通しております。

 
この度は、大変な災害が各所で起こっております。
 
見慣れた景色が一変し、まるで爆撃されたのでは….そんな箇所は少なくない。
 
これほどの広範囲での災害になってしまうとは、個人でも想像してなかったのは事実で。
 
広島の地質云々、言うけど。
ここまでの事って、そうそうなかったよ。
 
 
この度は、雨が降りすぎ!もはや、ここまでくると。
 

雨という名の兵器

 
 
そう思うわけで。
 
  
7/5から、それなりの大雨が降り続いていたのに加え、
 
いわゆるゲリラ豪雨級の大粒の雨が、数時間に渡り降り続くという異常事態だったのが7/6。
 
 
避難勧告が鳴り響く中。
 
過去の事例から。 まだ大丈夫….と、信じていたが。
 
夕方に差し掛かる頃に明らかな異常を感じ。
これは….どうなるか解らない。そう認識を改めていた。
 
 
 

またしても線状降水帯。 4年前にあった広島での災害と同じだが、今回のは大きい。これを見て、嫌な予感はしていました。
 
 


これが午後8時前くらい。
 

日付が変わる前頃。この辺りで、三篠川が、少し漏らしました。
 

一夜明け。JR芸備線のレールが曲がっている。
 

 

 

 

 

戦ったものだけが訴える写真の数々。
危ない….そんなこと、解りきった話。
  
 
  

 

 


ここで戦わなければ、排水溝に土砂が詰まり、弊社は確実に水没。ギリギリの所だった。
 
 

なんとか、 周辺は、復旧しましたが、旧道の昭和初期に建造された橋と、JR芸備線が完全にやられてしまいました。芸備線新見—下深川間の復旧には、相当な時間を要すると察してます。
 
 

 

向こう岸は堤防が低く、浸水してしまった。
 

 

この度の災害で、弊社隣にある旧道の、旧鳥越橋は、濁流に流され落ちてしまった。
 

歩行者用の橋。今年架け替えたばかりだが、濁流の力で、曲がってしまった。
 

ここにあった大木の痕跡。
 

弊社隣にある橋に、横たわる。こんな大木が流されることから、そうそう無い増水だったのだと伺わす。
 

こちらも歩行者用の橋、流されてしまった。
 

芸備線白木山—狩留家間では川の増水で長さ約85メートルの橋桁が流されていた。復旧には時間を要すか、廃線か…..。
 

JR芸備線の狩留家駅周辺。こちらも大雨の爪痕が残る。
 

そんなこんな。少し外に目を向けると、小さな川に、大量の土砂と木片が堆積し、そこから溢れ出している箇所は無数にあり。 局部集中ではなく、広範囲で、災害の痕跡を見つけるのは容易。
 
 
今日、災害から一週間経ち、道路の不通は、大幅に解消された。
 
納車がてら、馬木を通るも、いまだに川の水は茶色く濁り、川は、それなりの勢いを残す。一週間、まともな雨は降ってないのに、まだ濁ってる。
 
 
この、異常な雨量の中では、どこでも起こってしまう災害のように思うこの度の西日本豪雨災害。
 
 
 
2011年の東日本大震災の際、海から津波が押し寄せました。
 
この度は、山から土砂と濁流が押し寄せました。
 
 
 
いまだに山の斜面からは多量の水が出ている箇所がある。
 
まだまだ警戒が必要です。
 
 

明るいニュース

本日、山陽道が再開しました

 
 
高速道路が不通なの、身に沁みました。
 
所用があり、再開したての高速を走る。
 
上り線・志和トンネルの、トンネルに入ると、砂埃があり、土砂があったことを伺わせる。
 
内部をみるや、高さにして1メーターほど。土砂があった痕跡が、トンネル出口まで、実に2キロも残っていた。
 
高屋のあたりも、とてつもない土砂が堆積していたが、もう無くなってる。
 
 

これに、尽力された関係者の皆様

ホンマにご苦労様でした!!

 
 
プロジェクトXで紹介されても良いくらいの、話だと思うわ。
 
でも、そんな話、テレビじゃ、まず、しないので、ここで小さくも讃えたいと思う。
 
 
 
そこから、浸水地域へ向かい、車両のピックアップ。
 
災害の大きな爪痕を横目に
 
砂埃が舞う ぬるい臭いが漂う街の中へ。
 
氾濫したことで、一帯が浸かってしまった地域。
 
そこに派遣された自衛隊の方々の姿も多数。
 
そこに住む人々…..。
 
僕が見てきた広島は、確実に明日へ向け、歩んでいます。
 
頑張ろうニッポン。頑張ろう西日本。
 
<ありがとうございます!>
 
7/7 ご心配頂いて、来店くださった 
FLHRのM様、FXDWGのM様、FXDLのO様、ありがとうございます。
陣中見舞い頂いた、先日隼でチューニングご依頼頂いたK様、冷たい飲み物とアイス、沁みました。ありがとうございます。
 
Posted by M.Yasuura

エンジンストールのトラブル対処 / 2012y XL883N

※ 結論から申し上げますと、チューニングを行なったインジェクションの車両において、稀に起こっていると把握しているトラブルの対処法がご案内可能となりました。詳細はのちに明記します。
 
 
チューニングから一定期間後に、突然エンジンストールする症状が起こってしまうというのが、こちらのXL883Nで起こっていたトラブルでした。
 
トラブルそのものも、稀に起こっている症状。スポーツスターに限らず、稀に起こっている、その多くは、小さな追加修正が有効で十分に対処出来ていましたが、今回のこのスポーツスターでのトラブルに限っては、それが通用せず。
 
インジェクションの車両で、エンジンがストールするなんて、重大なエラーです。
 
色々と試行錯誤し、大幅な対処が有効に働き、トラブルはピタッと収まりました。
 
 
スポーツスターの車両において、同様にエンジンストールが発生している車両がありましたら、是非ご相談ください。
 
 


不具合の症状 / 走行中、信号などで停止と同時にエンジンストールを起こす。または、クラッチを握ると異常にエンジン回転数が落ち込み、同時にエンジンが停止する症状。
 
不具合の改善 / データを入れ替え、#ナンバーを改め再チュー二ングを行う事で解消。不具合が起こっている車両では、明らかな改善が確認されている。
 
 
 
 
 
…ここからは蛇足ですが。
 
 
チューニングという、特殊な業務をしているとですね。
 
 
何か、トラブルがあると、その度にチューニングしているからだ、と言わてしまう。それがセンサー故障だとしても、です。(苦笑)
 
ちゃんと紐解いて見ていけば純正ECMには変わり無いのだから、エラーの内容は解るはずなのに、匙を投げてしまう。(きっと、めんどくさいんでしょう。)
 
裏を返せば、そこはチューニングして居るショップの方が、エラーコードやDTCチェックのみに留まらず、より深い領域で解析するので、早い解決に繋がるとも言えるし、その実績もある。
 
 
今回のように。なかなか解決しなかったことも、ホント少ない。だから、あえて恥を晒すような記事を作った。
 
 
「ちょっと待っておけば、ちゃんと対処してくれるよ!!」って言ってくれる人も居る。
 
 
ハーレーはこんなもんですよ、アメリカはこんなもんですよ、ってふざけた言葉で突き返す人も居るけども。
 
日々戦ってます。
 
以上。
 
Posted by M.Yasuura