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いつも通り、ピストン交換のみで単純に1000ccボアアップ。
カムやヘッドなどは純正のまま。他はガスケットの交換だったり、キャブのチューニングだったり。
特別なのは1000cccの、マーレピストンだけ✨
エンジン弄りたい人には物足りない交換点数かもですが、1000ccのピストンは、これだけ変えればBestなパフォーマンスが出るようデザインしてあります。カムを変えたほうが….とか、特にない。一般公道を走る上では、ピストン組んだだけが、一番良い具合になります。
早速走り出すも、クラッチミートの時からその変化は後方からの押し出し感で察し、いつもながらの1000ccな吹け上がりを、より濃く、リッチに感じることができる。美味しいバニラアイスなんだけどいつもよりコクがある的な。
ラバーマウントのスポーツスターよりリジスポの方が約20キロ軽いのもあるんでしょう。(諸元で比較の数値)
ギアを変速させ、スロットルを軽快に捻り、パワーバンドの輪郭をなぞりながら順調に変速さすと既に巡航速度。
883の時と同等の心地良さに包まれながら巡航させるから、振動も穏やか、しかし、鼓動は十分。
そこからスロットルを入れるとふっと穏やかな表情から一変、排気音に乗じ前進力を生じさせ、そのまま表情を変化させながらライダーを高回転まで誘う。
んー、883だったらこのあたりでスーッと引き下がっちゃうんだよなぁ….
穏やかで優しい表情のまま丸く回ろうとする883に対し、1000ccにボアアップすると、チューニングエンジンの表情が加わる。
1000ccは、オーバーホール感覚で手に入るチューニングエンジンのフィーリングが一つの売り。
エンジンはさ、「全然いけるぜ」と前進力を伴う誘いを訴えかける。
いや…まだ。だ。
調子に乗っているとレブリミットまで回したくなってしまうが、その誘いは断る。
まだ、調子に乗るには早い。ガマン。
しかし、回して走るのが、実に気持ちいい。排気音が化けるのと同時に乗る加速感に、つい誘われる。ああ、もっと回したい。
やっぱ、1000ccは楽しい!
ちなみにキャブはCVキャブ。 Full-Tune CVのTouring仕様。点火は純正のまま。まだ、化ける要素はありますね。
ああああ….雨のカーテンが見えるから引き返そう。
クルッと回って試運転。そこで問題点を洗い出し改善。
思ったのは、オイルクーラー欲しいですね。 外気が暑いのもあり、オイルの唯一の冷却装置があれば、調子良いまま走り続けられます。
さて、これにて納車です。
Posted by M.Yasuura
1000ccについて、業者様へのページはこちら。
http://www.45degree.net/Tuning/engine/XL1000_dealer.html
「Bore Up ボアアップ」カテゴリーアーカイブ
FP3のチューニング / 2014y FLHXS 103
今日は日中暑かったですねー。そして、久しぶりのFP3をチューニング。 続きを読む FP3のチューニング / 2014y FLHXS 103
1000ccボアアップ! / 2003y XL883R
さて、車検ついで、1000ccボアアップご依頼頂きました。2003年式の883Rです。
以前当店で1000㏄にボアアップしたインジェクションのスポーツスターを所有されていて
もう一台所有の当883Rも1000㏄に、といった内容。
初めは驚きましたが、そこまで惚れ込んで頂けたのかと。とても嬉しく思います
これで、インジェクション・キャブレター仕様双方の1000ccスポーツスターを同時に駆ることに。
キャブとインジェクションで、同じ排気量1000ccでも、そのキャラクターは全く異なる。
それはギア比を似た様なものにしていても、です。 続きを読む 1000ccボアアップ! / 2003y XL883R
続 / 1000ccボアアップ♪ / 2012y XL883N
2012年1000ccボアアップのその後
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やはり、シリンダーヘッドからの「オイル下がり」がありました。距離相応に、バルブのステムシールが、かなり痛んでます。バルブガイドは大丈夫です。
スパークプラグも交換。 続きを読む 続 / 1000ccボアアップ♪ / 2012y XL883N
1000CC ボアアップ / チューニング/ 2015Y XL883L
慣らし運転を進め、チューニングが出来る状態になり。チューニングを。 ポテトサウンド・800rpm以下でのアイドル指定でご依頼頂いており。
一通りチューニングを行なった後のロールオンテスト。
お決まりのグラフ。
入庫時の883状態と今現在、883と1000の比較グラフ。久しぶりですね。
883の「好い感触」はたっぷりと残しつつも、1000ccにする事で「物足りない感触」を満たす。これが1000ccのボアアップ。
チューニングの内容について。まだ「完了」はしていない。
パワー的な箇所は設定もバッチリ決まり、申し分ないが、日常で多用する重要な領域が、まだまだ詰めの甘い処がある。
パワーが出てても、こういう細かいところまで気を配る必要があるが、チューナーによってマチマチなのが実態。パワーカーブには出てこないから、分かりにくいですが….。
こういう詰めの作業こそ、勘所も必要であって。これまでの練度が試されます。
詰めの甘さを取り除き。シャーシダイナモから下ろし、公道に出て仕上がりの試運転を行い、そこでよければ、チューニング完了です。
納車間近ですね。
過去記事
1000CC ボアアップ / 組み上げ / 改造申請 / 2015Y XL883L
1000CC ボアアップ / 改造申請 / 2015Y XL883L
1000CC ボアアップ / 分解と塗装 / 2015Y XL883L