キャブ車。エンジン始動不良。その原因。

お客様から2006年式のFLHXの引き取りの依頼を承りました。

バッテリーを新品にしたけれども、エンジン始動するも、チョーク戻すとエンジンストール。チョークを引いていればいいが、戻すとエンジンストール。動かす事も出来ない。

まあ、こんな症状で伺っておりましたが・・。

引き取りにいったものの
新品のバッテリー、見事にあがってまして。聞いてないよー(大汗)

いやいや、先日購入した、お助けグッズが役に立ちました(^^)

当初から疑っていた所が的中。
犯人は「ガソリン」でした。

1年〜? ん〜?
兎にも角にも、あまり乗っていなかったそう。

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キャブのフロートボウルを剥ぐると、なんとも毒々しい色の「ガソリンらしきもの」。臭いが特有なので、これは使えないと判断。こいつは廃油入れにバシャっと捨てて。

これが決定打となり、タンク内のガソリンを全て出し、新鮮なガソリンに入れ替える。

そして、燃料コックON,にて出してみる。

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この金属トレイの中、実はうっすらとガソリンで満たされています。が、赤い斑点がポチポチ見当たりますね。僕はこいつを「赤いスライム」と呼んでいます。こいつが、エンジン始動不良の犯人です。

成分分析した訳ではないので、あやふやですが、ガソリンを弾いて、ガソリンの下に潜り込むので、もしかしたら・・たぶん・・・いや、そうだと思うのだけども・・「水」かもしれない。ウォーターです。

これで、赤いスライムが出切った・・かと思いきや・

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まだまだ、出るわ、出るわ。

出切ったと思うも、まだ出るわ・・・なんという、タチの悪さ(泪)

この「水らしきもの」。ガソリンの下に潜り込むので、キャブのフロートボウル内で最下層に堆積する。すると、加速ポンプのガソリン取り込み入り口から、加速ポンプ内に入り込み、水らしきものを、加速ポンプから吐出すると、水らしきものは燃えない。燃えないという事は、エンジンストールしてしまいます。チョーク引いてないとエンジンかからない、とありました。チョークは、CVキャブレターの燃料系統ではスロー・メインとは独立しているので、チョーク引いたら大丈夫というのとつじつまが合う。

しかしなんだ、この赤いスライム。
スライムが出ないようにするには、どうしたら良いだろう。

一番の予防策は

しっかり乗る事です!

これに尽きますね。

そして、新鮮なガソリンを入れておくように。

修理代は、超・高額ですよ!

もしも、乗らない車両ありましたら
当社にて買取もしております(^^)