電子スロットルの違和感は解消できる!


ちょっと前にソフテイルモデルをチューニングする機会があった。

現行モデルらしく、最新の装備。
その一つに、電子スロットル制御があります。

2016年からの、ソフテイルは全て電子スロットル化されました。

 
以前のモデルのように、ケーブルで、スロットルバルブを直接操作しないのが特徴。

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ハンドル内部に取り付けられた可変抵抗のポジションセンサを用い、ライダーが意図したスロットル開度は電気信号に変換され、ECMに送られる。

電子スロットルというものは、物理的に繋がってはおらず、
実際にはECMが動かしているので、意図した操作とは、違う動きが出来る。

極端な話、“こいつ生意気だからスピード落としてやれ!”なんてプログラムも。

車の世界では、電子スロットル化されていないと出来ないシステムが数多く存在します。アイドリングストップ・安全装備のトラクションコントロール・自動ブレーキ・ハイブリッド・ボンピング・ロス対策で・・・とかまだ一部ですが。電子スロットル化は、必然とみるのが普通。
 
ハーレーの世界で、電子スロットル化の理由は、ここまで深い理由は今のところないでしょうね。

さて。
上のアイフレームでも動画を呼び出してますが。

動画はTTS/マスターチューン2を用い
データマスタで純正ECMのデータを可視化しています。
大きいサイズでご覧になりたい人はYoutubeサイトへ↓
https://www.youtube.com/watch?v=d7u3IPuXGus

意図した操作に対して、上手く動いてくれていない。
その為、ギクシャクと、加速不良が起こってしまいます。

これが電子スロットルでの違和感です。
この違和感で、悩んでる人多いのでは?排気量の大きいハーレーの走りを台無しにする威力を持っています。

電子スロットル車で、違和感を感じているお客様、一度ご相談ください。
スロットルが、思うように開かない・・・実はその一点だけの問題ではないのですが、確実に解決出来ます。
 

ECMをチューニングする事で解消出来ますっ。

ECMを社外品に交換する必要は全くなく、追加部品もなし。

純正コンピュータは優秀です。それを書き換えし、適切な指示を、再びプログラムすれば良いのです。

 
書き換えでは、電子スロットルの、スロットルブレードの設定テーブルが存在します。なので、電子スロットル仕様だから、他に何か余分なものが必要、という事はないんですね〜。

TTS
これが実際の調整項目。どの程度調整出来るんですか?と聞かれますが、ざっくり、この程度の設定項目があります。細かくはまだ沢山ありますけどね…(微笑)
 
TTS2
こちらが、スロットルブレードのコントロールマップ。回転数とアクセル開度に対して、実際のスロットルブレード開度が示されている。(日本仕様の純正状態が同様のコントロールとは限りません。1・2・3・4・5・6とミッションのギア選択で異なったコントロールがなされている事もあります。あくまで一例としてご覧ください)
 
TTS3
これを3D表示したものがこちら。
 
TTS4
こちらが、スロットルブレードの制御を無効にした状態。開けたら開けただけ、実際のスロットルブレードも比例して動く。電子スロットルの制御がなされた状態が非線形スロットルだとしたら、このマップだと線形スロットル。通常のケーブルスロットルと同様の動きになっている。これもあくまで一例ですので。このようにも出来ます。
 
TT5
こちらは、“こいつ生意気だからスピード落としてやれ!”的なプログラム。ツイストグリップポジションで45%以上のまま、2000回転〜2250回転のところだけ、実際のスロットルブレードの開度を0%。完全に閉じるようになっている。これはイジメ以外の何物でもないですけど(苦笑) もちろん、こんなプログラムはしませんが、電子スロットルとは、このような事も出来ちゃう、って事です。
 
え〜??純正書き換えって、電子スロットルの調整項目も、存在するんですか???っていう人、ナットクして頂けましたか??

これだけの調整項目を用いれば、書き換えのチューニングだけで、電子スロットル特有の違和感は解消できます! 
 
ただし、当社でチューニングする場合に限り、とさせて頂きますのでご注意ください…..。書き換えたら必ず解消される、という保証は無し。 電子スロットル車のチューニングは難易度高いのであります。