走行不能になったスポーツスター / 07y XL883

某ディーラー店長の言葉が今でも耳に残る。

「インジェクションのハーレーは最高だ!」
(注釈:インジェクションは壊れないから最高だ!という意味)

以前はインジェクション車両は「壊れない」以外に取り柄のなかった頃もあったが、インジェクション車両を取り巻く環境も大きく変わり、高性能で操作もイージーという点がみなさんに受け入れられた2010年代。
 
そして2016年8月。
走行不可にてレッカーで運ばれてきた一台のインジェクション車両。
 
エンジン始動するも、かかりが非常に悪く、始動するもローアイドルで単気筒、空ぶかし不可に加えエンジンストールの状態。

純正メーター内臓の自己診断機能で確認すると
P0373の「クランクポジションセンサーの断線」とある。

さて、貴方ならこの状況で何の不具合と診ますか?

 
 
 
 
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正解はこちら。燃料ポンプ。
 
燃料ポンプからインジェクターへ、ガソリンが送られなくなってしまった。
一応、CKPを変えてはみたが不具合は解消されなかった点は付け加えておく。
 
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この車両、総走行距離は5万キロ以下で、週末ごとにたっぷり走りこむユーザーさん。暫く乗ってないのなら理由もわかるが突然の燃料ポンプ死亡ではインジェクターへ高圧燃料を送る術をなくす事になる。バッテリーの突然死以上に困る故障。なんせ修理費が高額だから。

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お客様にお見積もりを2通り提示し、一部分だけ換えるのではなく、燃料ポンプを含めたマルっとアッセンブリー交換で対処する事になった。これで燃料ポンプ・レギュレーター・フィルターなど一式新しくなりました。よく見ると細かく変更点が見受けられます。一式交換で最新燃料ポンプへのアップデートで正解でしたね。
 
ただ、修理費(部品代)が超・高額な点だけは除いて…。
 

 

「走行不能になったスポーツスター / 07y XL883」への2件のフィードバック

  1. 額面はレートで変動するのでその都度ですね。街に2回は遊びに出れる程度の修理費は覚悟しておいたほうがいいでしょう。

  2. ちなみにおいくらなんでしょうか?参考に伺いたいのですが…。

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