ショベル 腰上 オーバーホール / 1983y FXWG

3年前にご納車した車両。
 
オーナーさんも3台目とあり、扱いには慣れているご様子。
 
「じわーっとやっていくよ」的に始まったショベルなハーレーも、ある日「エンジンから変な音がしたんだよね」と。
 
その直後にエンジンオイル交換すると、やけにメタリックな色合いに。。。。
 
早速開けて見ます。
 

 

オイル下がりを起こしていました。ステムシールもお疲れ気味。
 
 
 
 
 

バルブガイドも打ち替えですね。
 

メディブライトでさっぱりさせ。
 

ガイドの打ち替えも綺麗にした方がやりやすい。
 

ヘッドワーク完了。
 

ガイド打ち替え。バルブリフェース。シートカット。
 

ヘッドワークは大事ですね。。。
 

ブルーバイトン・バルブステムシールを使えるように加工致しました。このステムシールの組み付けには、ちょっと一工夫しないとインテーク側が簡単に抜けてしまいます….。
 


シリンダーもアタリを付け直し、完璧な真円に近づけてあります。


純正Sカムにも問題がありました。。。
 

バルブトレインも変換。クイックリータイプのプッシュロッド。
 

エボ以降の油圧タペットを採用。
 

新旧カムシャフト
 

 

 

インテークのクランプにも難あり。締めないと漏れる、締めすぎても漏れる。終いにはシワが寄って漏れる。結局漏れるんかい。
 

ステップレスのイヤークランプに。
 

組み付けは、ややムズです。 
 

十分にオイルを回しエンジン始動。
 
慣らし運転からですが、なかなか良好な感触。
 
キックペダルの踏み心地は以前より明らかに固く、圧縮圧力が漏れてない具合が伝わってくる。そこから、適切なガスを送り込み踏み抜けば軽やかに一発始動。走ってみると、ずいぶん元気になりました。ズカダカ感も十分にありつつ、ヘタなツインカムよりも よっぽどか速い。気持ち良い加速ですな。エボの車両と走ったらエボが置いていかれるでしょう。
 
慣らしが終わるまではモジュール内部の設定で3,000回転でレブるように設定。パソコンを使わないと設定変更(解除)できません。(ダイアルを弄ってもダメってことですね)
 
メゲずに慣らし運転、よろしくです!
 
Posted by M.Yasuura