ミルウォーキー117のボアアップ2 / 2018Y FLTRXSE


ロッカーカバーを開ける。片バンク10本もスクリューがあるわ、狭くて緩めにくいわで。
 
 

ロッカーアームは、従来のようなサポートプレートを介して取り付けされていない事に気付いた。
 
ロッカーアームシャフトを、直接シリンダーヘッドにボルトで縫い付ける式を見て、なるほど….と。 
 
こうしておけば、部品点数も減らせるわ、サポートプレートの強度云々もないわ、一本づつプッシュロッドを締め込んでいけると、アジャスタブルプッシュロッドのような一本づつ張っていく芸当もこれで可能。 良い事だらけ。 ただ、ブリードダウンに異様に時間がかかる理由は開けてよーく解った。
 
 
 
 
 

 
 

 

中心はACRでスパークプラグは両端に2個配置だけど、チャンバー形状はペントルーフ形燃焼室。流石にこの燃焼室を削って低圧縮ゴリゴリする人はおらんじゃろう。
 
 

腰上が全て取り外せまして。
 
 

ピストンを取り外し、これから組み付けるピストンと比較。ちなみに。走行2,200kmほどで分解したのでピストン上部のカーボン堆積は少ない。
 
これから組み付けるピストンは、マーレ・ピストン。黒いピストンの方ですね。117の標準は、アルミキャスト製で、これからは鍛造ピストン。従来スクリーミンのSE110ではマーレだったが、ミルウォーキーからはマーレではなくなっている事を確認。
 

ん〜… でかい。 
 

ピストンの裏を見ると、色々な考えがあってのことと察する。
 

ちなみにこの測定している側が、リア側指定のスカート。前後ピストンともに、フロント側が狭く、リア側が広い。純正ピストンもBOX形状のような、まるでマーレを模した作り。
 

一応ピストン周辺を測定しデータを残す。その中でも重量差は、マーレの方が純正比較でトータルで13gほど軽量です。サイズが大きく、それでいて強靭という。
 
 

おっ、リングギャップは要調整ですな。よしよし。
 
 

ミルウォーキーの懸念材料になる可能性の高いシリンダースタッドは取り外し、交換。バラツキがあった。
 
 

純正シリンダースタッドと、ARPシリンダースタッド。
 
 

後のトラブル回避の為、念のため交換。
 
 

各種調整と、データ採りを終え、マーレ124キュービックインチ・ピストンをインストール。
 
後は、慎重に組み立てるだけ。
 
 
続く。
 
 
Posted by M.Yasuura