1000cc ボアアップ / 分解と塗装 / 2015y XL883L


千葉県よりやってきました車両。これよりボアアップ / 1000ccスポーツへと。
 

分解しまして。
 
 
 
 

 

これより1000ccピストンを組み込み加工へと。純正シリンダーをボアリング加工し、排気量を拡大します。

http://www.45degree.net/Tuning/engine/02.html
 


883のシリンダーは、1200とは異なる仕様に変わったのが確か2008年から。
 

鉄スリーブ径が小さくなり、従来ボアリングする事で1200ピストンにも対応していましたが、鉄スリーブ径が小さくなった事で、1200ピストンが入るまで加工すると、アルミが出てきてしまい、対応できなくなりました。
 
1000ccでは、ここの問題はパスしています。
 
 

シリンダーとシリンダーヘッドは半つや消しのペイントを施す。(オプション設定)
 
このペイントは、シリンダーのボアリング加工よりも前に施すようにしている。
 
理由は、塗装前の脱脂によって、シリンダー内部が大なり小なりに、錆びてしまうからなのと、金属保護のオイルが、焼き付け塗装時の160℃の温度によって、何らか着火する可能性もある。そのため、シリンダースリーブもカラッカラにして焼き付けている。シリンダーのスリーブ(内部)表面が錆びてしまっても、ボアリング加工をするのだからその表面は削り取られてしまうので全く問題はない。
 
シリンダーの塗装とボアリング加工を行うための工程としています。
 

 
 

同時に業者様からの1000ccスポーツスターのボアリング加工依頼が。
 

標準の塗装と、この度塗装したシリンダーとの比較。つや消しが元々黒いシリンダー。 半つや消しシリンダーが、塗装したシリンダー。
 
 
2015年883Lの方は、当社にて、排気量アップの申請書類も含め、進めております。
 
 
Posted by M.Yasuura