続 / 1000ccボアアップ♪ / 2012y XL883N


2012年1000ccボアアップのその後
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やはり、シリンダーヘッドからの「オイル下がり」がありました。距離相応に、バルブのステムシールが、かなり痛んでます。バルブガイドは大丈夫です。
 

スパークプラグも交換。
 
 
 
 
 

ボアアップ後のカイゾー申請もバッチリ済ませます。これで車検証に排気量が正しく記載され “疑われる事の無い1000ccの車両” となった。
 
 
ここで車両をお預かりから一週間と、過去最速記録。(色々と、段取りが良かったので〜)
 
 

遅れて着弾したパーツ。ギアレシオの変更。
 
一次減速比を変更し、プライマリー内部のフロントスプロケットを大きくする。
 
 
  
つまり、マウンテンなどの段付き自転車で言う
 
 

重たくなる段になった

 
 
「もっとパワフルに踏み抜け〜」って感じに。
 
 
 
踏み抜く人がパワフルなら、段を変えなくても、ぐいぐい加速させますね。
 
そうすると、増した出力をもっとワイドに使うことが出来、結果として最高速もアップします。
 
 

D-Liveの2in1EXを取り付け、ざっとチューニングを施し…。
 

馬力が登り続け、高回転に向けトルクがフラットに続くグラフ。乗ってみると天井知らずに回り続け、コーナーで躊躇いなく開けれる快感。7000まで回せそうな予感。純正マフラーでは6000rpm以下なのでマフラーの恩恵が大きいですが….。 本チューニングは、2~3000km走行後です。

6,500rpmでも全く垂れる様子を見せない馬力曲線を元に、7000まで回せると仮定してみます….。この度の1000cc化も、カムなどは純正状態のままで、単純にボアアップしただけであることを、付け加えておきます…..。
 
 

計算してみますと、このようになりました。こちらは、ある程度、卓上で計算していかないとダメだよね、と2013年にボンネビル参戦を目論んでいた時に使った計算式。
 
883の時はいいとこ180km。実際のところ160kmがイッパイってところでしょう。それが上段。
 
下段は、1000ccにして、最高回転数7000回転で回せる実力を見込んで設定すると….. 最高速度235km。 メーター読みなら、246kmってところかな。通常メーターに出てくる針の位置は実際とは異なっており、通常は5%のプラス補正がかかる。メーター読み126kmなら実速が120kmと、そんな感じで一般的にプラス誤差がほとんど。
 
 

こちらは883を1200にボアアップしたダイノグラフ。
 

1200と1000のボアアップをオーバーラップさせたグラフがこちら。
 
近頃883を1200ccにボアアップするオーダーが全くなく、2010年ごろにお客様からパワーチェック依頼がありサンプリングしたグラフですが、どちらもインジェクションのスポーツスターで、ギアレシオも同じ条件。
 
(注意:1000のグラフは、この度ボアアップした車両のグラフではありません。)
 
絶対的な馬力やトルクの最高出力値を見てしまうと1000が物足りないとなりますが、883をボアアップする際の比較で。
 
1200ccと、1000ccの、頭打ち回転数を比較すると、1000回転以上の差が生じる事は以前から解っている。 理由は、増した排気量に対し883のヘッドのフローが追いついてないのが最大の要因。
 
883を1200にボアアップしても、馬力の曲線が高回転域まで伸びやかでないと、どれだけ馬力値が出ていても気持ちよく上まで回り続ける感覚には程遠い。 
 
扱いやすく上まで回り続ける感覚が、883の良さでもあり、その特性から大きく変わってしまう。
 
そして、1200にしても最高速度235kmには届かず。 
 
1000ccなら届くのは、馬力がより高い回転域で出ているからこそ。
 
多いのは883 / 1200ボアアップでは最高馬力値は6000回転未満という結果である事も、上のグラフから見て取れます。

1200cc化は、増した排気量に対しヘッドのフローが追いついてないのが最大のマイナス要因であり、1000cは883のシリンダーヘッドを最大限に活用できる。
 
スポーツスター883という車両は、化ける時はこうも化けるのかと。肝心なのは、化けさせ方ですがね♪
 
  

こちらはシャシダイナモ上において、リターダーという電磁装置を用い、実際の走行負荷に近い走行抵抗をリアホイールに与えての加速状態を映した動画。
 
無負荷ではビュンビュン容易に回るのは当然ですが、それなりに電磁ブレーキをかけた状態である前提でご覧ください。実際に走っている時と同等の加速がこんな感じです。
 

 
 

遅れて着弾したパーツ。前後ウインカーも変えました。ケラーマンの商品で二輪車灯火器基準 UN-R50 を満足している。
 

ウインカー無点灯状態では、ポジション点灯
 
 

ウインカー点灯さすとポジションが消灯する仕組みは、車検対応品となる。
 

リアはコンビテール。
 

ウインカー点灯。視認性は抜群です。
 
 

この度合わせて行ったカスタムの一つ。バックステップ。
 
 

リアサスのオーバーホール。
 
 

2011年より小径化されたリア・ブレーキディスクの大径化。純正キャリパーは継続使用。
 
 

7万キロから、さらに走りに特化させた883アイアン。本チューニングから、さらに、化けますよ♪