カリフォルニア仕様の違い / HD純正CVキャブレター

弊社通販サイトで複数個のキャブレターを掲載しておりますが、それを補完する解説です。
 
 
49Stateと表現される本国仕様と、希少なアメリカ国内のカリフォルニア仕様のキャブレター、それぞれ本国仕様のキャブレターですが US カリフォルニア仕様との違いをご紹介。2004年以降のスポーツスターで設定されていたキャブレター です。
 
 

US 49State仕様
カリフォルニア州を除いた本国仕様という内容でしょう。
 
 
 
 
 

US カリフォルニア仕様
カリフォルニア州に限ったキャブレターの仕様という内容。
 
 
希少なカリフォルニア仕様ではありますが、Cal仕様で先行するイメージが「妙な規制が組み込まれてる」の刷り込み….以前も、カブレータを取ってみるとインテークマニホールドの入り口が極端に狭いエボハーレーとか見たことがありますので、そんな予感がしても仕方がないんです。が、思い込みはいけない、自分の目で確かめないとね。
 
 
さて、如何なものでしょう。
 
 

ニードルは….あら、共通ですね。ふむ。
 
 

ジェットサイズもこの二つの本国仕様については共通サイズ。
 
 
双方、重要でかつ走りの機能に関わる箇所の相違はなく、カリフォルニア仕様だからと言って、特別な規制がキャブレター内部にあるものではないと、確認できました。
 
 

ではカリフォルニア仕様だけに有する箇所って…のはこちら。キャブレターのスロットルバルブ以降、負圧の高い位置にエルボーが取り付けされています。
 
 
これは、一体??? 
 
実際にカリフォルニア仕様の車両を見たことが無いのでパーツカタログで追ってみました。
 
 

カリフォルニア仕様のみのエミッションキットというのがありました。エバボエミッションは聞いたことがあり、2019年以降の日本仕様スポーツスターも標準で備わりました。燃料タンクの蒸気を大気に出さないようにするものと理解しています。そして、この図解には3本ほどホースがあります。
 
 

この8番のホースが、Carburetor(キャブレター) と記載があり、このホースの先がエルボーに差し込まれるものと見られる。
 
ここが、カリフォルニア仕様だから必要だったキャブレターの仕様とみて間違いないでしょう。
 
 

では日本での使用では使うことが無いものとなりますので、肉厚ラバーキャップで塞ぐか、ブローバイホースをここに刺してしまう事も可能です。
 

当社のV111ヘリテイジでは、意図的にブローバイホースをここに導いてます。(V111エンジンをS&Sキャブから他のキャブレターへ交換しようとするとその事情が解ります)
 
 

まっ、普通に使う分には必要では無いので、こうして塞いでおくのでOKでしょう。肉厚ラバーキャップ推奨ですけどね。
 
 
以上、カリフォルニア仕様は全然アリな「US本国仕様のキャブレター」でありました。
 
 
ちなみに、スロットルホルダーの形状が大きく違いますが、2003年以前のスポーツスターにも取り付けは可能です。標準装着以外になるとチューニングの領域になります点は予めご了解くださいね。
 
 
Posted by M.Yasuura

にほんブログ村 バイクブログ ハーレーダビッドソンへ
1 click お願いします。