2020年に向け、装い新たにリフレッシュ♪ / 2010y FLHXSE

なんとか2019年内に全作業が完了しました案件。
 
 
約2年前 / 105,000km走行時において、エンジンのオーバーホールを行ったFLHXSE / 2010年モデル S様。
 
前記事
https://www.45degree.net/blog/?p=21286
 
 
昨今、ミルウォーキーで話題の「カム乗せ」
 
SE110エンジンでもご興味があるとのことで。どんな感じになるのか、相当慎重に検討されておりました。 
 
 

早速バラす。
 
 

あらら…やけに「メタリック」が目立つ。
 
 
  
 
 



そして、いざ分解するも。105,000km時では良いと判断したカムシャフトが、ちょっとお疲れ気味。痛んでおりました。
 

現在の距離、オーバーホールから約3万キロ増し。
 
改めて、使える、使えない。判断は難しい。
 
この度はカム乗せなので「問題なし」という処ではあるも。ここまで症状が進行していても「異音」という具合では判らないので、あります。SE110系のエンジンは標準でバルブスプリングが強化型が入っており、こういう所に負担がかかる。
 

この度は、T-man Performanceの555TQ(トルクスター)カムを用いた。

「TQ」とか「トルクスター」といった表現で紹介される / T-Man 555-Torqster PS
 
そもそもトルクスターカムはどういうものかというと、既に存在していた555Cカムを派生させたもの。
 
555CはSE110において100馬力は狙えるも低速でのトルク痩せの犠牲が伴うという事で、低速のトルク落ちを解消しつつ、出力が得られるよう555Cを派生させたカムシャフトとしてデザインされた。つまりこれが「トルクスター」たる所以。
 
555Cから派生させた555TQ / トルクスターカム。SE110においては、トルクを極力殺さず、それでいて上を狙う、バランス重視のカムシャフとして、ベストなパフォーマンスが得られるものであります(全ての仕様でそうとは限りません。経験則)
 
別に他の排気量で使えないものではなく、当社ではTC96であったりJIMS120でも実績があるカムシャフトではありますが、カムシャフトの特性や、特徴は「扱う側」に目的意識が伴う。
 
特に、小さい排気量のエンジンに…..となると、それなりの配慮と仕様にしなきゃいけない。
 
TQ / トルクスターの看板は、あくまでSE110において、の話。商品名に惑わされてはならない。
 
TC96に555TQの組み合わせは、非常に気難しい一面が伴う。以下、実際に行った際のグラフで示します。
 

このダイノグラフは、TC96の排気量固定のまま、出力アップを図った際に得られたダイノグラフ。
 
このTC96では、吊るしのTC96ではなく、555TQを組み込む前提で他にも手を加えた内容。具体的には低回転域において、実効圧縮比が抜けてしまうことを前提に補うように圧縮比をあげる手段をとった。無配慮ではこの結果にはならない。
 
低速トルクの痩せは極力抑え、中速からモリモリに立ち上がってくるトルク特性、そして伸びやかな馬力特性。
 
車で例えるなら、中速域だけに関しては、CorvetteのLS6エンジンのようなモリモリ具合。
 
低速トルク重視な人には全くお勧め出来る仕上がりでなく、あくまでエンジンを回す喜びを感じれるフィーリング。
 
万人に受けるような特性ではないですが。癖はあるもこれはこれで面白いTC96になっていました。エンジンは色々、思慮深く行わなきゃいけない。
 
先ほどから、TC96でのお話で。
 
伝えたいこと、いっぱい有って行きすぎました。すいません。
 
今回はSE110です。(話を戻しました)

 
 

合わせてタペット一式も交換… これ実は一度カム乗せ後において。特定の使用において一定時間、タペットから異音が出てしまい、後ほど交換の判定となりました。
 

タペットはオーバーホールする以前(7万キロくらい??)に壊れてディーラーさんにて交換されており、前回のオーバーホール時にはローラーが痛んでいる様子は無く異音もしない事で「良判定」を下していた部品。タペットローラーの状態も良好でした。
 

カム乗せしたことで、異音が生じてしまい、止む無く交換。SE110系のエンジンは標準でバルブスプリングが強化型になっているものに対して対応したタペットになりました。交換して異音は何処へやら、静音を取り戻し一安心。
 
 

以前オーバーホール時に組み込んだ、または新調した部品のチェックをば。
 
 

油圧式のチェーンテンショナー・シューは、3万キロでこの具合。磨耗少ない。良好です。
 
 

オーバーホール時に新調したフライホイールのRunout値も、以前の組込時からは僅かに増えてはいましたが、本当に微々たるもの。思わず、スゴー!!と声を上げてしました。優秀です。
 
 

ダイノに乗せチューニング…
 
 

こちらが前後での比較。低回転域のトルク痩せを最小に、そして中速からのトルク立ち上がりが速まり、フラットに続き…。馬力曲線は伸びやかにトップエンドまで続く。オーバーホールが功を奏したのもあり、他のSE110とは違った結果に。メカチューン、すごい効いてます。
 
 

エンジン系はこのくらいに。オーディオの不調もあり、デッキを入れ替えました。純正ナビで音楽が聴ける状態にあったので、ミニイヤホンジャックを差し込めるよう、デッキをカスタムしました。
 
 

多機能型のデッキで、純正デッキで有していた機能も有しつつ、確実な音質向上を。パワーアンプで増幅させてあるので、低音も高音もドンと来いのズンドコ仕様。結構激し目のMusicを大ボリュームで楽しまれているので、へこたれない音楽環境が前提でした。
 
 

続いてはフロントホイールの交換。
 
 

標準の18インチから、19インチへ1インチアップ。同型の1インチアップ仕様なので、デザインは変わりません。
 
 

タイアはメッツラーのクルーズテックをチョイス。
 
 

リアタイアも、磨耗が認められた為、同時に交換。180/55-18 / メッツラー / クルーズテック
 
感触の程は、当たり前のことですが、ゴムを感じますが、これまで以上に厚みを感じる事になり、剛性感と安定感が他のタイアより一枚上手。グリップ力が増したと表現したら、良いのでしょうかね。当社最寄りにあるちょっとした峠道でも、荷重をかけてコーナーリングしても頼りなさを感じる事無し。
 
お勧めです♪
 
 

新たな装いで2020年を迎える仕様変更。記事の都合上、一気に載せてありますが、実際のとこは部品の到着が遅れてしまい、12月24日に全て完了させた次第。何とか、間に合いました〜。
 
 
本日12月31日。本年も残り僅かで。
 
お客様各位、本年も大変お世話になりました。

来年も変わらぬ御愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。
 
良いお年をお迎えください。

新年は2020年1月6日より営業致しております。
 
退屈されましたら、当メカブログをご覧ください。

記事は引き続き更新致します。
 

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posted by M.Yasuura
 
 
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