XL1200Sのリアアクスルシャフトを緩める際のことです。
50cmはあろう、簡単にトルクがかかるはずの1/2ブレーカーバーで、「せーのー!」で緩めるほど強大不要トルクでの締め付けが施されていました。そして出てきたのが、過剰トルクで締めすぎた結果、残念な姿になりましたワッシャー。以前、ここのお仕事をされたメカニックは、よほど心配性だったのか、ずぼらだったのか。どちらにしても、反省すべきだね。
しかし。ワッシャーがくしゃり、となっただけではすみません。
こちらのアクスルシャフトは、トルク管理がとても大切。
過剰トルクで締めますと、ある重要部品に皺寄せがきます。
ベアリングです。
案の定、ベアリングが ガっタガタ。シールドなのに、背面を見るとグリース漏れまでしていました。
ベアリングにガタがあったとしても、目視確認、もしくは普通にホイールを回しただけ、などといった方法では、あまり解らないので、見逃しがちでしょう。確認方法があります。そして、見つけてしまいました。思いもよらぬ所に交換部品が生じてしまいまい、壊れているものは仕方がないとは簡単に言えますがご報告するのに気を使います。大変お気の毒で御座います。
ベアリング新調し押して動かす時にもスムースに転がる1200Sになりました。
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チタンマフラー
D-LIVE様のフルエキゾーストシステム メガホン チタンヒートカラーの取り付け・PC5セッティングです。
なんていっても、チタンマフラーでも、驚きの軽さ!3kg以下ですから、純正サイレンサー一本か、それ以下の重量しかありません!
差込精度なども、いままで見てきたチタンマフラー以上の感動がありました。
セッティング中!
同時にファームウェアのアップデートも施す。
実走後はこんな焼け色になります
ECMを置くトレイから、泥水が浸入してきますので、コーキングしました。
純正ECMトレイでも同じようにされれば、シート下の汚れが解消できますよ。
味付け
私事ですが、料理の師匠がいます。
師匠が作る「味」を覚えてはいましたが、当初「食べる専門」でいたため。 作り方は知らずにいました。
ところが一人暮らしを初める運びとなりましたことから。行きつけのラーメン屋通い、遅くなればコンビニ弁当続きの日々でお財布に厳しくなりまして。
まあ、よくあるダメな流れです。
「自炊するゾ!」って、心にキメたものの。
どこから手をつけていいやら・・・サッパリ!
さすがにお米を中性洗剤で洗うとか、そこまでではないですが。
米ぬかで顔を洗うと、良いらしいです。
おばあちゃんの知恵袋ですが、まだ試してません。
一番初めにやってみた晩御飯。
生キャベツに、熱を加えて風味を出したごま油をキャベルにふりかけ、JTの食塩を徐にふりかける。
個人的にはナイスだと思ったのですがね〜想像してみてください。
生キャベツに、熱々ごま油をたっぷり。
ごま油は、すぐに冷めてしまいました。
シャキパリのキャベツ感に、べとべとのごま油。
そして、時折感じる塩見が救いの、こんな「おかず」
・・・・・・トルクフルにパンチがあるマズさであったと、覚えています・・・・・。
師匠が作る料理で、一番テンションがあがるのが、うどん。
出汁からとって作る、うどん。
たまごも天麩羅も入らないもっともベーシックな「素うどん」ですが、そこがミソ。
ちゃんとした作り方は教えてもらわず、大まかザックリな所だけアドバイスをもらい、始めてみたのですが・・・。
出汁は「昆布と鰹節」を使うのだけど鰹節も色々とある事に気づき。
出汁を作ってみると、舌で覚えている味どころではなくテンヤワンヤになりました。
師匠に教えていただき、使っている指定の鰹節(業務用の厚切り)を調達。
「よし、これであの味になるぞ!」
・・・・なりません。ジェンジェン。なぜ???
鰹節が少ない??みりん??薄口醤油??塩??
香りはほのかにあるのだが、風味も香りも味わいも薄っぺらくて、そこまで美味しくない。
カミさんは喜んで食べてくれてましたが、自分では納得がいかないので、すこぶる悩みました。
そしてうどん出汁作りを初めて1年3ヶ月後。今年の1月頃ですか。
師匠の目の前で作り、味見してもらい、アドバイスをもらいながら、ついに、求めていた味に辿り着きました。
香りと味わいに、ブワッ!っと華が咲いたのです。
コレダ!!!!!!!!!
と、同時に気付きました。
同じ食材を使っても、同じ味付けにはならない事に。
最高の食材を使ったとしても、料理人が違う事で生じる「さじ加減」の違い。
例え、最低の食材を使っても、ブワッと華咲かせるのが料理人なのだ、と。
ワタシメ。いままでテイストだ、味付けだと知った気に、使ってきましたがその時ばかりは深〜く反省しました・・・。
ハーレーにも、同じことが言えるでしょう。
パーツだけ真似ても、思うような結果が出ない、とか。個々のパーツが良くても、全体でブワッと華咲かなきゃ面白くもなんともない、とか。ショベルの様なエンジンが欲しくて、新しいエンジンでフライホイールを重たくした味付けにしても、「華咲かない・・」なんて事も、なきにしもあらず。ショベルの良さは、そのものですからね!
そして、コンピューターチューニングでも、同じ事が言えるでしょう。
多種多様にインジェクション用のセッティングアイテムがありますが、どれも違う特徴です。
特徴がわかったとしても、さじ加減まで熟知するのは、容易じゃない。
ツインカムのエンジンカスタムも、21Gとか26Gとか、言葉が定着してきましたが、ワタシメは固定したやり方はしていない。
実に多用なやり方があって、お客さんと直接ディスカッションの後にニーズに合わせてチョイスしている事は、あまり知られてない事実です。
21G=トルク。26G=高速寄りとか、一時話題にもなりましたし、弊社でもそのようにご案内していましたが、味付け次第でやりようがある手法を見出していますので、45ではすでに古い考え方になっています。
同じものを使っても、仕上がりには差がある。さじ加減は大きな差がある。チューニングとは、それに同列のもの、と思った今日この頃。
雰囲気の良いシート
鼓動感setting
先日フォースワインダーA/CとフルチューンCVのサンダージェット加工とキャブセッティングでご依頼がありました「08年FLSTF様」ですが、本日はこちらのキャブレター再セッティングでした。
パワーは十分にある!よっしゃーと、したものの、氏は「鼓動なパワー感」を求めていらっしゃるのを、うっかり忘れていました。結果的にキャブセッティングをあまりに真面目にやりすぎて、お渡ししていました。再セッティング後はズッドコズットコな三拍子サウンドで、走り出せば「ドコドコ」な「スドドドコ」な「ガガガガガッ」な、でもアクセル一捻りでバヒューンな内容で仕上げました。お忙しい中、ご足労頂きありがとうございます。m(_ _)m
キャブ仕様は、このような遊び方もできますので、楽しいですね。鼓動なパワー感は、一度味わってしまうと、中毒症状がでて、止められなくなります。