「オーバーホール」カテゴリーアーカイブ

なんでもキャブ

最近暖かくなってきて冬眠から覚めたエヴォのトラブルが続出しています。
以下、すべてキャブが問題と思われていて、実は違った事例です。
 
 
 
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キャブからバスバス・エンジンがブルブルと止まり、症状が出たりでなかったり。プラグも微妙に黒かったり。渋滞にハマると調子が悪かったり。
直感で「キャブじゃない。すぐの事にはならない」と察知してお預かり。
 
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配線です。30Aのメインブレーカーです。
 
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ブレーカーのコッパースタッド側ナットが緩みかけ、接点が微妙に触れている所にスパークした後が・・・ブレーカーも逝きかけてる。
 
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こちらも当初はキャブと思われていた。
急に走行不可になるエヴォ。プラグも真っ黒。お話を伺う限りではイマイチぴんとこなかったが、試乗して症状を出して判明。「これ、イグニッションだわ」
 
 

なにか、調子が悪い場合は、それが出る時の症状を事細かに知らせていただけると助かります。例えば、エンジンが止まってしまうにしても、徐々にブスブス言い始めてとまるのか、急にイグニッションキーをオフにした様に止まってしまうとか、「止まる」一つ取っても止まり方は、種類があります。
 
タイミング悪く、キャブを触った直後に他のトラブルが出ると「キャブが悪い」。これは言われても仕方がない。タイミングが悪すぎます。
 
バックファイアーが出ると、アレ?と思ってしまい、プラグが失火、カブっている、そしてエンジンが吹けない、ガスが薄い気がする、セッティングが悪い、などと無茶苦茶な言われをされることもありますが、キャブを見てみると「調子良いじゃん?」
 
トラブルのプロセスを辿ると、他の調子の悪さが絡んでいることが本当に多い。鼻からキャブだと疑ってかかると、判る事も判らずじまい。なんでもキャブではないのですよ。トラブルの勘所は冷静に見なければ解りません。
 
気をつけましょう。
 
TC88や最近のバイクの事しか知らない人に相談すると事態を余計に悪化させてしまう恐れもあります。エヴォはエヴォの頃に頻発した「トラブルを知っている経験者」に相談するのがBESTです。
TCでは考えられない問題が起こるのもエヴォ、TCでは味わえないフィーリングがあるのもエヴォです。↑2台の事ではありませんが、バイクの調子を伺う事すら出来ないカッコ悪い人はエヴォすら扱う事もできなくなっています。何がどう悪いのか解らない人には、何がどう良いのか、エヴォがどう楽しいのかも解らないのかもしれません。
 
悲しいです。鈍感な人は新車に乗りましょう。
 
最近、エヴォの、燃料コック不良、バッテリーケーブル不良、イグニッション不良が目立ちます。すべて「新車の頃から使っている純正」が壊れてしまいました。そろそろ交換時期なのかもしれませんね。すぐに対応できるようにしてあります。
不良品の純正負圧燃料コックは捨てて、溶けたイグニッションはダイナSかISTに交換し、カシメ不良やハンダでガチガチに固められて折れやすいバッテリーケーブルは捨てる。調子の良いエヴォにしましょう。
 
やっただけ、応えてくれるのがエヴォの楽しい所でもあります。
 
 

その時既に遅し

「走ってみてナンとも無いから。」

 怪しげな事をすると決まって出る台詞。オイル・三拍子etr・・・内燃機関では、走ってみて症状が出ては遅いトラブルもございまする。三拍子が大好きで、刻むほどアイドリングを落としていたその人が、それを手放した際、恒例のリフレッシュをする為にエンジンを分解してみて派手な修理が必要だったエンジンもありました。幸か不幸か音でハッキリと解るほどの症状は出ていません。しかし持ち主が納得の上で壊したのだから文句は言えない。ただ、持ち主が納得出来ない壊れ方も、中にはある。

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エンジン(お疲れ)マウント


99年TC88ツーリングモデルのエンジンマウントです。
本来、エンジンの下で重みに耐えて支えているものですが、完全に潰れ、下に垂れ下がっていた所を発見しました。
エアクリーナー側からみて、タンクの左右の繋ぎホースとロッカーカバーとの間に指一本以上の隙間があれば要注意です。
もしくはマウントがやる気なく「クゥニュ〜」っと潰れて下にゴムが突き出しているか。
走行中の症状として、約100km前後で、ネック部分を境にリアが踊り始め、それ以上での走行はほぼ不可です。それはラバーマウント特有のリアがフレームに直接マウントされてない構造からくるもので、前側のマウントがブランブランになれば、その後ろ、エンジン〜スィングアームなどなどが遊んでしまう。
気をつけてみてくださいね。