「転ばぬ先」カテゴリーアーカイブ

先代の背中を垣間見る

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ショベル4速フレームのスイングアーム ピボットシャフトが走行中に脱落。言って見れば、リアタイヤが外れそうなのと似たようなもんですからね。一言で「恐怖」ですな・・・。

ピボットシャフトは脱落するも、スイングアームから抜けず抜けず抜けず。必殺技で「おりゃアっっ!!」と抜いてみるとフレーム側の穴が若干楕円になっとる。リコイルでやるのは吉じゃないなあ。と思い、古〜い在庫品を漁ってみるとレアそうなオーバーサイズのセルフタッピング・タイプのピボットシャフトが在庫有りというお陰もあり、すぐに修理出来ました。

いままでの経験でこういう事例がなかったのですがショップの在庫でオーバーサイズのセルフタッピング・タイプのピボットシャフトがあった、という事は「そういう事」ですね(汗) また一つ勉強になりました。

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スイングアームベアリングとベアリングレースは腐食で傷んでおりましたので、こちらも交換。

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新しいグリースを圧入してまんべんなく塗布。サビ止めの意味も含め。

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ちなみに、ショベルのココは2500マイル(約4,000km走行)毎にメンテが要るんですね。

設備でなせる早業

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メタル・ガスケットであれば、ここまで手間はかからないのに・・・と、いつもいつも手間と時間がかかる、エヴォのシリンダー・ベースガスケットと、スポーツスター(ちょい昔の頃)のシリンダー・ベースガスケットの除去が、この通り、ものの5分で楽々に除去完了致しました。既に経験のある人、主に、この業界でご活躍されている方々なら驚かれる速さかと思います。
 
弊社で導入した設備では、ガスケット剥がしが容易に行え、時間短縮も出来る上、それまで一般的であったスクレーパーなどの工具などで除去するよりも、ガスケット面に不用意な傷が入らずに、むしろ美しい表面になり、オイル漏れの防止にも繋がります。
 
素早く、美しく。設備がなせる技も、御座います。
ここで短縮した時間は他に費やす事で、より内容の良いお仕事をさせて頂きますm(_ _)m

HP更新のお知らせっ!とバッテリーチェック時の留意点

お久しブリで御座います。マサです。
昨年は沢山のお仕事を頂き、誠に有難うございました。
2014年も、宜しくお願い致します!
 
先ずはホームページのお知らせです。
 
◎レビューの更新
インジェクションチューニング・キャブレターチューニング それぞれに、ご投稿!という形で募集しております記事。昨年にいただいた2記事をホームページにアップ致しました。
 
http://www.45degree.net/review/carb_review.html
http://www.45degree.net/review/injection_review.html
 
◎バッテリーチェック時の留意点
 
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昨年末にお知らせしてから、多数ご依頼頂いております「バッテリーチェック」
 
45ディグリーでは、このバッテリーチェックを「無料」にて行なっております!
 
チェックしてから、結果良好で安心するお客様もいらっしゃれば、「すぐ交換!」という診断をみて、「・・・やっぱりね」と納得してバッテリー交換するお客様もいらっしゃったりと、その診断をする「バッテリー診断機」ですが、その診断を極力正確に診断する為にも、ショップに到着から30分ほどのお時間を頂くようになります。
 
バッテリーの診断で、一般的な電気テスターでは正確に測れなかった所が、45ディグリーで採用したバッテリー専用の診断機では正確に測れる訳ですがバッテリーというのは電気を貯める物、という物ではないんですね。バッテリーは電気をつくり出す装置ですから、それがどれほど作り出せるか、というのがバッテリーの性能となります。
 
そこで要となる値がCCAという、「コールド・クランキング・アンペア」という数値になり、瞬発力を示す数値として用いられています。この値が下がってしまうと、バッテリーの性能がどうだろうか?と見分ける事が出来、もしも性能が下がっているのなら、充電で対処出来るものか、もしくは交換したほうが良いのか、という事が、一般的な電気テスターでは正確に測れなかった所ではありますが、45ディグリーで採用したバッテリー専用の診断機では判断が可能となります。
 
エンジンが動いている時は、通常時ならステーターやレギュレーターから、発電された電気でエンジンを動かしているので、バッテリーが活躍する場面ではありませんが、エンジンの始動時はバッテリーがどれだけ、頑張ってくれるか!? これにかかっています。
 
この冬はバッテリーのトラブルが前年よりも多発しているのもあります。
是非、この機会に、バッテリーの診断を受けみてください。(繰り返しますが)無料にて行なっております!
 
ではでは
マサでした。
 
masa

ネジの締め過ぎにご注意


キャブを整理している時に見つけたTC88用のCVキャブレター
 
状態も良さそう、よしよし、使えるぞとMedi-Brightまで行なった後に、キャブのボディに亀裂が入ってるのを発見・・・。
 
この亀裂はキャブレターに、エアクリーナーを固定する際、亀裂が入っている所のボルトを締めすぎた結果です。
 
キャブレター取り付け時は十分にご注意下さい。

88yエヴォのガスケット交換 ・・・・ だけじゃ終わらなかった


88年式エヴォリューションのエンジン腰上ガスケット交換で進めています。
軽い気持ちで腰上のガスケット交換を〜と思って開けてみると、悪魔の爪痕がその姿を見せた。そのまま閉じる訳にはいかなくなりました。ここで少しでもホーニングの余力が残っていれば大変ラッキー。シリンダー内壁の仕上げでエンジン性能は大きく左右されてしまう。 
 

シリンダーヘッドのステムシールも交換・・・・とバルブをとってみると
 

 
 

ステムシールは年数相応ですがシリンダーヘッドはシートカットしたほうが良い状態であった。当然バルブもリフェースした方が良い。
 

シリンダーヘッド組み直し、シリンダーとピストンをいい状態にし、これから組み付ける。
 
エヴォは軽い気持ちでガスケット交換のみでは済まない事もあります。しかし、よく見てみると、機械加工跡やシリンダーヘッドの組み付け精度など現行のツインカムよりはるかに丁寧に作りこまれているのがこの頃のハーレー。問題なのはガスケットの弱さと、20年以上も経過した事で起こる経年変化さえ解消してあげればまだまだ現役のハーレーです。