FLTRのインジェクションチューニング。これからセッティングとなります!
元々は純正ヘッダーにスリップオンの仕様でセッティングしご納車していました。その後に2in1のRineHart Racingに交換されたとの事ですが、交換直後から、エンジンのかかり具合含め、どうも調子が優れないようです。
引き続きPowerCommander3を使い各気筒別マップで、独自のマップを作成しています。
まずは診断をしてどれどれ・・・・と診てみると、まあ!ものの見っ事に狂っています。以前のセッティングデーターと照らし合わせるとどのように変わったのかが見れて面白い。社内の研究データーですのでblogには掲載出来ないのでご容赦下さい。
さて、低開度付近で日常的に使用する回転域と、エンジン出力でピークトルクが出る回転域付近の落ち込みが著しく、調子が崩れても仕方がない様子なのが見て取れました。このように、2in1ヘッダーの性能を生かすには、調子を整えるにも、それに合わせた独特のセッティングが必要になります。
「FLH(ツーリングモデル)」カテゴリーアーカイブ
2012年始動。レブまで回しました。
2012年初めの営業日も、賑やかにエンジンの雄叫びを響かせていました(・∀・)
2007年TC96のFLHTの、インジェクションチューニング。
チューニングするゼロナナFLHTはギアードライブ化し、それに対するカムシャフトは21Gカム。これがインストールされたTC96エンジンに、S&S製パワーデュアル・ヘッダーパイプと、同じくS&Sエアークリーナー、またまた同じくS&Sのマフラーで、テーパードタイプのクワイエットTypeとなり、ほどよく耳障りな音圧が落とされながらも低音が響く・・・
そんな仕様を、今回はマスターチューンを用いてチューニングしていきます。 このような仕様のデーターは無いので・・・(というよりは、毎回毎回無いのでこうしているのだけども)ツーリング用のデフォルトデーターを用いチューニングを施して行くことになりますが、カム交換によるものと、S&S製パワーデュアル・ヘッダーパイプによる効果はチューニング時に見える打ち込みデーターにまで差が生じ、ツーリング用のデフォルトが前後シリンダー別に、みるみる内にこのゼロナナFLHT専用マップへ成る。
カムを変えてエンジンが元気になること、プラス、純正ヘッダーパイプのあまりの効率の悪さから開放された・・・となれば、楽々な給排気が行える訳で、これはごく自然な事。今回はパワーチェックのデーターを手元に用意し忘れてしまった為、載せる事が出来ませんが馬力は80hp・トルクは11.8kgという結果でした。
今回は普通に楽しく乗れるグッドアクセレーションなセッティングを施していきたかったのですが、ちょっと気になる不具合の兆候を見つけた為、バイクの事を思うと積極的なセッティングは行わず控えめに仕上げました。また今度の機会に積極的なセッティング仕様にしていきましょう♪♪
3:08yFLHTCUの走りのカスタム! (完結)
慣らし運転も順調!
いよいよ、セッティングが始まります。
セッティングの際は、全回転域をまんべんなく回します。終速度は220kmにも及ぶことすらありますので、慣らし運転は念入りに、ヒートサイクルで行う為、エンジン温度も厳密に管理し、オイルも交換して参りました。慣らしはとても大切。
このグラフは、セッティングの前後での比較です。おんなじエンジンであっても、凄っごい開きが、ありますねー!自分でもビックリ。
セッティングを適切に施していなければ本来の性能は引き出せませんので、いつも通り、全域に渡り、このエンジン、このS&Sヘッダーパイプ、このサイレンサーの効率を意識しつつ、行いました。走った感触は、グラフから想像されるほどのじゃじゃ馬感はなく、トルクフルな中にも扱いやすさがあり、重量のあるウルトラを軽々と持ち上げる懐深さを持ち合わせています。アクセルのひらき方次第で、パパパパパッが、ドドドドドドッとなり、もっと深くアクセルを開けば、ズババババッと力強く前進させる。狙い通りに仕上がったと思います。
ところでこのパワーデーターは、マフラーなど変えている人からすれば、驚くような大人しい仕様で叩き出しています。パワーが容易に得られる条件ではありませんので、まだまだ眠る秘めたるパワーがあるのですが、ソレを開放すると、どんなになるか楽しみですねえ。
ちなみに、これが、ほぼ同一条件で、エンジン仕様のみ、異なる比較です。今回の08yFLHTCUの走りのカスタム!で行なったエンジン仕様 バーサス、 TC96ギアードライブ仕様、となります。
走行も600kmを超えました。
ところで、排ガス規制値はクリア出来るか?
それを測ってみました。
問題ナッスィングで御座います。
08yFLHTCUの走りのカスタム!
いよいよ取り掛かります!
このお客様とは。メールにてやりとりをさせて頂いていました。どうやら110キュービックインチのCVOに乗った事で走りのカスタム構想に火がついてしまったようです。
「アクセルの開度にスピード(回転の上がり具合)が追いつかないということです。」とはオーナー様の弁ですが、ツーリングモデルの重量に対してのパワー不足は否めず、レスポンス不足は更に重たく感じてしまいます。CVOに乗ると妙に軽く感じるのは、元気よく走るからです。
後部にツアーパックを搭載するウルトラ仕様の重量を考慮し、CVO仕様のエンジンをドンと積む方向と、今のエンジンをチューニングする2方向でご提案し、今回は今のエンジンを用いて元気の良いエンジンを目指していくことになりました。
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立て続けにインジェクションチューン!
今日(19日)は昼ごろから曇の予報ですねぇ。
レースチューナー・マスターチューン・パワービジョンのセッティングに取り掛かります!異種の3チューナーが揃うとは、なかなか珍しいです。
この中にスーパーチューナーがあれば図として完璧やった!残念!!
マズはXR1200のセッティングから取り掛かります。
マスターチューンでのセッティング後と、XR1200ノーマルとの比較をオーバーラップさせたグラフを載せますね。
マスターチューン後のXR1200の様子です
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次は2007年XL1200Cのセッティング!
パワービジョンでイキます!
パワービジョン前後での比較です。セッティング前後の比較グラフで出しました!
調整しただけでこれだけ変わるんですよ〜!そりゃ、走ったら全然違うんじゃけぇ(^v^)
次は2007年FLHTCUのセッティング!スクリーミンのレースチューナーが元々入っていて、そのセッティングです。とある事で試運転させて頂いた際、1500rpmでそこまで負荷をかけずに走っていても右足首辺へ向けて異様に伝わり、感じられる熱気。危機感からセッティングをお勧めさせていただきましたm(_ _)m
繰り返しデーター修正していくと、だんだんと新しいデーターが馴染んできていい感じでセッティング出来た様子。今日道路が乾いたら走ってみよう!
セッティングは順調に進んだのですが、ここでエラー発生。
赤丸で囲った所のグラフが、妙なトメ、ハネ、になっています。これ、クラッチの滑りでグラフがおかしなことになっているのですが・・・・セッティングして元気になりすぎてクラッチが滑っちゃった・・・・!???いえ、これたぶんクラッチに取り付けている部品の摩耗が考えられます!
半年前にパワーチェックした際には滑っている様子はなかった・・・。とはいえ半年前と比較しても随分元気になった様子!
半年前の測定データーと、今のセッティング後との比較。ちなみに、今はクラッチが簡単に滑っちゃうので慎重に、慎重にフルスロットルにしています。
この、おぼっちゃま君の頭みたいにビョイ〜ンと跳ね上がった瞬間はクラッチが滑っています。ここを意識したせいで、慎重にスロットルを開けた事で・・・・雄大な山の形を描いたグラフに、なるハズが!! 隕石がボカン!!とあたったようなヘナヘナと凹んだグラフになっています!んー!!!!
でもでも。クラッチが滑っていて、ユルユルとスロットルを全開!フルスロットル!にしても、格段とパワーが上がっています。クラッチ滑りさえなければ、2000回転付近での最大トルクは11kgを超えそうですね〜!