「リフレッシュ」カテゴリーアーカイブ

08y FLHTCU・・・・ご納車前の色々 1(エンジン)

この度、周りのご友人の方々からのご紹介でのご来店から始まり、色々ご相談頂きまして、ご希望のハーレー探しから、ハーレー購入、車体整備、エンジン・インジェクションチューニングまで、一式ご依頼頂きました。大変有難いお仕事です。
 
探し始めてしばらく。出てきました。黒のウルトラ2008年モデル。
 
いくら程度が良さそうな中古車でも、新車ではありませんから、安心して乗ることが出来、楽しめるハーレーにするべく、すべてお任せ!とのご依頼で頂きました。
 
エンジン・インジェクションチューニング・車体整備など、ご予算の範囲で最良の状態にしてご納車致します。
 
 
まず、要のエンジンです。2008年モデルで、走行46,000kmほど。そもそも新しい年式であり、別に壊れているわけでもないのにエンジンを開ける必要が有るか否かの判断もあるが、「最良の状態」を作る為にもきちんと中身を知り、必要な修正や作り上げていくのは大切です。パッパッと開けていきます。
 

 

 

 

シリンダー・ピストンクリアランスは測定の結果OK。
良いアタリを付ける為にも、ピストンリング交換、クロスハッチをあてなおす。
 

  

チャンバー室のカーボン除去後、シリンダーヘッドを分解し、バルブを外してみるとシート幅がかなり広がっている事が判りました。
 

シートカットと、バルブのリフェースを施す。
 

エンジン組み立て完了。気持ちよく走る為のカムも交換済み。
エアクリーナーはKuryakynのハイファイブ MACH2です。
 
つづく!

ズコズコマシン!

08yのFLSTFを、もっと気持ち良く走るようにしたい、という事でご相談頂きました。
 
すでにギアーカムと44mmCVキャブを取り付けされていますが、更に、です。
 
カム交換やボアーアップや、色々な具体的に変更を行なっての方向性もありますが、今のいい特徴はそのまま残し、欲しい所だけを強調さす方向性なので、今の部品たちはそのまま使う方向性で決定。
 
オーナーさんの理想は、「ドカドカっと低回転域で蹴るように加速しつつ、そのままのギアーで引っ張り、ツインカムならではの勢いの良い吹け上がりで車速を乗せていく。」・・・と、たしかこれに近いニュアンスだったと思いますが、これに近づけていきましょう。
 
どちらにしても、とても繊細なチューニングが要求されます。
 

とりあえずエンジンを開けまして、チューンアップを施す。
 

シリンダーヘッドのシートカット。
 

シリンダーやピストンも修正を施し・・・・
 

そして出来たパワーチェックがこちら。トルク13.6kgをマークしています!
青いグラフはビフォー。赤いグラフはアフター、ですが、キャブレターセッティングし、マフラーはサンダーヘッダーなので、こちらにもチューニングを施した結果、2200pm〜3000rpm付近に見られたトルクの落ち込みが大幅に改善されました。
 
また、トルクの大幅アップと、少しでもリアタイヤへ滑り無く伝わらせる為、クラッチスプリングも強化型を入れ、よりダイレクトにリアタイヤへ一直線に駆動力が伝わるパワートレインへとなりました。
 
その走り味は、ドコドコ・・と言うよりも、ドカドカ・・・というよりも、ズコズコ!!!!と言う方が、近い仕上がりです。ちょっと、口元緩んじゃいますわ。
 
 

 

実はこの度ハンドルも交換しました。なかなかいいシルエットになりましたね!

2005年 XL1200Rのリフレッシュ 2

引き続き2005年式XL1200Rのリフレッシュに取り掛かります・・・・
 

□ キャブO/H


キャブレターもオーバーホール。
以前加工させて頂いたFull-Tune CV。
加工後も、メンテナンスは必要ですよ。
 
 
続きは下をクリック。

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XL1200Rのリフレッシュ


2005年式XL1200Rのリフレッシュ開始です。
が、続きは後ほど・・・この記事に続編載せます。
 
今日はここまで。
 
 
□ □ □
2012年2月2日未明・追記
 
今回のリフレッシュ作業は最近乗る機会が減っているようでして、それに加えて下のトルクがなくなった感じでツーリングに行くのが怖いくらいになっているとのこと。2005年購入から自前でオイル交換、部品交換されているそうですが、特に整備に出したこともない、との事で、気持ちよく走れるXL1200Rのトータル的な整備でとの事でご依頼頂きました。
 
エンジン分解しまして、先ずはカーボン落とし。
 

 

 

バルブはリフェースで再利用可能だった。
 
バルブガイド内にも手を加えバルブのスムースな動き助け
ガイドの芯出しを行い、最低限度のシートカットを行う。

 

 

ピストンクリアランスを計測し、歪みを取り除いた後にシリンダー内をホーニングしクロスハッチを付け直す。もちろんピストンリングも新しいものを使うが計測は欠かせない。
 

時によっては著しく傷んでいる部品が出てきて困った話になることもある。大部分がリフレッシュのみで済んだので良かったが、単純に組み付け直すのではなく、シンプルな作りの構造物だからこそ、一つ一つ意味と機構を理解した上で丁寧に組み付ける事が大切です。