「Injection インジェクション」カテゴリーアーカイブ

XV1900A ダイノルームより つづき


XV1900Aのパワーカーブ載せますね。
 

こちらがセッティング前後での全開パワー測定。
マフラー交換により乱れていた燃料調整を適正に合わせた事で馬力が上がり、約7馬力ほどの差が出ています。全開域ではない普通に走っている時はガスが少なくギャクシャクや、マフラーからのパンパン音(アフターファイアー)が目立っていましたが、可能な限り解消出来ました。
 
ハーレー以外でのインジェクションチューニング・ダノルームでのセッティングやパワーコマンダー3・5などの製品も扱っております。お気軽にご相談下さい。

XV1900A インジェクションチューニング

今回はYAMAHAのXV1900A ミッドナイトスターのインジェクションチューニング。
 
チューニング前に、プラグとエアエレメントの交換です。
いつも、ハーレーなら、ダダダッと終わってしまう所ですが、XV1900Aは一筋縄にゃいきません。
 

XV1900Aはツインプラグなので2気筒でも4本のプラグ交換。プラグは、タンクを外し、丁寧に設計されたエアクリーナーボックスを外さないと手は届かない。たかがプラグの交換でここまでの作業内容なので、プラグ交換で工賃が高い、と言わてしまうと泣けてきます。
 

こちらが純正のエアエレメント
こちらもタンク外し後の交換となります。
 

K&Nエアエレメント。洗って再使用出来ますが、タンク脱着に気合がいります。
 

その後インジェクションチューニングにかかる。DynoJet製のパワーコマンダー3を用いて行う。パワーコマンダー3は、前後シリンダーを共通マップで動かす事が出来ます。1マップ・2シリンダー状態になるという事。(ハーレーで言うところの1キャブ2シリンダーに等しい機能かな?)そこはちゃんと「2気筒だから、各気筒別」にセッティングを施していきます。
 
つまり、フロントシリンダー用、リアシリンダー用、と、燃料マップを別々に、作成するようになるのですね。各気筒別にしなくとも一応は動きますし、気筒別でのチューニングを行わない方が短時間で済むが、各気筒別にした方が仕上がりは格段と良くなります。ダイノが無いと厳しい内容ですが(^^ゞ
 
じっくりと気筒別でXV1900Aをセッティングしていきます。
 

 
パワーカーブは後ほど!
それでは〜!
 

03yFLHTCUiのインジェクションチューニング

2003年式FLHTCUiのブラックボックスをチューニング!
02年〜05年までのデルファイEFIでもインジェクションチューニング可能です。

 

独立菅でインデペンデントさせ、エアクリーナーはクリヤキンのHI-FIVE MACH 2をチョイス。
 
HI-FIVE MACH 2は・・・・
 

こんなのや
 

こんなのがありますが
 

こちらのMACH2は真ん中のオネーチャンが微笑んでいます。
 

このセットアップでインジェクションチューニング。
シャシダイナモ上でセッティングを進めていきます。
 

 
パワーカーブはこちら☟
 

最高馬力75.74hp  最高トルク11.34kg-M
  
この度はアイドル回転数900rpmと、乗り味についてもお伺いすると「スロットルに対してのツキが良すぎないよう、ほどよいダルさ加減で乗りやすく 歯切れの良さを出す」とご希望がありましたので、そのようにセッティング致しました(^v^) 排気音は低音が響き、歯切れありつつの乗りやすくという内容になり、ご納車致しました。  インジェクションチューニング時にはオーナー様の好きなフィーリングをお聞かせ下さい。御希望に沿えるよう致します。

V-RODマッスル インジェクションチューニング

またまたV-RODのインジェクションチューニングです。
でも同じV-RODでも違うところ。今回は1250ccエンジン。これは楽しみです。
 

エアエレメントもK&Nフィルターにチェンジ。
 

こちらも先日のV-ROD同様、非線形スロットルのインダクションです。
 

ちょいちょいお問い合わせ頂きますO2センサーボスは、こうやって使います。スチールのパイプにステンレスO2センサーボスの取付例です。(https://www.45degree.net/blog/?p=6807
 

 

 

そしてセッティングを施していきます。
 
このマッスルのオーナー様からは、乗って楽しいアグレッシブなマシーンに仕上げて欲しいとの事です。低速のトルク不足もどうにかして欲しいとのご要望もありました。以前タイヤ交換時に試運転しに行った時にも、低回転域がスカスカでいまいちピンと来なかった印象がありましたので、おっしゃっておられた事はすぐに飲み込めました。
 
 
それぞれ同一条件で、セッティング前に起こっていた一連の症状。
1:2000rpm付近でアクセル一定で流して走っていると、前後にガコガコとシャクる感覚が強く伝わる為、安定感に欠け非常に乗りにくい。
2:アイドリング回転数が不安定で、不整脈。音もショボショボと情けない。
3:加速時は一度ガクッと落ちて、それからなんとなく加速する印象。音も軽々しく力強さは感じない。
4:アイドリングでエンジンがプスッと勝手に止まってしまう。

 
こんな症状が起こっていても、パワーチェックするとそれなりのデーターなのでインジェクション車の場合、「パワーチェック」だけでは全体の10%未満の事しか把握出来ない。真実はもっとグッサリ奥まで入れないと解らないのです。それが、「パワーチェック、プラス、診断」です。これをするとで、やっと全体の様子(有り様)が見えてきます。
 
 

こちらはセッティング後のパワーチェック。108馬力の、トルク10.32kg-mでした。かなりいい感じに出来てきて、期待以上の仕上がりになりました。
 
 
ちょっとパワーカーブ見ながら語ってみましょうか・・・。
 
 
カラッと乾いてアクレッジブな感触でありつつ、流して走っている時にクッと少しアクセルを開けてあげるだけでシートにお尻をグッ・・・・と押し付けられ、そこから更にスパッとアクセルを開けると、音と吹け上がりが尋常じゃない異次元の世界へ誘う。力強い排気音と共に頭をグィーッッッッと後ろにもっていかれる加速感と、まるでワープするような景色が、セッティング中にも得られるパワーカーブの、なめらかで気持ちよく右肩上がりな様子から走りが想像出来ますね!
 
 
 
・・・・と想像と現実の確認の為に走り出します。全体的に想像通りですが・・・・ 
いやあ〜。シャシダイナモ上ではガンガンとレブに叩き込みましたが、実際に走っては、レブにはカスリもしない(汗) 
 
いままでのハーレーのような、ドドドドドーーーなんて生易しい加速じゃなくて、ギャャヤアアアアアアーーーーーアン!!!!て、本気ワープですからね(大汗)クローズド以外では、危ない(・_・;)
 
実走でそこのチェックはわざわざしなくても、シャーシダイナモ上でバッチリにしてありますので大丈夫♪♪ 心配無用♪♪
 
 
さて、話は戻って。吹け上がりも十分。あとは、5速ギア時 2000rpm走行からの加速も力強さを感じ、いままでの様に加速状態に移るためにギアを落とすシーンはかなり減ったと思います。そして非線形スロットルを意識し、アクセルワークに対して的確に応答するようセッティングしましたので、どこからでもグイグイ加速出来るようになっています。トルクフルになって、いうならツインカムエンジンのトルクで流す感触の良いところと、Revolutionエンジンの本来のポテンシャルである強烈な加速が合わさったような仕上がりになりました。Revolutionエンジンの本来のポテンシャルを引き出し、味付けも加えてトルク増し、吹け上がり倍増、加速音に厚み増し!安定感グッ!といった内容に仕上がりましたので、あとは、使うか使わないかはアナタ次第です。
 
これで向かうところ敵なし? 正直、ボクのLS-6エンジンのZ06での、直線の勝負は願い下げたい。たぶん現行のGT-Rでも危ういんじゃないかなあ・・・。GM史上、最強の生産型エンジンと言われるスーパーチャージャー付きLS-9エンジン搭載のCorvette ZR-1となら150km位までなら、同等か、このV-RODが前を行くか・・・抜きつ抜かれつの攻防戦が予想される。国産スーパースポーツでも、ドラッグ的な勝負だと負けちゃうだろうなあ〜。チューンしたV-RODの戦闘能力は異様に高い。
 
 

 

2008年式FLHTをドコドコ言わす!


08年のFLHTを、ドコドコ言う仕様に仕立てていきます。
ノーマルは、スゥーッと走っちゃいますからね。ズカダカと地を蹴る不等間隔爆発Vツインエンジンの一面を色濃く引き出してあげます。そのための要でもあるエアクリーナーと、ヘッダーパイプはS&S Cycle製の“Power Tune Dual”!それらを用いてインジェクションチューニング。セッティングしていきます。
 

 

DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)式の場合、ズカダカと地を蹴る不等間隔爆発Vツインエンジンの一面と呼ばれる仕様にするには、塩加減とスパイスの配合を工夫してあげると、いい感じに仕上げることができます。
 

パワーカーブもいい感じで、オーナー様が求めていたズカダカと地を蹴る不等間隔爆発Vツインエンジンの一面に近づいたと、感想を頂きました!