「エンジンマネージメント」カテゴリーアーカイブ

08yFLSTF パワービジョン チューニング^^;

梅雨もあけて、ツーリングシーズン!
 
と、その前にしばらくブログ書かずにいました・・・スイマセン!
相変わらず沢山お仕事頂いて感謝感激・・・
 
 
 
 
08年のファットボーイの、インジェクションチューニングです!
 
北米純正マフラー装着で、パワービジョンでのご依頼。パワービジョンは、何通りかのデーターが入れることが出来、パワービジョン本体さえあればパソコンいらずで簡単に純正状態に戻せる所に魅力を感じられたのではないでしょうか・・・(^v^)
 
 
ところで、話は変わりますが。
 
こんなクエスチョンがあります。
「北米マフラーでインジェクションチューニングって必要ですか?」という内容。
 
その必要か否かというのは、エンジンが壊れるから・・そういった、「必然性があるか」という事でしょう。
 
回答からすると、「必要は全くない」のですが、
それで、「面白みの有る走り」かと言えばそうとは言えないはずです。
 
  
よく、こういう喩えを出します。
 
 
銀座を「紙袋」で歩くのと「ブランドのバッグ」で歩くのは、どちらを選ぶ?
 
 
・・・、こんな、喩えをしますが、紙袋で歩くのは役割は十分に果たしてますけど、冷静に考えるまでもなく、銀座を茶色い紙袋で歩く・・・チョット・・・恥ずかしいですね(恥)
 
チューニングってこれに近い所があるのですが、必要性がなく、壊れている訳でもないのにやる意義は、もっと良く出来る、面白みを出す、これに尽きるかと思います。なので、北米マフラーでやる必要があるかという疑問を持っている人は、「必要」という言葉に縛られず、面白い乗り物にしたい!と切望されているのなら、チューニングはやる必要は十二分にありますよ。ただ、それをもっと良く出来て、面白みが出せる人に頼まないとイケナイという所がチューニングの難しい所でしょうか。必要性が出ているものならば、ガソリン多めに入れさえすれば明らかな変化があるので「変わった!」と満足されるでしょうけども、元々「必要性」があまりない所で、更に良くしようというのは単純には済みません。
 
話を戻して。
 
 
 

この度はパワービジョンです。
 
 

 
 
先ずは、チューニング前を・・・。
 
 

期待通りのガタガタなグラフです。
しかし、下の空燃比のグラフでは十分にガソリンは足りているのが解ります。
 
そしてチューニング後ですが
 
 

そして、先のグラフと、「チューニング後」とのグラフを、オーバーラップ。
それぞれの最高値59馬力→72馬力  10.6kg-M → 11.25kg-M へと上がりました。
 
 

そしてチューニング後に、別途承っておりましたタイヤ交換をば。
 
 

純正ダンロップD407のタイヤです。
 
 

ところでタイヤ交換時にマフラーがグラグラで、ネジが緩みまくっていた事に気付きました。
このまま走っていたらと思うと、ちょっとゾッとします。
 
 
これからインジェクションチューニングをお考えの人へ。
こちらのページもご覧下さいね。
http://www.45degree.net/Tuning/fuelinjection/beforetuning.html

ビューエルの調査をば・・・BBT

2010年式のXB12Rのインジェクションチューニングです。

2010年式のビューエルのチューニングの為に「インダクション」を目指にて確認。
 
V-RODの時もやりましたが、これが何気に大切です。
パッと見るとスロットルボディの取り付け方法はXR1200と似たように見えますが全く別物です。
 
 
一応写真もありますが、
 
 

やはり変態写真になってしまった・・・。

接続テストやら各種テストもオールグリーン。
 
 

カウルを外すとXB12Rがまるでドクターフロイトです。
 
まずは持ち込まれた状態でのチェック。
 
ビューエルで販売されるECMが装着されています。(今ではもう販売されていません)DrummerエグゾーストにK&Nフィルターという内容で使うよう、セットアップされたECMキットですが、購入方法としては通信販売でやり取りする方法です。
 
これがどんな物か・・・といった所ですが、結論から申し上げますと、ダイノに載せないで作ったデーター入れたのだからこんなモノだよな、といったところ。サンプリングデーターを見る限り、高負荷で走り続けるとエンジンブローの恐れ、有り。と診断致しました。
 
例えビューエルが販売している物とは云えど完璧であると盲信するのは危ないようですね。
 
つづく。

CBR600RRのインジェクションチューニング


インジェクションチューニングでご入庫頂きました。HONDA・CBR600RRです。
 
こそこそとホームページ作って載せていたのですが・・・

http://www.45degree.net/Tuning/fuelinjection/resetting.html

それをみて、ご来店頂きました。ハーレーに限らずやりますよ〜とご案内していましたので。
先週も岡山からご来店頂いた07y FLHTCUのお客様もそれを見てスクリーミンのレースチューナーのチューニングのご依頼を頂きました。つい先日お電話頂いて、感想を頂戴致しましたが・・・。次の新たなカスタムのご相談も頂きました。
 
ところで、CBR600RRにはすでにDynoJet製パワーコマンダー3USB装着済みでしたが、5000rpm付近でとても扱い辛い症状が出てるとの事です。ツーリングや巡航では5速や6速で5000rpmでのパーシャルはよく使うはずなので、ここが扱いにくいのは致命的ですね。加えて、理由は伺ったのにも関わらず忘れてしまったのですが、何かがあって、ゼロマップにされていたそうです・・・たぶんあまり調子が良くなかったのではないでしょうかね。
 

マフラーはアクラのスリップオン。
今年からハーレー用のアクラもリリースされてますね。ご存知でしたか?
  
 
いつも通りチューニングに取り掛かりますが、いつものハーレーとはシステムも何もかも違いますので、これを把握するのにちょいと時間かかりました。全ては正確にチューニングする為ですのでここは怠りません。
 
 

パワーコマンダー3USB装着もゼロマップなので、付けてないのと同等の純正状態です。これでロールオンテントをすると、かなりの高負荷状態で高い空燃比が確認されましたのでレブリミットへ当てる前に緊急終了。パワーカーブを見ると馬力も11,500回転以降は右肩下がりなので終えて良かったようです。
 
 
そしてチューニング後との、データーとオーバーラップさせてみます。
 
 

最大値の比較では馬力が12馬力アップ トルクは0.12kg-Mという結果です。
以前は11,000回転で頭打ちでしたが14,000回転まで回るエンジンにはなりましたが・・・グラフをみても、馬力が12,000rpmから13,500rpmまでの間が平行線になり、それ以降急激に馬力が立ち上がっています。これは燃料調整以外が起因していますので、オーナー様とご相談の上で、宿題となりました。また、測ってみましょう。綺麗な馬力のカーブになればレブリミットまで淀みなく吹けまわるようになりますからね。楽しみです。
 
 
それでは〜(o・・o)/

FLSTFB EFIチューニング (ブラックボックスチューニング)


2011年式FLSTFBのチューニング。2011年式はフルコンが出てこなくてお困りの人も多いでしょう。ブラックボックスチューニングにて行います!http://www.45degree.net/Tuning/fuelinjection/BBT.html

 
アイドリングの三拍子、低アイドル、走りは当然良くという三拍子揃ったオーダーです。
 
エキパイはモーターステージ製でサイレンサーはハーレー純正時代のKERKERサイレンサー。(中のバッフル構造が現行とは違います)
 
そして、エアクリーナーはS&Sのイチオシエアクリ AirStreamへ交換。以前はラウンド型でサポートブラケットが標準で非装着なタイプなので、インダクションボディが宙ぶらりんでした。。。中は緑色のスポンジで、取り付けも結構雑な感じのエアクリーナーだったので、作りも確りしたS&Sのイチオシエアクリ AirStreamへ交換して正解・・かな!
 
早速チューニングにかかり、チューニング前後の比較です。
 
 

おやおや・・・というほど違いが現れましたが、これはちょっと面白いデーターがとれたので、チューナーズネイションへ投稿したいと思っています。
 

日本の道路では高いギアで多用する1750回転付近のトルク差は、凄まじいですね・・。4.5キロ!
 

チューニングは一日で完了致しました。
最近目覚しい進化か革命か、高い精度のまま、時間短縮をする技を身に付けました。
 
 
それでは!

09y FLHXのカム交換・・・その後のチューニング(デルファイ ECM)


着々とカム交換が出来上がり、次はECM(エンジンコントロールモジュール)の調整です。が、その前にECMは交換です。元々サンダーマックスが取り付けられてのお持ち込みでしたが、ご要望を加味した上でデルファイECMでのチューニングをお勧めしました。これなら出先のトラブルも皆無です。
 
 
TTSマスターチューンを用いて行います。
 
 

再びダイノルームにて・・・。
 
 

まず、こちらがご入庫時に測定したロールオンテストでの結果です。あまりにパワーが出てないので驚きました・・・。
 
スーパートラップ ファントムパイプbyポールヤフィーEXとサンダーマックスECMでのデーター。
ダイノ測定時に色々なデーターもロギングしましたが、サンダーマックスにも調整の余地ありだった事を付け加えておきます。
 
 

どれほどパワーが出てないのかが判る比較をしてみましょう。それが、こちら。
これは、青いグラフがこのFLHXのご入庫時のロールオンテストで、緑色のグラフは、・・・・というと・・・・たぶんショッキングだとは思いますが、ど純正のハーレーFLHXのデーターです。それでもアクセル開け始めの応答性などは青いグラフに軍配が上がります。純正のデーターと、ほとんど変わりがないのは、各パーツのチョイスですね。主にマフラーで、出口をふさいでいるメッキのプレートが原因でしょう。
 
 

そして、こちらはご入庫時と、カム交換後とのデーターをオーバーラップさせました。
馬力がグイッと伸びてますが、それから想像されるようなカムは使っておりません。マフラーによって阻まれているのがとても残念。カムを交換した割に大幅な変化がないグラフになってしまいましたが、この場合ちょっとカムの選定を間違うと逆にトルクダウンにもなるので、まあ良しでしょう!
 
さてさて、オーナー様がかねがね求めていたアイドリングのサウンドには近づいたか、ドンピシャ!!か、には仕上がっています。とても、力強いユニーク&グレートサウンド。以前はペチャペチャとした三拍子でしたが、タカダッタカダッタカダッと歯切れと力強さで溢れています。
 
TTSマスターチューンにて、和風チューニング(三拍子)。こんな事も出来ます。ただ、極端な低アイドルは様々な弊害や運転のし辛さも伴いますので、お勧めしていません
 
 

動画中で、アクセルをカポカポ開けてますが、演出の一部、とお考え下さい。普段からこんな事はしていませんので・・・。
 
 
それでは〜(o・・o)/~