「スーパーチューナー」カテゴリーアーカイブ

USA ラスベガス EFIチューニング研修 その2

翌日も引き続きインジェクション研修です。
 
その前に昨日の測定結果をアップしてみます。
 

※ お知らせ

こちらの記事は45ディグリー ホームページへ転載致しました。
続きは下記リンクをご覧ください。宜しくお願い致します。

http://www.45degree.net/Tuning/fuelinjection/report/03.html

”地を蹴るフォーティエイト” ・・・スーパーチューナー セッティング完了です!


お待たせしました。
お預かりから取り掛かるまで時間がありましたがセッティング作業はサクサクと終えました。こちらのXL1200Xの場合は2週間ほどのお預かり期間で約束しています。
 
 

お決まりのセッティング前後でのパワーチェック。
全開域ではデフォルトのマップである程度は合っていたのでそこまで違いは現れず。しかし今回はソレではなく、乗り味の変更です。感覚的な領域も含む訳ですな。
 
色々考えたのですが、一台エヴォのソフテイルがあり、もう一台のスポーツスターXL1200Xです。エヴォの方は割とおっとりした乗り物ですから、その反対でスポーツスターらしい「ダイレクト感溢れる」ようにしてみてはどうだろうかと。(せっかくなので、乗り味でも棲み分けしたほうが良いでしょうから・・・。)
 

ちなみに、ダイレクト感はプーリー変更でもかなり変わります。
 
インジェクション車に変わってからは、アクセルを捻っても全体的に変化が少ない眠たい乗り物の印象になりました。もちろんアクセル全開にすればそれなりに加速はするけど、そうでない所は平均的ですからね・・・。でもこれは純正状態の味付け。折角のインジェクション「だからこそ、出来るセッティング」と、愉しい乗り物の感覚を持たせてみよう・・・とかかりました。セッティングの方向性について2晩ほど考えました。
 
出来上がると、アクセルに応じた前進力とパンチ感、しかし高速道路などで巡航するシーンでは極力振動を押さえた内容にしてあります。インジェクションならではの味付けですね。下道でズカダカと、リアタイヤで地を蹴る感触が、たぶん一番愉しいですよ。
 
ただ、ちょっと過激にセッティングしてしまったかなあ・・・と思うところもあるので、乗って確かめて感想を聞かせてください。このままが良ければ、このままでOKです(・∀・)
 

 

スーパーチューナーと隼・・・愉しい一日でした(・∀・)

FaceBookのページをつくりました!
http://www.facebook.com/pages/%EF%BC%94%EF%BC%95%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC/159229527495154
 
立ち上げたばかりでURL長いですね(汗)
こうして弊社が公式に立ち上げたところは当ブログでお知らせしていきます。ちなみにツイッターは匿名性が高い為、利用していません。 
 
よければFaceBookのページも覗いてみて下さいね〜!
 
 

さて、日付変わって昨日ですが、スーパーチューナーのセッティングをしていました。
 
 

2011年のXL1200X フォーティエイトです。純正コンピューターが狭い場所に移動した2010年以降のスポーツスターなら、サブコンの取り付けなどは難しいですから、純正ECM書き換えの方がスマートですね。スーパーチューナー、も、正しい選択ですね(・∀・)
 
このお客様は2台目でもう一台エヴォのソフテイルを持っているという事で、ということは・・・とセッティングの方向性を伺ってみると、きっと走り心地の良いV-TWIN感なのだろうな!
 
 
という事でセッティングを進めていると・・・
 
 

隼が2台!

 
 
「パワーチェックしてくださ〜い!」との事でしたが、あれ、そんな予約あったかな・・・と後で聞いてみると、事前に電話があったのだけど、ワタシがシャーシダイナモ室に入っていた時に頂いた電話だったので、伝えてなかったとのことでした。
 
その時は丁度セッティングの一区切りついたところでしたので、丁度良い!という事で、フォーティエイトを下ろして、GSX-R 1300 「隼」を続けて2台載せます。
 
 

 
 
最高出力のチェックですから、もちろん前回スロットルで計測しますが、4速2000rpm 速度50kmから9秒後にはレッドゾーンに当たり、速度260kmまで加速する実力です!
 
ワタシ、隼といえば、黄緑糸の軽トラに隼のエンジンを搭載して右下からマフリャーを生やし、クラッチミートと同時にギョギョギョッとしながら走り去っていった動画があまりに衝撃的でした!
 
(軽トラからフォンフォン ギョギョギョオオオオオ フォオオオオオオオーーーーン ふぉふぉん フォオオオオオオオーーーーン とか あれ一番かっこいいスポーツカーだ〜〜〜笑)
 
 
本家の隼はそれ以上ですな!!当たり前ですな!!!(大汗)
 
 

本日2台ご来店のハヤブサの両者の比較です。それぞれ08年以降モデルなのでモード切り替えがあり、モードA「フルパワー」での計測です。このモード切替をしたデーターもありますが、一台のバイクで3台分のキャラクターを演出できる機能で、パワーチェックをしてみると、その違いがハッキリと解り、とても関心しましたね〜!
 
モードCとBは意図的に狙って作られたものだと解りますが、モードAは純粋に「今のポテンシャルを全て開放しました」というのが、音、加速共に伝わってきます!加速音も、ぜ〜んぜん違いますね(笑)
 
最高出力のみで言えばとてつもない数値ですが、両者ともマフラーを変更していて、やはり純正のときとは違い、普段使っている回転域ではセッティングの余地ありですね〜。この辺を、パワーコマンダーで調整してあげれば、アクセルのツキの良さも得られて、もっと乗りやすくて面白いハヤブサになると思いますよ〜(・∀・)
 
 
いゃあ、思わぬ乱入ハヤブサ!でしたが、お陰様で、とても愉しい一日でしたよ!

パワービジョンとは??

パワービジョンで行う、燃料調整(インジェクションチューニング)は、純正コンピューターを用いて、燃料調整を行う事を指します。一言で言えば「書き換え」です。
 
「純正ロムチューン」という言葉で、車の業界ではかなり用いられていますが、ネットで「純正ロムチューン」と検索すると、コンピューターの基盤上にある物を抜き変えている様子が多数出てくるはずです。
 
しかし、パワービジョンで行う場合、純正コンピューターの書き換えタイプ「フラッシュタイプ」と呼ばれ、物理的になにか変更するのではなく、コンピューター内部のデーターのみを変更し、パーツの変更などが生じません。
 
ハーレーの市場で、その代表格となるのが
「スクリーミンイーグル PROスーパーチューナー」です。
 

 
このオレンジ色のVCIと呼ばれるもので、パソコンと、純正コンピューターとを接続し、内部の書き換えを行います。
 

パワービジョンとはなにか??と言いますと、機能的には、「PROスーパーチューナーの優れた機能そのまま」です。VEなどの値や、回転数の数値変更、車種年式によって違う制御方式とったところまで、スーパーチューナーそのままです。
 
機能面では、スーパーチューナーも、パワービジョンも、双方そこまで大差はありません。データーについて、パワービジョンの既存データーは、豊富に揃っていますが、使えるものか、どうかについては、検証の結果、やや厳しいものがあります。既存データーはスーパーチューナーの方が、さすがにメーカー製とあり出来は良いです。しかし、弊社にて取り付ける場合は、この違いを理解しており、セッティング済みでお渡ししていますので、スーパーチューナーなのか、パワービジョンなのか、「書き換えるソフトの違い」なだけで、書き換える対象が「純正コンピューター」である以上、どちらを選んでも全く違いがありません。
 
また、スーパーチューナーの場合も、パワービジョンの場合も、一度車両に認識させてしまうと、他のバイクに使うことはできません。
 
 
 
パワービジョンと、スーパーチューナーの違う所とは?
 
 
1つ : 純正のデーターが残せるか、残せないか
スーパーチューナーの場合、すべてデーターの上書きとなり、元々入っていた純正データーが消えてしまいます。
 
ところが、パワービジョンの場合、初めに認識させる際、純正のデーターを、パワービジョンのタッチパネル(スーパーチューナーでいうところのVCI)に保存します。そして、新たなデーターを送りますので、純正のデーターが消えることがありません。ユーザー単位で自分のデーター管理が行え、必要があるときに、純正のデーターに戻せますので、その度にショップに出向く必要は無くなります。
 
ただし、パワービジョン本体がなんらかの理由で破損もしくは起動できない状況になると純正データーまで損なう恐れがあり、ナビのように「常時の車体への設置」は危なくてお勧めできません。必要がある時のみ、接続してデーター通信をすれば、接続していなくても動くもので、パワービジョン本体は取り外して保管する事ができます。
 
 
2つ : 簡単な設定はパソコン要らず
「別マップへ変更したい」場合など、スーパーチューナーはパソコンを用いて通信しますが、パワービジョンはパソコン要らずで、マップの入れ替え作業を行います。「レブリミット設定」や、「全体の、回転数変更」など、簡単な設定を、タッチパネル上で変更できます。セッティングに関わる大切な数値はタッチパネル上では触ることは出来ません。
 
 
最後に : セッティングサポートツールの存在(スマートチューン)
スーパーチューナーでは、スマートチューンと呼ばれ、パワービジョン内でも呼び名こそ違いますが同等の「機能」が備わり、セッティングをサポートするような形になっています。この機能はO2センサーからの情報を元に、コンピューター内に予め設定されている空燃比に対して、どのくらい補正すればよいのかを、空気量(VE)の値で補正する機能。
 
セッティングのマップ上では、スロットルポジションもしくは、MAPセンサー値×回転数というマップになっており、縦×横の2次元のマップです。通常走行している場合、この2次元マップに対して、エンジン回転数上昇と共に、スロットルを変化させ続けていますので、縦方向、横方向のみに読み込む事は珍しく、通常、斜めに読み込んでいきます。つまり空気量が断続的に変化している状況。
 
この機能を極力正確に働かせる場合、狙った領域において緩やかにその補正値を読み取れば、ようやく、まあまあ、まとまった数値が得られます。しかし、応答速度の遅い純正のO2センサーを無理に使っている機能であり、エンジン温度やセンサーがヒートしていない状況であることなども条件に加わり、それが正確であるかは条件によってまちまち。

また、この走り方を公道で行おうとすると、どうしても無理があります。
 
スロットル開度やMAPセンサー値を確認しながら走ろうとする場合、スーパーチューナーではパソコンを片手に見ながら走ることになりますが、パワービジョンの場合、タッチパネル内にてスロットル開度、エンジン温度、回転数、目標空燃比などを表示できますので、パソコンこそ要りませんが、注視して走る事から前方不注意による事故を誘発しかねません。変化が激しいMAPセンサー値は特にでしょう。どちらにしても公道上でまともに使えるような機能ではなく、あまり設備の整っていないシャーシダイナモ上での使用にとどめておくのが無難です。
 
このように、基本形はスーパーチューナーで、少し積極的に弄って遊びたい人にはパワービジョンがお勧めです。
 
価格は、スーパーチューナーがやや低めで、パワービジョンはスーパーチューナーよりはやや高めです。一度セッティングが決まってしまえば、あとはとくに触ることもなく、自分で純正に戻す事が無ければ、スーパーチューナーでも十分事足ります。
 
価格については弊社が定める、本体、セッティング、セットアップ費込みでの場合です。
 
このインジェクションの色々については、まだまだお伝えしたい事がありますので、改めてお伝えします。

セッティング完了!

2007年式 FXDL
 
パワービジョン セッティング完了です(^^♪

 

 

持ち込まれた時の状態と、現在の状態との比較データーです(シャーシダイナモ上にて計測)
 
グラフでも見てのとおり、ビフォー・アフターの変化は著しいです。
 
お客様と打ち合わせをし、アクセルの反応が良い方向にしたい・・・・・との事で、要求されたアクセレーションに対して、的確に反応するようにセッティングを施しました。純正の状態は穏やかでノビノビと平和です。大きい排気量のV-TWINエンジンをプリプリ言わせて走ろうなんてできません。それでは!ガシガシ走れるようにするか・・・!とおもいきや、それはしません。ピックアップが早すぎる(アクセルの反応が敏感)場合、走っていると、とーっても疲れてしまい、ライダーにも優しくありませんし、ガソリンの消費量もエコが叫ばれている時代には逆行しますのでお財布にも厳しいもの。
 
走る楽しさの追求と、思いやりをもって、燃料・点火・アフター調整をトータルでセッティングしました。
 
 


さて、お次はFLHXSE2(CVO)スーパーチューナーのセッティングです・・・。
 
 

まずは、スーパーチューナーを使う前に、「純正の状態」を把握するためにシャーシダイナモ上にて、診断ツールを用い各種計測をしていきましたがビックリしました・・・。このFLHXSE2はヘッダーパイプと、サイレンサーが交換され、燃料調整はしていません。
 
一言で、「とても危ない状況」です。
 
以前、インジェクションのセッティングにおいてハーレーダビッドソンのエンジンでの「ピストンが溶ける状況」や、「エンジンの危ない状況」がどこなのか、「どこが限界なのか」を知りたくて連続的に確かめた事がありました。(もちろんお客様のバイクではありませんよ。) その経験から言いますと、このFLHXSE2は早めにインジェクションのセッティングをして良かったです。
 
110キュービックエンジン搭載のCVOで、マフラーなどを交換し、以前にも増してエンジンの発熱がとても凄くて、暑くて熱くてたまらない・・と感じていましたら、要注意から警告のあたりだと考えてもらっても良いでしょう・・・。判りやすい変化でお伝えしました。日本全国で似たような仕様のCVOがゴロゴロしているのかもしれない・・・と想像すると、ゾッとします。
 
燃料調整を躊躇されている人へアドバイス。走りの為だけではなくエンジンの為にも、お考えになった方が良いですよ。
 
 

グラフではビフォー・アフターの変化はそれほどありませんが、普通に流して走っている時には体感できるでしょう(^v^)
業務連絡 S様 シャーシダイナモデーターは別にご用意しておりますのでご連絡下さい。