必ず、確認している事。 ピストンとシリンダー。

トラブル系の記事
 
それもすっきり解決して、本日、9/13日曜日。やっとこさ、ご納車致しました♪ 
 
お客様も笑顔でしたよ。(^^)
 
 
 
さて。
 
 
この度トラブルがあったのは、某社シリンダー&ピストンキットを組み付け、1000km走行した後にエンジントラブルが発生してしまった事例。(1000kmでトラブルとか、めちゃ萎えますよね)
 
 
某社としておりますが、エンジン系や、その他でめちゃ有名。有名すぎるブランド名で、そのネームから安心感があるのも、わかります。
 
名前は絶対に明かせません。
 
 
マーレではありませんよ。
 
 
一応断りを入れておくと、当初は当社にて組み付けは行っておりません….。 諸事情があり、当社に運び込まれてきた次第。
 
 


 
 

調べると、シリンダーとピストンが予想通り、ダメージが大きく。こうなると、調べようにも困難な状態。
 
 

ピストンというものは楕円形になっております。
 
絶対に当たるわけがない箇所に傷があり、絶対に当たる箇所には傷がない。ピストン、またはシリンダー側に「歪み」があったのじゃないかと疑う状態。
 
 

こちらは11万キロ使用したスポーツスター 1000ccのマーレピストンの状態です。色が薄くなっているところが、本来ピストンで最も大きいところ。
 
 

 

 
こちら、いつもお世話になっている日本正規代理店の担当者様とのやりとりです。
 
いつも、誠心誠意、ご対応頂いており、感謝しかありません。
 
上記の状況証拠を示し、
 
メーカーには保証対応頂きました。

不思議なのが、同じ排気量なのに、従来の品番は廃盤で部品供給不可。そして、新品番となっていた事で部品待ちの時間が1ヶ月近くかかりました。
 

届いたものを見ると、微妙に違う。ピストンピンの品番は明らかに異なっている。
 


ピストンピンは、かなりタイトだった、加え、テンパーカラーまでついている。
 
ピストンのメーカーは同一なのに。やはり、何か問題があったのだろうと察するところ。
 
 
 

気軽に組み付け出来る排気量アップの「ボアアップキット」は、シリンダーとピストンのセットで販売されておりますが、気軽に組み付けれそうな雰囲気があります。
 
これを何も調べずに組み付けるのは「非常に危険」
 
当社では躊躇なくボアゲージを用いてクリアランス測定を行っております。
 
なぜか? 理由は簡単。 
 
信用してない。
 
ピストンとシリンダーのクリアランスなんて、シビアなところなのに、他の誰かも知らない人が「BBQしたいなー」なんてボヤーっと仕上げたものが引き当てられた時なんて、悲惨でしかない。
 
トラブル起こって対応するのが、自分なら。測定する事で回避できるトラブルなら、ささっと。やっちゃいます。
 
ダメなら追加加工。躊躇なし。
 
トルクプレートつけてない簡易測定でも、異常値は見つけることが出来る。それは、どの程度歪みが生じるか知ってるからですが….。
 
エンジン系をやろうってところで、シリンダーのボアゲージを持ってないとか、あり得ません。
 
 
そのくらい重要という認識。
 
 
組み付け・その後の使用と仕様に関する最終的な決定は自分に責任があると考えているから。
 
 


当社、ピストンキットに説明書にも、記載しております。
 
 
 
 
この度トラブルがあったメーカー。
 
エンジン系や、その他でめちゃ有名。有名すぎるブランド名で、そのネームから安心感があるのに、こんな事もありうる。
 
メーカーに対して、どこまで信用したらいいんやら、悩ましいところですがね….
 
少なくとも、目の前で調べることが可能な事なら、進んでやった方が良い。
 
 
 
 
 
https://www.45degree.net/order.htm
お問い合わせはこちらから。
 
 
posted by M.Yasuura
 
 
にほんブログ村 バイクブログ ハーレーダビッドソンへ
1 click お願いします。

「必ず、確認している事。 ピストンとシリンダー。」への1件のフィードバック

  1. めっちゃ有名なメーカーならアメリカ本国でも問題があったはずですよね、あちらでは「あー!はずれを引いちまったぜ!ベイビー」てなことで済んでたのでしょうか、ブログ楽しく読ませていただいてます、貧乏人が陰ながら応援しております。

コメントは停止中です。