ギアがぶっ壊れたリジスポ / 2001MY XL1200S

4速に入れるとギアが抜けちゃう。駆動がリアタイアに伝わってない状態。
 
ドグが壊れてるんだろうな、とは予想してた。が、そんなんは見たことがない。
 
加えて1速、2速カコンの症状。
 
これもギアのドグに問題が生じて起こるトラブルですが、根本はクラッチのキレが悪くなる(悪くした)ことで起こるトラブルです。

 

過去に例のない、バラけたドグが出てくるんだろうなぁとバラしたら、出てきました。
 

破片、破片。
 

ケースの下あたりに破片が見えるでしょう。
 

予想通り逝ってました。この破片が回っている他のギアに噛まなくてよかったよ。
 
このギア、部品が廃盤になっていて入手不可。加えて代替の社外ギアもなく….
 

弊社のセールスフォースに登録している在庫を見ると登録があり、在庫があることになっていて。ゴソゴソ探していると…
 

あった! よかった〜。
 

1速、2速ガコンの原因はドグが噛むところが丸まってしまってるのが起因する。当時の純正ギアは元々角があまり立ってない形状をしているが、そこに加えてクラッチのキレが良くない要素が加わると余計に叩かれて丸まってしまい、あのガコンの現象が起きやすい環境になる、と考えています。今入手可能な純正ギアはそもそものドグが噛むところの形状が角が立っており、改まっています。
 

クラッチのキレが良くない状態とは、純正の状態で乗っているうちは該当しません。
 
クラッチを軽くしようとするアイテムの導入が起因します。クラッチを動かす部品でボール&ランプという機構があり、そこのストローク量を減らすことで軽くする安易な重量軽減アイテムによって減ったストローク量はイコール、クラッチが切れない環境を生み、このような大ごとな故障に発展します。クラッチはバッチリ、キレなきゃダメなんですがキレを悪くしてしまう。
 
レバーストロークは変わらないのに、ボール&ランプのストロークは減るのだから軽くなる、ちょっと考えたらわかる話なんですが、「クラッチが安く軽くなるし、やったー」と飛びつくとこうなるわけでなんとも皮肉な話だなと思います。
 
レバーも手前に来るものはレバーストロークが減るものが中にはあるのでそうなるとクラッチのキレに影響あり。可変式のレバーを導入したが結局ニュートラルが出にくいから純正とさほど変わらない位置になる、なんてこともある。
 
クラッチのキレを保ったまま軽くするのはスプリングの圧着そのものを軽減し、軽減したものをエンジン回転の遠心力を用いて圧着を補助するものか、王道は己を鍛えるか、この二択だと思う。
 
この度はボール&ランプを純正に替えた。
 

 

これで修理に使う主要な役者は揃いました。安くはないです。このギア3つで約約18万。ただ、部品があるからまだマシ。
 

 

 

ついでにこれらも交換。
 
クラッチのスプリングプレートも、ステーターコイルも見た目には「そろそろ壊れそう」という判定は大変難しい。スプリングプレートはリベットが破断することで、クラッチのトラブルに繋がり、ステーターコイルは短絡することで発電しない、というトラブルだが予防的な交換が最も有効。使用過程の中でスプリングプレートも多少のガタはあり、ステーターも大なり小なり変色はある。見ただけでいつ頃壊れるか予見しろ、と言われたら困る。変えておけばすぐに壊れることはないでしょ、ってわかりやすいでしょ、お互い。
 
と、まあこんな感じの修理と予防的な交換作業でした。
 
ミッションのギアは廃盤のものや、廃盤予定のものだらけ。だが、リジスポは皆さん欲しい車両としての候補にある。 
 
私からのメッセージを汲んで、大切に乗って欲しいわ、と思っています。
 
Posted by M.Yasuura

 

 

 

 

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