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ショベルの体力測定・・(-_^)

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外装カスタムのついで、点滴エンジンクリーニングをオーダー頂きました(^^)

83年式のFXWG オリジナルエンジンの80キュービックインチです。(ワイグラって言ってもオリジナルじゃないところ多々ですが・・)

このショベルは、当社にて車両を仕入れ、カスタムと国内新規登録までを請け負い今年の5月に完成して納車した車輌。

いつもであれば、シャーシダイナモに載せてキチンとチューニングまで施すのでありますが、オーナーさんのご意向で「ショベルなんだし、エヴォやツインカムのように走るわけではないからシャーシダイナモに載せる事はないよ、、」的なニュアンスで、若干否定的な側面ありにて、シャーシダイナモには載せれないでいました。

それから日が流れ。約半年後。点滴エンジンクリーニングに、とても興味を持って頂けたようで。点滴をすることに

45ディグリーでの点滴エンジンクリーニング施工は二輪車に限りシャーシダイナモでの計測がセットとなっておりますので、点滴前にパワーチェックするのでありますが・・さて。ショベルの体力測定、如何に。

ここに仕様を書きますが、あえて、一般的によく言われているニュアンスに近い書き方をします。

オリジナルの80キュービックエンジンに、1-3/4インチのドラッグパイプに抜けすぎないよう消音バッフルを入れて、RSDのファンネル。S&Sキャブ。ポイント点火・チャンピオンのプラグ・・・。と、こういう感じ。

IMG_0009と、早速測ってみると

なんと 30馬力・・・

おまけにグラフもガタガタ。こりゃチューニングの余地がカナリありです。

普段から、ココでダイノグラフを見ている人には、「30馬力」で驚くことかと思いますが。ショベルって雰囲気で乗っている場合が多く、そんな事で調子を崩す事が多いんですが…あまり知られてませんネ。

ここでちょっと考えはしましたが

「ん〜。当社(ウチ)でショベルを買ってくれてるワケだし。やっと、ダイノに載せる事が出来たしさ。」

サービスでやっときましょう(^^)

ショベルにA/Fアダプタを取り付けAir/Fuelレシオをみれるようにセット。いつも使ってる同じ道具ですが、相手がショベルだと、ちょっと新鮮です(笑)

と始めたはいいものの。計測〜調整〜計測〜調整としている間に、ブロロロロロロッッッッッ・・おいおいッ!!!

急にアクセルが吹けなくなるトラブリュ〜(謎汗謎汗

アイドリングはするも、アクセルひねると失速。スピードメーター照明がフラッシュしているのを確認し、症状から明らかに電気系。メインキー・ブレーカー周りの接点を確認するも不具合無し。

もしかして・・・悪い予感がするのであります。

テスター持ってきて、アイドリング状態で電圧測ると0ボルトと13ボルトの間を激しく往復しているではないか・・。エンジン停止させ、バッテリー電圧を測ると0ボルト。やっぱりな・・。バッテリーの中が振動で破壊されてお亡くなりになりました。

新しいAGMバッテリーに付け替えると、キックを踏み下すだけでスルリとエンジンが目覚める。バッテリー電圧確認し、正規の電圧が出ている事を確認しホッと一安心。

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チューニング再開し、安全マージンをやや残したチューニングでフィニッシュ。フィニッシュ時は38馬力まで向上。パワーカーブもきれいです。

キックでもエンジン始動しやすく、走り易く、出力ばかりは求めずに全体の纏まりで仕上げました。

 

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さあ、あとはタンクが仕上がってくるのを待つばかり!

 

先代の背中を垣間見る

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ショベル4速フレームのスイングアーム ピボットシャフトが走行中に脱落。言って見れば、リアタイヤが外れそうなのと似たようなもんですからね。一言で「恐怖」ですな・・・。

ピボットシャフトは脱落するも、スイングアームから抜けず抜けず抜けず。必殺技で「おりゃアっっ!!」と抜いてみるとフレーム側の穴が若干楕円になっとる。リコイルでやるのは吉じゃないなあ。と思い、古〜い在庫品を漁ってみるとレアそうなオーバーサイズのセルフタッピング・タイプのピボットシャフトが在庫有りというお陰もあり、すぐに修理出来ました。

いままでの経験でこういう事例がなかったのですがショップの在庫でオーバーサイズのセルフタッピング・タイプのピボットシャフトがあった、という事は「そういう事」ですね(汗) また一つ勉強になりました。

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スイングアームベアリングとベアリングレースは腐食で傷んでおりましたので、こちらも交換。

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新しいグリースを圧入してまんべんなく塗布。サビ止めの意味も含め。

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ちなみに、ショベルのココは2500マイル(約4,000km走行)毎にメンテが要るんですね。

ショベル80ci オーバーホールの1コマ

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ショベル80ciのエンジンのオーバーホールに一こま。

エンジンの、オーバーホールついでなので。とお勧めしました金属トリートメント。

エンジンの機械的な雑音が消えてしまった

滑らかな走りに変わったりと、これだけでも明らかな効果、アリであります。

疲労強度の向上・・・や
耐摩耗性向上・・・や
耐焼き付き性の向上・・・が期待できます。

同じ部品を使ってもそれ以上の性能につながる、この金属トリートメント。

わざわざ、この為だけに開けるよりも、オーバーホールや、エンジンのカスタムついでに、して頂くと、より効果的。

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クランクピン フライホイール分解時にどうぞ。

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カムシャフト ロッカーアーム ブリーザーギア

カムシャフトはピッチング防止を狙った処理でロングライフ化を。
ロッカーアームとブリーザーギアは摺動抵抗の低減と耐摩耗性アップ。

ショベルに再び (販売車輛の納車)

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_DSC0830ただいま店頭にてSALEな2009y XL883L
村上の営業ブログでもご紹介しております(リンク

良い色合いだなあ〜 50mm単焦点レンズでサクッと一枚。

□ □ □

GW直前に完成した一台のショベル。
83年FXWGの1340ccショベルヘッド。

車輛を引っ張ってきてからのカスタムを施し、日本国内登録後に、納車致しました。

オーナーは8年ぶりのショベルリターン族。手放したくて手放したショベルではなかった為、オーナー自身に以前の車輛のイメージが強く残る中、以前の車輛とは違った雰囲気にしたく、取り組みました。って、こんな具合で、ここだけは譲れないけど、あとはお任せあれ〜という事で。

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45ディグリーにそのショベルが来たときは、まだ通関証の状態で日本国内登録はされておらず、まさにアメリカを走っていた、そのままを見た訳ですが。(久々にね)

保安部品は豆ツブの様なHI-LO切り替え機能無しのヘッドライトとテール&リア・ブレーキライト以外は無しという具合。安全装置も30アンのブレーカーのみの超が付く簡素化状態。こういうやり方もあるっちゃあるけどねえ。。思わず吹きました!

オーナーの望まれる形&雰囲気と、国内登録に向けた色々を済ませまして。出来上がりました。

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ファンネル&ハイパイプマフラー これらでそのまま、車検通るよう致しました。

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軽快に走れそうな、リジッドフレーム・ショベル・ビッグツインに変化しました! 後ろのフラットフェンダーも、二人乗りにも十分耐えるよう配慮した取り付けになっています。

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リア、テール&ウインカーの配線の処理。
平常、配線は隠すものですが、あえて、配線を見せる(魅せる)事を意識してみました。

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8年ぶりにショベルで、リジッドで、キックオンリーで・・・これだけでも、おいおい、大丈夫か〜??となる上に、初っぱなのツーリングが往復250キロ以上で、どうかなー??と思っていましたが。前乗っていたショベルよりも乗り易いよぉ〜♪と心配していた程でもなく、ホッと一安心。これから、ですねー! 楽しんでいきましょう。

では。

ショベルのメインテナンス中


比重が狂い弱っていたバッテリーは、新しいバッテリーをUSAから取り寄せ先日到着。新しい希硫酸をいれてばっちり充電を済ませた28AHバッテリーはセルモーターを軽快に回します(´∀`*)
 

インマニのイカリングは、シワがよっていましたが、見てのとおり裂ている・・・。ちなみにこちらはフロント側。リアは避けていません。2次エアをガンガン吸ってました。
 

インマニのバンドも傷んでいましたので、ちょっと違うタイプに変更しました。くしゃみの原因はこれでしょうね。
 
これで安定してキャブセッティング出来ると思いますので、やってみますね。あと少し!!