「エレクトリック」カテゴリーアーカイブ

1986年 FXR リフレッシュ計画 ”思わぬトラブル”

順調に思われたエンジン始動後。
 
発電チェックをすると、テスターのディスプレイに驚く数値がありました。
 
 

18.1v

 
 
じ・・・じじじゅうはちボルト?!?!
 
・・・えと、これは異常な値です。電圧も高ければ良いという事もなく、これではマズイ。充電されてない壊れ方もありますが異常に高い電圧での症状も、実はあったり。レギュレーター壊れてます。バッテリーがダメになってしまうので走れなく、試運転を予定していただけにガックリ。
 
 
ショップの在庫を当たってみましたが在庫にない・・そういえばレギュレーターなら予備のものを、友人から譲ってもらったという事でしたので、大丈夫だった。よし、オーナーさんにTEL。
 
その日の晩に予備のレギュレーター持ってきて頂いて、これで安心!
 
 
・・・・したと、うっかり中身を見ずに済ませる所でしたが、中身を見てみると、なんとビックリ仰天。出てきたのは89年以降のレギュレーターでありました。89年よりソケット形状も変わっていますので、これでは、この86年のFXRには合いません。
 
 
前回ご案内した89年以降の物へスワップする件のうち、この場合レギュレーターが揃っているので、ステーターコイルを交換して、ご提案した89年以降のものへスワップする、内容 になりました。僕は、これで結果オーライだったのではないかと思っています。
 

再びプライマリー全分解し、ステーターコイル交換、レギュレーターも交換です。
 
 
レギュレーター&ステーターコイル交換後はテスターで測定するも13.8vと正常値を示していた事も付け加えておきます。
 
 
つづきます。

1986年 FXR リフレッシュ計画 ”エンジン始動”


しばらくぶりのFXR。エンジンもマウントし着々と組み立ていきます。
前回の記事では書き忘れていましたが、スプロケット交換に合わせてチェーンラインを確認してみると狂っている事が判り、リアホイール側でチェーンラインを出し直しました。
 
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「転ばぬ先」 お知らせマーク


 
電気の中でも発電系統の故障だけは体感で気づいたトキにはすでに遅し。
 
発電されてないため、当然バッテリーが弱ってくる、弱ってくるとスパークプラグの火が弱くなりだんだんとプラグがカブって走れなくなり、ブスブス・・・・エンジンストール。スターターを回すも足の辺りからギャッ・・カリカリカリ・・・(スターターモーターの弱弱しい音)。 これが多くの場合、体感で気づいたときでしょう。
 
レギュレーターの故障とひと括りにしても、妙な壊れ方(というより動き方かな)をしているケースもあります。「発電状態が普段とは違うぞ!」と見分けがつけばいいですが、電気は簡単に見えない。そう出来れば手の打ちようがあります。なら、見えるようにしてみようというのが、発電状態を確認できる「ボルテージメーター」
 
このバイク(FXD)もボルテージメーターでの僅かな変化をみつけ、テスターを当てて診断する事ができ、発電系故障の早期発見により出先でのトラブルを回避できました。ボルテージメーターは色んな形、大きさがあり、上の写真にありますのは3つのLEDライトで知らせるコンパクトでシンプルなものです。

発電不可


レスキュー依頼の2000年式ファットボーイですが、診てみますと、レギュレーターの故障でした。
 

ここについている部品で
 

こんな感じの機能部品です。
ステーターで発電したACをDCに整流している部品です。
 
実はここ最近、多発している「発電系故障ワースト1」は、2000年式のTC88、それもファットボーイばかりです。2000年式のソフテイル系だけは違うので、ここまでは判るのですが、なぜにファットボーイに集中しているのかは解りません。そのおかげで、余分にと思いストックしていた2000年式用の発電システム類がスッカラカンになってしまいました。
 
弊社にて交換するソフテイル用レギュレーターはバッテリー環境の悪いソフテイルに適したものと取り替えています。