「FLH(ツーリングモデル)」カテゴリーアーカイブ

味付け

私事ですが、料理の師匠がいます。
 
師匠が作る「味」を覚えてはいましたが、当初「食べる専門」でいたため。 作り方は知らずにいました。
 
ところが一人暮らしを初める運びとなりましたことから。行きつけのラーメン屋通い、遅くなればコンビニ弁当続きの日々でお財布に厳しくなりまして。
 
まあ、よくあるダメな流れです。
 
「自炊するゾ!」って、心にキメたものの。
 
どこから手をつけていいやら・・・サッパリ!
さすがにお米を中性洗剤で洗うとか、そこまでではないですが。
 
米ぬかで顔を洗うと、良いらしいです。
おばあちゃんの知恵袋ですが、まだ試してません。
 
 
 
一番初めにやってみた晩御飯。
生キャベツに、熱を加えて風味を出したごま油をキャベルにふりかけ、JTの食塩を徐にふりかける。
 
個人的にはナイスだと思ったのですがね〜想像してみてください。
 
 
生キャベツに、熱々ごま油をたっぷり。
ごま油は、すぐに冷めてしまいました。
シャキパリのキャベツ感に、べとべとのごま油。
そして、時折感じる塩見が救いの、こんな「おかず」
 
 
・・・・・・トルクフルにパンチがあるマズさであったと、覚えています・・・・・。
 
 
師匠が作る料理で、一番テンションがあがるのが、うどん。
 
出汁からとって作る、うどん。
 
たまごも天麩羅も入らないもっともベーシックな「素うどん」ですが、そこがミソ。
 
 
ちゃんとした作り方は教えてもらわず、大まかザックリな所だけアドバイスをもらい、始めてみたのですが・・・。
 
 
出汁は「昆布と鰹節」を使うのだけど鰹節も色々とある事に気づき。
出汁を作ってみると、舌で覚えている味どころではなくテンヤワンヤになりました。
 
 
師匠に教えていただき、使っている指定の鰹節(業務用の厚切り)を調達。
 
 
「よし、これであの味になるぞ!」
 
 
・・・・なりません。ジェンジェン。なぜ???
鰹節が少ない??みりん??薄口醤油??塩??
 
 
香りはほのかにあるのだが、風味も香りも味わいも薄っぺらくて、そこまで美味しくない。
 
 
カミさんは喜んで食べてくれてましたが、自分では納得がいかないので、すこぶる悩みました。
 
 
 

そしてうどん出汁作りを初めて1年3ヶ月後。今年の1月頃ですか。
師匠の目の前で作り、味見してもらい、アドバイスをもらいながら、ついに、求めていた味に辿り着きました。
 
 
香りと味わいに、ブワッ!っと華が咲いたのです。
 
 

コレダ!!!!!!!!!

 
 
と、同時に気付きました。
同じ食材を使っても、同じ味付けにはならない事に。
 
最高の食材を使ったとしても、料理人が違う事で生じる「さじ加減」の違い。
例え、最低の食材を使っても、ブワッと華咲かせるのが料理人なのだ、と。
 
ワタシメ。いままでテイストだ、味付けだと知った気に、使ってきましたがその時ばかりは深〜く反省しました・・・。
 
ハーレーにも、同じことが言えるでしょう。
 
パーツだけ真似ても、思うような結果が出ない、とか。個々のパーツが良くても、全体でブワッと華咲かなきゃ面白くもなんともない、とか。ショベルの様なエンジンが欲しくて、新しいエンジンでフライホイールを重たくした味付けにしても、「華咲かない・・」なんて事も、なきにしもあらず。ショベルの良さは、そのものですからね!
 
そして、コンピューターチューニングでも、同じ事が言えるでしょう。
 
多種多様にインジェクション用のセッティングアイテムがありますが、どれも違う特徴です。
 
特徴がわかったとしても、さじ加減まで熟知するのは、容易じゃない。
 
ツインカムのエンジンカスタムも、21Gとか26Gとか、言葉が定着してきましたが、ワタシメは固定したやり方はしていない。
 
実に多用なやり方があって、お客さんと直接ディスカッションの後にニーズに合わせてチョイスしている事は、あまり知られてない事実です。
 
21G=トルク。26G=高速寄りとか、一時話題にもなりましたし、弊社でもそのようにご案内していましたが、味付け次第でやりようがある手法を見出していますので、45ではすでに古い考え方になっています。
 
同じものを使っても、仕上がりには差がある。さじ加減は大きな差がある。チューニングとは、それに同列のもの、と思った今日この頃。

と、その前に・・・。

FLHTCU
本来のご依頼内容の前に、弊社にて昨年末に、とあるパーツを取り付けてから以降、異常が起こっているので原因を探っていました。
 
 
 

先の記事でも取り上げました「S&S Power Tune Dual」
 
 
こちらのヘッダーパイプに交換後から車体の異常振動が起こっているとの事。その、「本来のご依頼内容」を済ませた後では、振動の具合が変わってしまうので先に原因を探っておりました。原因はわかり、修正を施しました。異常振動のキッカケは、S&Sのヘッダーパイプを取り付けてからですが、原因はソレではなかったです。ムツカシイですかね ^^; ツーリングモデルはムツカシイのです・・・。
 
 
 

本来のご依頼内容とは、こちらです・・・。
「S&S VFI」 (参照リンク:http://www.45degree.net/Tuning/fuelinjection/VFI.html
 
 
 


 
S&S社から届いたばかりのVFIモジュールには「エンジンを動かすに必要なデーター」が入っていません。
 
こちらのFLHTCU用に作ったデーターを入れる事から始まります。
 
そして、積極的に「セッティング」する事に重点を置いた「VFIモジュール」は、VFIモジュールを動かす専用チューニングソフトウェア「Pro Tune2」が、チューニングの作業効率化に特化したソフトでよく出来ている。以前ワタシメがS&S社を訪問した際、トレーニングを担当して下さったMr,Jon Olson氏に開発秘話にも似た話を教えて頂いたが、「セッティングする側の意見を積極的に取り込んだ様子」が見て取れる。インジェクションのセッティングは途方も無く時間がかかる地味な工程続き。VFIには「ライブチューニングモード」という機能があります。これが「燃料ベースマップ」の調整時にとても役立つ。エンジン内にて圧縮爆発排気された燃焼ガス内に残る残留酸素を計測するO2センサーとモジュールを切り離した状態であるオープンループ時は、自動補正は行われない。このときでなければ、出来ないことでもありますが、ライブチューニングモード機能は「インジェクター噴射時間」を決定する大本である「燃料ベースマップ」を調整する際の作業の効率化に一役買う。効率化できる事は、エンジンへの負荷も少なくてすむ、という事でもある。燃料ベースマップを確実にする事は、家の土台を堅固に作るのと同じ工程かもしれない。
 
もちろん、この手のインジェクションセッティングには2輪車用のシャーシダイナモメーターがあっての事。この設備がなければ、99.999999%不可能であります。VFIモジュールにも、実走行において、O2センサーを用い、補正値をログし、それをベースマップ、もしくは前後のインジェクター噴射%に反映する機能は備わるも、そもそもO2センサーは温度に左右されやすい性質で不安定な物。ベースマップセッティングとはとてもシビアですので、確実なセッティングを施すときには、あまり使いません。本来の用途で「補助的に使う」のが誤作動を防ぎます。ここがサンダーマックスとは違うところでもあります。
 
 

遊びで作ってみた Part2


□ おしらせ
タイヤセール中! http://www.45degree.net/sale/tiresale2011.html
1040800   ME880 FRONT  130/90-16 M/C 67H TLは在庫完売しました。
  
 
「S&S Power Tune Dual」と、「Vance&Hines DRESSER DUALS」 それぞれのヘッダーパイプの音が比較できるムービーを作りました。初めにバンス&ハインス ドレッサーデュアル ヘッダーパイプ、のちにS&S Power Tune Dual ヘッダーパイプに変わります。
 
動画URL:http://youtu.be/F4QIzACa8Ys

オーリンズ S36DR1L FLHTK


リアショックをオーリンズS36DR1Lに交換!
高価なリアショックですが調整をすることでもっと良い具合になります。
 
続けてフロントサスペンションをセッティングし、更に一枚上の仕上がりを狙います。
このリアショックとの組み合わせなら、どんなセッティングにしたら、いいかなぁ!?頑張りまーす。