出て間もない09y XL1200Nですが、新車の音を聞いてガッカリされた人も少なくないでしょう。そこで、北米マフラーに交換されたところ、今度は低速のトルクが落ちて面白くない･･･
こちらで北米マフラーを案内する際は、とりあえず交換してみて、という事にしている。なんか物足りない、調子が悪い、となった時には別メニューをご用意しております。
今回は、インジェクションのセッティングを変更し ”Fun To Ride” に致しました。
マフラーを換えたらインジェクションも･･･エアクリも･･･といったように、一度にあれもこれも全てしなければならない、と脅しをかけるように言われています。(キャブ車は別ですよ)
色々難しい話をすると長くなりますが、詰る所、それはハーレーの魅力を引き出す為の「もっともっと楽しく乗りたい欲求」に尽きると思います。ボク達はソレを味わい尽くしています。キャブ・インジェクション、エンジン仕様然り、イグニッション、ギア比など、五感を通して感じるものすべてを心地よくする。
そこで出てくる数々は、ある種、媚薬のようなものかもしれません。
事の発端はブレーキパッド交換後に試運転したときに聞いた異音。加減速時に発生し、走り出して温まった頃が特に酷い。音は、キュイキュイキュイ・ギーギー････といった、黒板を引っかいたような、不快な音。
異音の発生場所は、04年以降のスポーツスターに採用された「日本仕様純正プーリー」の中央部に取り付けられたベアリング。
プーリー本体を手で動かしてみる。通常プーリーをベルトの進行方向に対して動かすとダンパーとの隙間があるので僅かに動きますが、横方向、スラスト方向に動かして動いてしまいました。こちらは動いては×。壊れてますな･･･。
これは、リアサスペンションを変更した際、車高アップorダウンとなる場合はベルトドライブの張り調整が必要ですが、この調整が適切でなかったため、ベアリングが破損してしまい、ベアリングが悲鳴を上げている音だった。
････弊社に持ち込まれる以前はＤで点検されてたようですが･･どこを見てるんだか。
さて。
修理しましょう、とかかるもエラー多発。
続きを読む 04y スポーツスター with チェーンドライヴ
できました〜。
ブローバイ部分も特別仕様。
お店に来てもらえたらできます。
○カム交換による走り
1500rpmからでもﾄﾞｺﾄﾞｺと流せて走れ、ツーリングもしやすい感触。アクセル開け始めからのダルさが払拭され、狙い通り確実にトルクが増しています。3000〜4000rpmにかけては、ちょっとアドレナリンが出てしまいそうな加速感とマフラー音の変化。純正エンジンとは、感覚的に20km位の差がでて、気が付くと3桁台･･なんてこともありました。
小排気量エンジンによる、「回せて走れる痛快な気持ちよさ」は、1200よりは、やはり883でないと心置きなく楽しめませんねぇ。
○サスペンション
「プログレッシブ412リアサス」とフロントにインストールした「ゴールドバルブ」が良い感じに働いていなく、攻めは良いが乗り心地は×、リアからの突き上げがありましたので、サスペンションは、試運転後にセッティングを変更するため分解。
セッティング変更後は前後サスペンションのバランス、乗り心地、峠での感触、等々、良好で、ご要望の内容に仕上がっていると思います。
○タイア
コチラの883Rに組み付けたメッツラーLASERTECも、ME880とも全然違い、乗り心地もいいし、とかく走りが軽いのが特徴！タイアも軽いから前後サスペンションの動きも良好！
BT39みたいな粘っこい「消しゴムグリップ」ではなく、ヒラヒラと軽快に走りたい人にはホぉ〜〜ンと、お勧めですよ。気持ちいいんです。雨の日の安心感も○（マル）。
2006年式の883Rでの作業依頼です！
タイヤの交換や27Rブレーキパッド、ゴールドバルブetc････
色々ご依頼頂いておりますが、「BlogにUp希望」との事なのでアップします。皆さんもお楽しみください。記事にするのはエンジン関係に絞り、シリンダヘッドのO/Hとカムの交換です。
ヘッドのO/Hは何度も記事にしておりますので、今回は別の視点から。
今回交換するカムはトルクの出方がイイ感じのカムをチョイスしました。883でもチョイと軽快に小気持ちよく走れるようになるでしょう。それは追々載せていきますのでご期待くだされ〜！