「Injection インジェクション」カテゴリーアーカイブ

ヨンパチ! パワービジョン化!

どもども\(^_^ ) ( ^_^)/
 
暑い日が続きますね〜
みなさま、熱中症などならぬよう、お気を付け下さいm(_ _)m
 
只今飲んでいるお酒は振舞えないので
只今「聞いているMusic」を貼り付けておきます(・∀・)
 

 
 
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2011年式の、48と言えばフォーティエイトの「XL1200X」(・∀・)
ヨンパチの、パワービジョン化を行いました!
 

エアクリーナーをRSDのBOSSに変更!
ヨンパチによくお似合い〜!
 
 

 

45に、持ち込まれた状態でのパワーチェックです。

馬力53hp トルク7.6kg
 

20110729-084708.jpg

 

パワービジョン後、セッティング完了時 のデーターと、オーバーラップさせました。
セッティング完了後は、馬力75hp トルク10.1kgです。
 
馬力22hpアップ トルク2.5kgアップです!
 
 
余談ですが・・・
このマフラーは、期待以上に音が大きいですね(+。+)
パワー感といい、ズガダダダダッと加速する感触はいい感じなのだけど。
 
これを消音しようとした時、性能はあまり殺さずにするのは構造上、膨張室が小さい故、相当ムズイだろうねえ・・・・。と、見ていました(・∀・) 
 
臭い物に蓋をするが如く、塞いで消音するのは子供でも出来る事です。
生かしながら殺さず・・・とするのは、わびさび整った大人のする事です。
 
 

スパークプラグの色も良い感じです。エンジンの調子もよさそうですね。
 
嗚呼、まさかの「インジェクション車をプラグの色でセッティング判断」しているのではないよ。一応のかる〜い確認です。予め、よろしゅう。_(._.)_

 

 

異音の原因はこれだ!


2008年FLHTCUのパワービジョン化を行い、インジェクションのセッティングを開始するところです!
 
 
しかし、ここに来るまで、少し長い道のりでした。
 
エンジンを始動させる際に、異音がしていたのです。
 
続きを読む 異音の原因はこれだ!

診断から見える箱物販売の中身とは??

重症患者様がご来店です。
TC96エンジン、ソフテイルカスタム。
 
ギアードライブカムシャフトの26HGが組み込まれ、某フルコン(名誉を尊重し、詳しくは書きません。) が取り付けられています。エアクリーナーはスクリーミンイーグルのハイフロー、 スクリーミンイーグルロゴのスリップオンという内容。
 
オーナー様曰く、「アイドリングは下がった、けども、走っていて全然面白くない。カムまで変えているのにギアを一つ落とさないと加速もしない。純正でマフラーだけ変えているのときのほうがよっぽど良かった!!!」と伺っていました。 (それに近いニュアンスかもしれません (;´Д`) ) 
 
燃費は、街乗りで6〜7km  高速道路に行くと21km前後になると、伺っており、相当な開きがあります。
 
 
 
 
現状での試運転が必要だと判断しましたので、テストライドに出かけましたが・・・・
 
端的に、エンジンが嫌々回っているような・・・・確かにオーナー様が仰る通りですが、どう、評価して良いのか、とても難しいと思いました。
 
食感で例えるなら、脂が乗って口の中でとろけながらも風味と味がブワッと広がり、柔らかな噛みごたえのあるジューシーなお肉ではなくて、味気のないカサカサに乾いた安っぽい赤身を食べているような・・・・そんな食感に近い印象。
 
少なくとも45で行う、チューニングを施したキャブレター車でも、インジェクションチューニングを施したツインカムエンジンでも、感じられる感覚、ドッドッドッドドドドドと、前進しつつも、プリプリとリアタイヤがアスファルトを蹴る時に生ずる鼓動感前進力をお尻に感じながらも溢れるトルクをスロットルで制御している感覚とは程遠い。

カムシャフトが26HGに変わっていたとしても、このカムシャフトはハイカムとは呼べないカムシャフト。ごくごく普通の類のカムが原因でこのような走り味になるとは、考えられません。
 
そして、ある場面で、アクセルを開けると同時にエンジンが「しゃくる」感触が伝わってきたときに、おおよそ、この某フルコンの内容が見えました。
 
 
とりあえず、、走っていて全然面白くない。と仰っている原因を探るべく、弊社シャーシダイナモで精密診断を行う事に、しました。

いつもならECMに接続し内部のデーターを見る所ですが、このフルコンは決まりがあるようで、取り扱うには「訓練」をうけないといけないようです。私は、「それに必要な訓練」は受けていません。

そのため、ECM本体を触らなくともいける、スキャンツールを用い、シャーシダイナモ上にて実際に動いているときの「状況」をロギングし診断する事にしました。
 
 
 

計測後。かなりの量の黒い煙がマフラーから吐き出され、モヤっています。
 
 
 

まずはパワーチェックで最大値の馬力とトルクを測定。68馬力 10.95kgが最大値でした。
 
では、次にギアードライブ化されていない、普通のTC96と比較してみましょう。マフラーの性能でデーターに開きが出てしまいますので、比較の正確性を保つために、同じくスクリーミンイーグルロゴのマフラーが取り付けられたデーターとオーバーラップさせてみます。比較するため、迷わないように「青いグラフがこのソフテイルカスタム」であります。
 
 

赤いグラフが、純正TC96エンジン スクリーミンイーグルロゴマフラー プロ・スーパーチューナー(以前記事に載せました 参照
 
青いグラフが、TW26HGカムシャフトが組み込まれ、スクリーミンイーグルロゴのマフラー 某フルコンがついているソフテイルカスタム。
 
カムシャフトを変えているほうが、明らかにパワーが下がっている不思議な出来事。
 
では次に、最大値ではなく、普段使っている回転域での状況を見ていきます。
 
 

 

1速ギアにいれ、停止状態から半クラ発進 6速巡航 速度120kmまでの状況を時間グラフにて表示。
 

4速ギアー固定、46kmから60kmまでの速度域、エンジン回転数1,500rpm〜2,000rpmの範囲において、前に車走り、頭を抑えられている時をイメージして走っているときの実稼働状況。時間グラフにて表示。
 
診断をしてみて解ったのは、目標空燃比は、アイドリングを含めた全域においてほぼ13(A/F)以下。12.5以下を主に使っている様子。そのため、その空燃比に狙って向かってしまう事からあまりスロットルを開いていない時にまで燃料を送りすぎている傾向にあり、しかし、目標空燃比に対して実際のA/Fは常に迷い気味で加速したい時に使うアクセル操作ではガソリンの供給が少なく、必要に十分なガソリンを送りはじめるのはワンテンポ遅れてから。巡航時の負荷がかかっていない時の点火タイミングも気になります。 燃費の、街乗りで6〜7km  高速道路に行くと21km前後になるというのも、頷ける様子が見れました。コンピューターが学習しますから・・・!よく聞く言葉かもしれません。しかし、その学習が、どれほど頼りになるのかもここで判ります。
 
 
フルコンにする・・・・それは、データを入れ変えることができるツールとしてお考え下さい。セッティングを変える事ができる、箱物です。入れたり、出したり、自由にしているのです。そこで、肝心なのは、メーカーよりも、エンジンをどのように動かすのかの、エンジンマネージメントデーター。変えることが出来るという事は、間違った方向にすら変わる事もある、という事。間違った方向になっている場合、キャブレター車よりも、よほど調子が悪い事にすらなりかねません。
 
この、重症患者様。
TC96エンジン、ソフテイルカスタム。
  
実は、試運転後、念の為にスパークプラグを見ると、真っ黒で、ススだらけでした。インジェクションで、この状況は普通ではありませんし、ありえません。
 
チューニングといっても、セッティングと言っても、様々です。要は、セッティングする人が、いかにバイクに対して合わせてくれているか、そこがなにより大切です。

インジェクションといえど箱物販売でワイドバンドO2で補正してすんなりとチューニングが出来るほど万能な物ではないのだよ。

セッティング完了!

2007年式 FXDL
 
パワービジョン セッティング完了です(^^♪

 

 

持ち込まれた時の状態と、現在の状態との比較データーです(シャーシダイナモ上にて計測)
 
グラフでも見てのとおり、ビフォー・アフターの変化は著しいです。
 
お客様と打ち合わせをし、アクセルの反応が良い方向にしたい・・・・・との事で、要求されたアクセレーションに対して、的確に反応するようにセッティングを施しました。純正の状態は穏やかでノビノビと平和です。大きい排気量のV-TWINエンジンをプリプリ言わせて走ろうなんてできません。それでは!ガシガシ走れるようにするか・・・!とおもいきや、それはしません。ピックアップが早すぎる(アクセルの反応が敏感)場合、走っていると、とーっても疲れてしまい、ライダーにも優しくありませんし、ガソリンの消費量もエコが叫ばれている時代には逆行しますのでお財布にも厳しいもの。
 
走る楽しさの追求と、思いやりをもって、燃料・点火・アフター調整をトータルでセッティングしました。
 
 


さて、お次はFLHXSE2(CVO)スーパーチューナーのセッティングです・・・。
 
 

まずは、スーパーチューナーを使う前に、「純正の状態」を把握するためにシャーシダイナモ上にて、診断ツールを用い各種計測をしていきましたがビックリしました・・・。このFLHXSE2はヘッダーパイプと、サイレンサーが交換され、燃料調整はしていません。
 
一言で、「とても危ない状況」です。
 
以前、インジェクションのセッティングにおいてハーレーダビッドソンのエンジンでの「ピストンが溶ける状況」や、「エンジンの危ない状況」がどこなのか、「どこが限界なのか」を知りたくて連続的に確かめた事がありました。(もちろんお客様のバイクではありませんよ。) その経験から言いますと、このFLHXSE2は早めにインジェクションのセッティングをして良かったです。
 
110キュービックエンジン搭載のCVOで、マフラーなどを交換し、以前にも増してエンジンの発熱がとても凄くて、暑くて熱くてたまらない・・と感じていましたら、要注意から警告のあたりだと考えてもらっても良いでしょう・・・。判りやすい変化でお伝えしました。日本全国で似たような仕様のCVOがゴロゴロしているのかもしれない・・・と想像すると、ゾッとします。
 
燃料調整を躊躇されている人へアドバイス。走りの為だけではなくエンジンの為にも、お考えになった方が良いですよ。
 
 

グラフではビフォー・アフターの変化はそれほどありませんが、普通に流して走っている時には体感できるでしょう(^v^)
業務連絡 S様 シャーシダイナモデーターは別にご用意しておりますのでご連絡下さい。