2008年FLHTCUのパワービジョン化を行い、インジェクションのセッティングを開始するところです!
しかし、ここに来るまで、少し長い道のりでした。
エンジンを始動させる際に、異音がしていたのです。
続きを読む 異音の原因はこれだ!
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診断から見える箱物販売の中身とは??
重症患者様がご来店です。
TC96エンジン、ソフテイルカスタム。
ギアードライブカムシャフトの26HGが組み込まれ、某フルコン(名誉を尊重し、詳しくは書きません。) が取り付けられています。エアクリーナーはスクリーミンイーグルのハイフロー、 スクリーミンイーグルロゴのスリップオンという内容。
オーナー様曰く、「アイドリングは下がった、けども、走っていて全然面白くない。カムまで変えているのにギアを一つ落とさないと加速もしない。純正でマフラーだけ変えているのときのほうがよっぽど良かった!!!」と伺っていました。 (それに近いニュアンスかもしれません (;´Д`) )
燃費は、街乗りで6〜7km 高速道路に行くと21km前後になると、伺っており、相当な開きがあります。
現状での試運転が必要だと判断しましたので、テストライドに出かけましたが・・・・
端的に、エンジンが嫌々回っているような・・・・確かにオーナー様が仰る通りですが、どう、評価して良いのか、とても難しいと思いました。
食感で例えるなら、脂が乗って口の中でとろけながらも風味と味がブワッと広がり、柔らかな噛みごたえのあるジューシーなお肉ではなくて、味気のないカサカサに乾いた安っぽい赤身を食べているような・・・・そんな食感に近い印象。
少なくとも45で行う、チューニングを施したキャブレター車でも、インジェクションチューニングを施したツインカムエンジンでも、感じられる感覚、ドッドッドッドドドドドと、前進しつつも、プリプリとリアタイヤがアスファルトを蹴る時に生ずる鼓動感前進力をお尻に感じながらも溢れるトルクをスロットルで制御している感覚とは程遠い。
カムシャフトが26HGに変わっていたとしても、このカムシャフトはハイカムとは呼べないカムシャフト。ごくごく普通の類のカムが原因でこのような走り味になるとは、考えられません。
そして、ある場面で、アクセルを開けると同時にエンジンが「しゃくる」感触が伝わってきたときに、おおよそ、この某フルコンの内容が見えました。
とりあえず、、走っていて全然面白くない。と仰っている原因を探るべく、弊社シャーシダイナモで精密診断を行う事に、しました。
いつもならECMに接続し内部のデーターを見る所ですが、このフルコンは決まりがあるようで、取り扱うには「訓練」をうけないといけないようです。私は、「それに必要な訓練」は受けていません。
そのため、ECM本体を触らなくともいける、スキャンツールを用い、シャーシダイナモ上にて実際に動いているときの「状況」をロギングし診断する事にしました。
計測後。かなりの量の黒い煙がマフラーから吐き出され、モヤっています。
まずはパワーチェックで最大値の馬力とトルクを測定。68馬力 10.95kgが最大値でした。
では、次にギアードライブ化されていない、普通のTC96と比較してみましょう。マフラーの性能でデーターに開きが出てしまいますので、比較の正確性を保つために、同じくスクリーミンイーグルロゴのマフラーが取り付けられたデーターとオーバーラップさせてみます。比較するため、迷わないように「青いグラフがこのソフテイルカスタム」であります。
赤いグラフが、純正TC96エンジン スクリーミンイーグルロゴマフラー プロ・スーパーチューナー(以前記事に載せました 参照)
青いグラフが、TW26HGカムシャフトが組み込まれ、スクリーミンイーグルロゴのマフラー 某フルコンがついているソフテイルカスタム。
カムシャフトを変えているほうが、明らかにパワーが下がっている不思議な出来事。
では次に、最大値ではなく、普段使っている回転域での状況を見ていきます。
1速ギアにいれ、停止状態から半クラ発進 6速巡航 速度120kmまでの状況を時間グラフにて表示。
4速ギアー固定、46kmから60kmまでの速度域、エンジン回転数1,500rpm〜2,000rpmの範囲において、前に車走り、頭を抑えられている時をイメージして走っているときの実稼働状況。時間グラフにて表示。
診断をしてみて解ったのは、目標空燃比は、アイドリングを含めた全域においてほぼ13(A/F)以下。12.5以下を主に使っている様子。そのため、その空燃比に狙って向かってしまう事からあまりスロットルを開いていない時にまで燃料を送りすぎている傾向にあり、しかし、目標空燃比に対して実際のA/Fは常に迷い気味で加速したい時に使うアクセル操作ではガソリンの供給が少なく、必要に十分なガソリンを送りはじめるのはワンテンポ遅れてから。巡航時の負荷がかかっていない時の点火タイミングも気になります。 燃費の、街乗りで6〜7km 高速道路に行くと21km前後になるというのも、頷ける様子が見れました。コンピューターが学習しますから・・・!よく聞く言葉かもしれません。しかし、その学習が、どれほど頼りになるのかもここで判ります。
フルコンにする・・・・それは、データを入れ変えることができるツールとしてお考え下さい。セッティングを変える事ができる、箱物です。入れたり、出したり、自由にしているのです。そこで、肝心なのは、メーカーよりも、エンジンをどのように動かすのかの、エンジンマネージメントデーター。変えることが出来るという事は、間違った方向にすら変わる事もある、という事。間違った方向になっている場合、キャブレター車よりも、よほど調子が悪い事にすらなりかねません。
この、重症患者様。
TC96エンジン、ソフテイルカスタム。
実は、試運転後、念の為にスパークプラグを見ると、真っ黒で、ススだらけでした。インジェクションで、この状況は普通ではありませんし、ありえません。
チューニングといっても、セッティングと言っても、様々です。要は、セッティングする人が、いかにバイクに対して合わせてくれているか、そこがなにより大切です。
インジェクションといえど箱物販売でワイドバンドO2で補正してすんなりとチューニングが出来るほど万能な物ではないのだよ。
セッティング完了!
2007年式 FXDL
パワービジョン セッティング完了です(^^♪
持ち込まれた時の状態と、現在の状態との比較データーです(シャーシダイナモ上にて計測)
グラフでも見てのとおり、ビフォー・アフターの変化は著しいです。
お客様と打ち合わせをし、アクセルの反応が良い方向にしたい・・・・・との事で、要求されたアクセレーションに対して、的確に反応するようにセッティングを施しました。純正の状態は穏やかでノビノビと平和です。大きい排気量のV-TWINエンジンをプリプリ言わせて走ろうなんてできません。それでは!ガシガシ走れるようにするか・・・!とおもいきや、それはしません。ピックアップが早すぎる(アクセルの反応が敏感)場合、走っていると、とーっても疲れてしまい、ライダーにも優しくありませんし、ガソリンの消費量もエコが叫ばれている時代には逆行しますのでお財布にも厳しいもの。
走る楽しさの追求と、思いやりをもって、燃料・点火・アフター調整をトータルでセッティングしました。
さて、お次はFLHXSE2(CVO)スーパーチューナーのセッティングです・・・。
まずは、スーパーチューナーを使う前に、「純正の状態」を把握するためにシャーシダイナモ上にて、診断ツールを用い各種計測をしていきましたがビックリしました・・・。このFLHXSE2はヘッダーパイプと、サイレンサーが交換され、燃料調整はしていません。
一言で、「とても危ない状況」です。
以前、インジェクションのセッティングにおいてハーレーダビッドソンのエンジンでの「ピストンが溶ける状況」や、「エンジンの危ない状況」がどこなのか、「どこが限界なのか」を知りたくて連続的に確かめた事がありました。(もちろんお客様のバイクではありませんよ。) その経験から言いますと、このFLHXSE2は早めにインジェクションのセッティングをして良かったです。
110キュービックエンジン搭載のCVOで、マフラーなどを交換し、以前にも増してエンジンの発熱がとても凄くて、暑くて熱くてたまらない・・と感じていましたら、要注意から警告のあたりだと考えてもらっても良いでしょう・・・。判りやすい変化でお伝えしました。日本全国で似たような仕様のCVOがゴロゴロしているのかもしれない・・・と想像すると、ゾッとします。
燃料調整を躊躇されている人へアドバイス。走りの為だけではなくエンジンの為にも、お考えになった方が良いですよ。
グラフではビフォー・アフターの変化はそれほどありませんが、普通に流して走っている時には体感できるでしょう(^v^)
業務連絡 S様 シャーシダイナモデーターは別にご用意しておりますのでご連絡下さい。
あとぅい・・・
「あとぅい」 って 「暑い」 という意味らしいですね。
ミクシィのつぶやきで、使っているのを見るのですが・・・
口に出して読んでみたら解るのだけど文字になると判らない(*´д`*)
どーいう意味なのか、わざわざググりました(´<_ ` )
あとは、 ネ申 という文字も解りませんでした!
「ね・しん」 ってどういう意味なのか、書いた本人に聞きました。
書いた本人も、ねしんって???てな感じでしたがすぐに気づいてくれて
あれは「カミ =神」を強調する時に使うんよ!
だそうです。
少しだけ 「現代のネット社会に追いつけた」気分です!
ほんま、あとぅいっす。。
あとぅい あとぅい あとぅい・・・・やっぱエアコンは ネ申 だ・・・よし 覚えたぞ。
はい、45ブログの時間です。
まずは昨日掲載しました94年式のエヴォ ファットボーイはご成約となりました! m(_ _)m
そして!
お預かりしています2007年式FXDLのECMをパワービジョン化。
点火・VEマップなどのセッティング(インジェクションの調整)をどんどん進めています。
エンジンの冷却をするためにファンをガンガン回すのですが、締め切った部屋で回しますのでその熱風で部屋をどんどん加熱していきます・・・。例えてみれば「最大熱風で暴れ狂う業務用ストーブを真夏に股ぐらで抱えているようなもの」です(+。+) バイクに良くないので適度に冷却時間を設けてはいますが、それにしても、この時期は命懸けです。
今年は今までの経験を生かして「セッティングの効率化」をしましたお影で、クラクラにならずに済んでいます(*´∀`*)
そして、次々とインジェクションのセッティングを控えています!
2011年式のFLHXSE用ヘッダーパイプを加工。元々使っている走行用のO2センサーは2010年式より小さくなり、「計測用のO2センサー」とはサイズが変わり、使えない為、計測用のO2センサーを取り付ける為の加工をしています。(走行用のワイドバンドO2センサーとは違うよ)こちらはスーパーチューナーを使います。
ヘッダーパイプへのO2ボス溶接も済み、明日からセッティングに取り掛かります。
業務連絡 ・・・・ N様。サンダーマックスも用意できましたので、こちらは順次取り掛かります。
FXDCは7月のツーリングに向け、準備するためにぼちぼちと整備に取り掛かりました。
くたびれたミシュラン・コマンダーから、メッツラーME880 マラソンにチェンジ。
とりあえずタイヤ交換から〜のベアリングもついでにグリースアップ〜の 進めています。
さ〜 明日もがんばろう!
ドクマサ
異色の組み合わせ・・・に見えるかな?
6月16日は「無重力の日」なんだってね。ラジオでガンガンやっていました。
「6=ム」 はわかるけど
「16=ジュウロク」 を ジュウリョク と読むとは・・・ね(;´Д`)
電話番号でもよく見かけますね〜この手の感じは。
焼肉屋にありがちな番号 ・・・
000−1129(イイニク)
000−2911(ニクイイ)
アメリカに行った時に、これでとても困った事を思い出しました。
かけたい電話番号が、アルファベットで書いてあるのです。マックツールの本国版カタログを見ても、USのTEL番は「***-MACTOOL」・・ と書いてあります。アメリカはとにかくこの手の電話番号表示が多いのですが、勉強不足なワタシメは、電話ができませんでした・・。
アルファベットに数字の意味があると、後で聞きました。
・・・・解りずらいわーーッ!!(`・ω・´)
次は電話できるぜぃ!(・∀・)
言葉が通じるかはしらんがな・・・(´<_ ` )
今日は一日、雨でした☂。
じっくり時間をかけて、セッティングをやっていました!
タイトル通り異色の組み合わせ・・かな?ですが、何が異色なのでしょう??
まずは、こちら2010年式のFXD ダイナスーパーグライド(ブリリアントシルバーパール)です。
まずは、左側を見てもらうと「プロ スーパーチューナー」がありますが、右を見るとエアクリーナーカバーが取り外され、スロットルブレードが見えている部品がありますが、こちらはS&S製のシングルボアーEFIスロットルボディです。
S&SのスロットルボディはFXD標準装備の純正スロットルボディ径より口径が大きく、インジェクターも専用。従い容量も変わっているという事です。
よく有りがちな組み合わせは、同じ会社の製品ですべて固めてしまう方法ですね。スクリーミンのエンジンキットを組んだから、スクリーミンのスロットルボディでスーパーチューナーで・・・といった感じ。そういう組み合わせで考える人が見ると「異色な組み合わせ」に見えるかな?と思いまして。
S&Sのスロットルボディがついていて、スーパーチューナーでセッティング出来るの・・・・?
もちろん出来ます。
ただ、既存データーには存在しませんし、すべてが変更箇所、要素はすべて絡んでいます。よって、簡単ではありません。
これこそチューニングであり、当たり前のセッティングです。
さてさて。
このFXDのエンジン。普通ではありません。
とりあえず排気量は1690ccにスープアップされ・・。
見た目は純正を保ちつつ、チューニングエンジンに仕立て、純正マフラーを用いてのセットアップ。
このオイルクーラーも、保険の為ではなく
本当に必要だから取り付けているのです。
さー ささーっ と 駆け足で 進めます。
スーパーチューナーを用いて セッティング後のパワーチェック。馬力は77馬力ですがトルクは13.6キロです。
これを、110キュービックエンジン搭載の、CVOモデルのデーターと、オーバーラップさせてみましょう。
青いグラフが110キュービックCVOです。排気量の差と、他のセットアップ状況の違いで馬力は負けています。しかし、最大トルク値では1690ccの方が上回っています。CVOのトルク立ち上がりが遅いのは電子スロットル化されECM(コンピューター)にスロットルブレードの開き方をコントロールされ、いきなりの100%スロットル全開にはならない為です。
このグラフからみて分かることは排気量が低くてもトルクが出る事が解ります。
明日は、このFXDの試運転が出来たらいいなあ・・・!
ワタシメがセッティングしている間、Buellの磨きを頑張ってくれてました(^O^)!
頂いているメールの案件確認しております!順次回答していきます。お待たせしまして申し訳ありませんm(_ _)m