95年式FLSTN!
昨日、無事、ご納車出来ました!
ご納車までに時間かかってしまいましたが、準備が整ってからは、いい感じで進める事が出来ました。
事の発端はシフトレバーが、プランプランになってしまい、4速ギアーに入ったまま変速できなくなった事でした。
ラチェットシフトポールという部品が壊れているという事は外からみた様子でも大体の予想はつき、ソレは最も深い所に取り付けられています。従いましてトランスミッションを全分解するコース決定。
ただ、破損した部品のなんらかが「脱落」してミッション内の、あちこちに・・・と思うと冷や汗。特に、メイン・カウンターシャフト上を回るギアーにガチコーンと噛みこんでいないか、それだけが気がかりでした。最悪、噛みこんでいたら・・・・ギアー欠損、ミッションケース割れ・・・。なんて事も有りうる事態ですが、結果的には、それらは大丈夫!大丈夫!!!!
しかし、なんでそんな事になったのでしょうか。
それがこちら
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案の定ラチェットシフトポールが逝ってましたが、熔接が取れていた為でした。幸いにも他の部品が脱落してミッション内で暴れ回る事もなく、オーナーさんの初期対応が適切だった為です。(走らずにすぐに止めたからね)
本来はこんな感じで分解出来ない部品です。
熔接が取れてしまった事は、不運と言えば不運ですが、さすがに気の毒です。そしてここまでせっかく分解したのですからついでにミッション内のオーバーホールをご提案。快諾して頂けましたので取り掛かりますが、ただオーバーホール済ませるだけでなく、シフトの入りが良くなるよう、「”Tune UP” スパイス」を注入♥
もともとのポテンシャルを引き出していきます。
ドグミッションです!シンクロはありません(´∀`*)
ミッション完成!
今回交換したトランスミッションの残骸です・・・
お疲れ様〜(_´Д`)ノ~~
ラチェットシフトポールも組み付けました!
ここらのベアリングも一新しました。
ミッションのフィラープラグのガスケットも新調。
プライマリー組み付け前に、ステーターコイルが気になり見ていると、ステーターコイルではない、気になる所が一点・・・。オイルシールがお疲れ気味の様子が見えました。これが傷んでいると、エンジンからプライマリーオイルへ、もしくはその反対、どちらかに流れ込んでしまう事もあり、すごく大切なところ。
ならば、ついでなので交換してしまおう! しかーし、このオイルシールはエンジンのクランクケース分解時の交換が基本。でも、そうすると工賃とか、結構高くつく。エンジンを分解せずして、それをきれいに取っちゃいます。
使うのはコレ。誰かの指使いに似ているので鷹のツメと呼んでいますが、更に挿入しやすいよう手を加えたこのテクニシャンは他を傷めずオイルシールを見事にヌルッと取ってしまいます。道具の勝利!
やはりシール変えて良かった。エンジンオイルがクランクへ下がった時だと凄い量がプライマリーに流れ込んでいそうだ。
これにて修理プラスのチューンアップ完了!
それではでは〜(^o^)/