ブレーキ鳴きとブレーキタッチ

どうも、ご無沙汰しております。
皆さん夏休みはシッカリ羽を伸ばされましたか??
家庭サービスでキャンプ、家族でBBQ。
行き先はそれぞれ。そして共通して
「バイクに乗れなかった〜・・ハァ」
ため息ばかり。
しかしバイク乗って三下り半つけられてはシャレになりません。このクソ暑い時期に空冷のハーレーを乗るのはストーブを抱えて走るようなもの。熱でクラクラしてブッ倒れて立ちゴケ修理費用がプラスされては泣き入ることマチガイナシ。アヒャヒャ・・・
もうすぐバイクに最高の季節が来ます。
それまで耐え忍びましょう・・・!


さてここから本題。
暑い中ブレーキ鳴き問題に取り組む私です。
事の発端はスポーツスターではありません。(キッパリ)
お客様のローキンでフロントのブレーキ鳴きが止まらないとの事。ではと早速試乗してみると40kmを切った付近から停止するまでどんなレバータッチでも鳴きが止まらない。これは酷い・・。
バラして調査。
パッドの角・バッドピン・バッド背面、一般的に鳴きの原因となる箇所をみてもコレといった原因は無い。ただ背面を見た際に社外のパッドである事に気付く。そしてパッドが直接ディスクに接触する表面がガサガサに荒れている。コレだ。
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確かに効きは良いなという印象があったが、ブレーキの効き始めが唐突で「もしかしたら純正パッドではないかも」と一度頭をよぎった。
ハーレー純正パッドは標準でメタルパッド(ここでは近年に絞りますが)
ハーレー用社外品ブレーキパッドの多くは”どキツイ”メタルパッド。
メタルパッドって何?
と思われた方は、想像してみて下さい。
メタル=金属
ま・・そのまんまですが。
金属と金属が接触する訳です。電車のブレーキみたいなキィーーッという音がしても致し方ありません。それは社外品ブレーキパッドに限らず純正ブレーキパッドでもブレーキ鳴りはしてしまいます。
しかしここで「こんなモンです」
と言ってはお客様がナットクするはずがありません。
しらねーよ!
・・エーッ  
こんな事を平気で思ってしまうメカは失格です。
なんとかして努力を形にして出してください。
さてさて、ここからが本題中の本題。(長すぎ)
これを巧く改善する方法があります。
ブレーキ鳴き・ブレーキタッチ。
メタルパッドで純正でも効き始めが唐突。
硬い物同士が触れて出る音。
ならば多少でも滑りを良くすれば良い。
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大東潤滑さんがリリースする超マニアックなケミカル
「MOLY−LUBE (DRY)/乾燥モリブデン スプレイ」
ウェットなべとつきや油膜を嫌い、二硫化モリブデンの滑りの良さだけを活かしたい箇所に適した潤滑方法です。 浸透性に優れある程度、中に浸み込んだくらいに乾燥する特殊ケミカル。
ブレーキパッド自体に何かを塗布するなんて・・・と思われた方、いえ、それは違います。二硫化モリブデンはブレーキの効き具合を調整する為に二硫化モリブデンが配合された材料が使われています。つまり、これを表から塗布して効き具合と鳴きを調整してしまおうという魂胆。
また数種類、乾燥2硫化モリブデンスプレイという物が存在していますが、それらの大半は塗布した途端に乾燥してしまい、表面に”乗る”意味合いで、一度ブレーキをかけたと同時に全て削れて飛んでしまうのでブレーキパッドには適しません。
パッド交換時に塗布すると初期馴染みがとても良く、ある程度の片チビリ防止にも役立つ。弊社では販売数より使用数がはるかに上回っています。
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↑のパッドは06のクロR、フロントブレーキパッド。
やはり鳴きが気になるのと、初期タッチが唐突な為、塗布する事にした。吹き加減は「2度吹き」。様々な吹き加減を試し走行を繰り返し研究して弾き出した回数です。
あまり吹きすぎてしまうと、ブレーキかけ始めが全く効かなくなってしまいます。ですが、ある程度表面のモリブデンが取れると普通に効き始めるのでご安心下さい。
乾燥2硫化モリブデンを塗布すると、ブレーキの鳴きがピタリと止まり、ブレーキの初期タッチが緩やかに。そして握ればグッと効く。なかなか良い感じのブレーキタッチにも変化する代物です。
但し・・・表から塗布するのである程度走行を重ねると再び鳴きが始めるのは仕方ありません(市街地走行で大よそ800km位)
こんな面白いケミカルがあり、
そしてブレーキの初期タッチも変え、鳴きは止めてしまう方法もある。
以上、今日の三分クッキングでした。
注意!
ブレーキ回りは重要保安部品です。
資格を有した整備士に作業をご依頼ください。