VFI variable fuel injection

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どうも。夜も更けてまいりました。VFIの適応年式を明記しますね〜。
普段はなるべく詳しくない人向けの説明をするよう心がけてはいますが、これはかなりマニアックなモンですからね。とーーっても長くなりそうなので、「簡潔」に書きます。(ゴメンネ!)

 

  ■ 適用

1995年〜1998年 ・ 1999年〜2001年式までのツーリングモデル
2001年式のソフテイルモデルから、2009年までのTC96まで対応。

 フライバイワイヤに変更された08年以降Touring-Modelには対応しておりません。
スポーツスターへは、未だ未調査です m(_ _)m

 1995年から2001年まで用のフルコンピューターは、ことごとく選択肢がないのはお乗りの方はご存知の通りですが、VFIは対応しております。

 

 

 

 この95年〜01年までのインジェクションは現在のDelphi社(デルファイ)ではなくて、イタ車のドカとかフェラーリーに多く採用されている(はず)の「Magneti-Marelli社(マニエッティ・マレリ)」を採用していました。エアクリーナー奥に2つの白いスロートが見えるのがソレです。
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 F1など観る人は「Magneti-Marelli」のロゴを薄ら覚えているかな??
Magneti-Marelliは古典的な制御方式を採用しているのが特徴でAlpha-N理論を用いています。(ハーレーに採用されていたMagneti-Marelliは、と釘を打っておきます)

 Alpha-N理論とは、簡単に書けば「スロットル開度」と「エンジン回転数」で制御しているワケですが、この方式の利点は・・・まぁ・・・「速い!」ですかね。細かい話は割愛しますが、要するにハーレーには合わなかった。そうみて頂いても結構です。それでDelphi社のECM(コンピューター)、そして同社のスロットルボディに変えたという経緯があります。

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 補足すると、インジェクション用のエアクリーナーで、〜2001年と2002年〜の違いは、〜2001年が「Magneti-Marelli社(マニエッティ・マレリ)」 そして2002年〜が「Delphi社(デルファイ)」。 Magneti-Marelliは専用のエアクリーナーが必要ですがDelphiに変更されてからは、キャブレターモデルと同じように作られていますのでエアクリーナーの選択肢が広いですネ^^;。

 2001年からDelphi社のインジェクションが採用されているモデルがあり、ソフテイル系から先ずDelphiが採用されました。2001年はMagneti-MarelliとDelphiが同時に見れた年式なんですねー。
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 しかし、VFIのいいところは、そのMagneti-Marelliの制御方式を、アップデイトできる点にあります。それはスロットルボディを変更して、使える(セッティングできる)ところです。現行の新車と同じ制御方式になる上に・・・・

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 8ホールインジェクターを採用し、インテークバルブの回りを「フワッ」と交わすように細かい粒子がエンジン内に吸い込まれていくインジェクターも、採用している。これは現在、Magneti-Marelliのスロットルボディを使ってようが、Delphiを使っていようが、S&Sのスロットルボディに変更する場合は関係ない部分ですけども、Magneti-Marelliのスロットルボディを変える場合、でご紹介しました。

 以前の記事で書きました「インジェクションはまだまだ発展途上の現在進行形ですが、すでに判っている問題点またはパーツの不具合などの交換(アップデイト)も、モジュール交換と同時に行うことが可能です。」の部分の一部であります。今まで沈黙を保ってきましたが、フルコン位で、大騒ぎしている段じゃ、ありませんよ。VFIの設定幅の広さと、これ。これが、肝。

 色んな話をしていると長くなるのでこのあたりで〜こきげんよう。