合併症。

高年式のエヴォですが、
白煙が出るとの事で入庫。
プラグの状態を確認。
空吹かし時、白煙がでます。
オイルの焼けた匂いが辺り一面。

「こりゃ、オイル上がりかな・・・」

『ちなみにエンジンブレーキ時に白煙が出ると、オイル下がりですね。』

エグゾースト側はこの限りではないけどこれらは「いちおうの目安」で。

当初、純正エンジンだと思っていました。
翌日早速バラすも・・・ヘッドを取って驚き。

884

885

「えぇえぇっ??純正ピストンじゃねーの?!?!」

 

883

こちら、シリンダーの状態デス。

 

882
シリンダー内壁には、爪でひっかかって、そのままシリンダーを持ち上げられそうな深いキズ。
診た結果、白煙の原因は、このキズと「ピストンtoシリンダークリアランス」が過大。。。フロントバンクのオイル下がりと、リアバンクのオイル上がりの両方でした。

 
887
こちら、シリンダーヘッド。
886
バルブスプリング。
一般的には強化型と表現されるコレ。

 

数値を測ると
「ここまで必要ないでしょ・・・。」
その皺寄せはロッカーアームタペットローラー、カムシャフト、カムベアリングが受けることに。ロッカーアームはダメになっていました。バルブも、その影響で虫食いになり、交換です。ここにオーバースペックはいらん。

このエヴォは中古で購入された車両と伺っておりますが、購入時にはエンジンに手が加えられていることについての説明はなかったようです。しかし、、、、エンジン内がこれだけ痛んでいても、乗った感じとか異音では、気づきにくいものです。

 

純正エンジンだから傷まないかと言えば、そうともいえません。
しかし、チューニングエンジンについては、純正エンジンの内容を、深く理解する必要があります。