本日3月30日以降、完成するフルチューンCVキャブの仕様を変更致します。
CVキャブレターの構成部品でバキュームピストンの処理方法を、鏡面仕上げから変更!
湿式ショットピーニング工法を採用しました。
<仕様変更の理由>
このバキュームピストンは、エンジン始動中、エンジンからの吸入負圧に応じて常に動いている部品です。より、なめらかな動きになることで若干のレスポンスアップと、主に耐久性の向上が確認されましたので仕様変更致しました。
一見すると磨耗や消耗している箇所がわかりにくいCVキャブですが、確実に磨耗、消耗により調子の変化が起こり、交換時期を迎える部品は数多く存在します。キャブレター車の生産はおよそ10年前に終了し、部品供給も少なくなる中、キャブレター車の愛好家の為にも耐久性の向上は急務でした。
ショットピーニング工法は近年ポピュラーになってきましたが、この度採用しました湿式のショットピーニング工法は水を用いている。水を使うことで精度が高く、加工面の冷却効果が高い事でショットピーニングで狙っている表面の残留応力を高く保持できます(硬度低下しにくい)。その為、長期間の使用にも耐えうる性能を保持。水を媒体とした事でデリケートなキャブレターへの部品内へ、メディア残留を起こしにくい点です。
今後、オーバーホールでのご依頼などあった場合も、こちらの湿式ショットピーニング工法に変更致しますので、ピカっと光ったバキュームピストンではなくなります。
以上、よろしくお願い致します。