ローライダーご成約 / 1980y FXS 80ci


ローライダー、ご成約誠にありがとうございます。

こんな哀れもない姿でご成約頂いてしまい申し訳ありません。

そう思う一方、ショベル全盛期を見てきた私は、こんな姿でも「これを買うわ」とご成約という光景は見てきました。あれから20年は経ったが、変わらずショベルらしい決め方だな…と懐かしく思いました。

このローライダーは、ツインカムからのお乗り換えです。

いつかは、ショベル…オーナーの想い、叶えましょう。

これからこのローライダーを納車に向けて納車整備を進めて参ります。

いつも通りの、泥臭い記事構成で、淡々と綴って参りますので。


やはりというか、一番気になるエンジンから。
ご成約時には、エンジンのオーバーホールも組み込んだ。

もちろん、安心して乗りたいという、オーナーさんからの強いご要望というのもある。

が、エンジンの方は、少し先延ばしにする

というのも、現在制作中のピストンの完成を待ってからの、オーバーホールとしたいから。

これは、ご成約頂いたオーナーさんも、是非ということである事を付け加えておく。


見る人が見たら、直ぐにわかるかと思うが、ハーレーの純正ピストンの、マーレ製。

ショベル時代にマーレ製だったのは、ごく限られた一時期しかないので、希少中の希少ピストン。

この時代ですら、マーレ製のピストンにセットされた、ピストンリングも、あとはピストン裏側の作りも、他のショベル純正ピストンとは全然違う。それは、現代に通ずる作りこみがこの時代から伺える。

これを、元に、2018年に、当社オリジナルの新生マーレピストン / (80ci専用) が誕生する。


プリーズ・リターンと書いてるのは、マーレにサンプルで送った証。この、希少なピストン、返して貰わないと…って事ですね。

これについては、また改めてアナウンスを行いますね。

という事で。「エンジンのオーバーホールは先送り」としましたが、白煙が出ている事に対しては、やはり対処するべきと考えまして。

エンジンを開ける事なく、白煙を減らす手段をとって、ピストンが出来上がり、エンジンのオーバーホールまでの間を、とりあえずやり過ごす様に対処を施す。


インマニシールはなぜか後期型のイカリング仕様となっていた。

Oリングタイプに戻し、バンドもガスケットも、当然新調する。

キャブレターはエボ・純正CVキャブへコンバージョン。


これはフォークのダストブーツ。亀裂が見える。これももちろん交換。


そこから少し上方へ目をやると、フォークチューブへサビが。フォークチューブは、再生にて対処。変な社外品を使うくらいなら、ここはオリジナルが使いたいから、そのようご提案した。


タイアは、グッドイヤーの懐かしいタイアですが….


前後共ヒビ割れがひどい。 当然交換だ。


フレームも綺麗し甲斐がありますな。


バッテリーケーブルも交換。Flexケーブルを用いますが、やはり車両が旧車ともあり、雰囲気を重んじ、とても柔らかいブラックバージョンを用意している。ショベル用で先行して作ってみます。

という、触りで、この辺りで。

Posted by M.Yasuura