緩み留めのひと工夫 / ノルトロックワッシャー


74スプリンガー系のカスタムで用いるトップティーですが、これ、順序よく組み付けできるPartsではないんです。カッコはいいけど、地味にクセモン。
 
普通はですね、トップティーをスプリンガーフォークへ組み付け、その次にセンターナットを締め付け、次にライザーボルトを下部から通して、ライザーを固定。こういう、行儀正しい順序となるのですが、さすがカスタムパーツ。こうはいかない。汗
 
トップティー組み付け事に、ライザーボルトを同時にトップティーに通しておき、その状態でトップティーをスプリンガーフォークへ組み付け、先にセンターのナットを締め付ける。その次にライザーを締め付ける、という順序を取るしか方法がない。その理由は、センターのナットが、ライザーに近過ぎす為、工具が入らない。
 
そんでもって、一番厄介なのが、このトップティーに固定したライザーのボルトが、めちゃ緩みやすい(苦笑)
 
めちゃくちゃ、締め付けにくいロケーションでもあるし、緩み防止の仕組みが、パーツそのものに備わっていない。(これは話がややこいので、ここでは割愛!)
 
そこで直ぐに登場する、ロックタイト(液体緩み留め剤)
 
これ、ここで用いると、外さなきゃいけない時に、120%の地獄を見ます(大汗)
 
ロックタイト、適材適所。出来るだけ使いたくはない。(と考えてます)
 
工具はアクセスしにくいところだと、トルクもかけられない。そのくせ、終始、強固に取れない。塗装物だから熱はかけたくない、モンキーで掴んで傷も付けたくない。
 
いきはよいよい..ってやつ。
 
外すときのこと(整備性)を考慮したならば。やってられるか〜となる。
 
 

 

そこで用いたのが、このノルトロックワッシャー。
 
こいつは、正しく機能する環境が整うと、緩みを生じさす振動が加わっても軸力をしっかり維持し、ではいざ、緩めるときは締め付けるときのトルク以上が必要というもの。
 
Youtubeで詳しい動画載ってるんで、そこでご覧頂いた方が正確です。
 
正しく機能する環境とは、このノルトロックワッシャーより相手が硬い母材だと噛み込まないという点を理解すれば容易。母材に噛み込むことで正しく機能するから、なんでもオールマイティーに行ける緩み留めではない。
 
 

緩み留めにしたいのに、相反するモリブデン系の潤滑剤を用いてしっかり締め付けできるようにする。
 
ノルトロックワッシャーを用いて優れてるのは、さーっとネジを回して、肝心なとこだけ、カチッと止まる。
 
緩めるときは、グッと硬いが、それを超えると、さーっと取り外しができる。それが、繰り返し使える。
 
 
ショベル系などにおいては、箇所によっては緩みやすい部品が確かに存在し、それは緩み防止の仕組みが、パーツそのものに備わっていないのが大きく影響しております。
 
そういった箇所に、要するに痒いところにですね、弊社では用いてきました。緩んで、脱落しました、というのは一件も報告無しという優秀性。
 
このノルトロックワッシャー、火力発電所でも、使われてるとか。
(そこへご勤務のお客様が、普段から使ってるものがここで出てきて驚いたと仰ってました事でわかりました)
 
ケミカルの正しい利用と、ネジの管理「スレッドコントロール」はプロの秘訣。
 
ネジの緩み一つとっても、奥深く、ネジの一本と向き合う姿勢は大切ですね。
 
そういったもので、車両は構成されているのですから。
 
 
https://www.45degree.net/order.htm
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posted by M.Yasuura
 
 
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