語弊

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 サンダージェットは、飛ばす人にしか必要ない・・・?! 

 

 「俺は飛ばさないから必要ねえ〜・・。」
 「ほんとにそうなんすか〜?笑 」

 

 ってのは冗談で

 

 サンダージェットについて、見た目からくる「いかにも・・・!」な追加ジェットから、「イコール、飛ばさないから必要ない」という誤解をうみ、キャブに詳しくない人にはまだまだ浸透してないらしい・・・。そもそもサンダージェットなんて名前にインパクトありすぎ?う〜むと思ってしまうのであります。

 

 

 

 

 あ、さて。

 サンダージェットについて、知ってもらいたく、まずは動画を、ご用意しました。

 

 

□ 解説と見るポイントをおさらい☆

 

 

 パーシャルからのアクセルの急開閉により、サンダージェットが反応し、3000回転、4000回転、4500回転時のパーシャル走行時にはサンダージェットは効いておらず、そこからスロットルを開け、負圧の塊がサンダージェット付近まで来たときに、効いている様子が見れます。それぞれ4速に固定し、3,000回転時は約80km、4000〜4500〜レブリミットが効いた時点で約160kmです。最後に、ダダッと音がするのは、レブリミッターが働いた瞬間(6,300回転に設定)です。

 

 

 純正のCVキャブレター(と固定しておきます)を横の断面図で見ると、低い回転数用のジェットほどエンジン寄りにあり、高い回転数用のジェットほど、エアクリーナー側についています。

 ミクスチャースクリューは、アイドリング付近担当。そのため、いつでも負圧が高い最もエンジン寄りにあり、メインジェットは回転数が高くなって効いてもらわないと困るので、もっとも遠い位置にあります。これは「常識」ですが、そのあたりまえを、そのままを取り入れたのがサンダージェットとなる。サンダージェットは、メインジェットより、もっと、もっと遠い位置にあります。

 

 もっとも遠い位置にある・・それは吸入負圧が強力に働いた時にしか効かせないため。つまり、サンダージェットはそういう時にしか働いておりません。高い負圧が生じたときにのみ、反応する(補助的な)ジェットである、と見てとれるでしょう。

 サンダージェット追加の目的は、「不足なりがちな高回転側のセッティングを、中回転寄りのセッティングにし、高回転側のをサンダージェットに任せる。」高回転用ジェットの追加により、他のジェット類の役割を変えることができる、 「適正化!」 これが目的。

 

 ですから、小気持ちよい中回転域が欲しい人に、じつはお勧め。もちろん高回転までブン回す人には、よどみなく吹けあがるけぇ、もってこいですよ。100%完成系の「Full-Tune CV」 ….それがサンダージェット化とご理解くだされば幸いです。