お知らせ
2025/2/16追記
こちらでご案内していた1000ccのピストンは完売しました。
SOLD OUTとなっているスポーツスター1000ccピストンキットですが、1セットだけ在庫あり。
ショーケース内に展示している未使用商品ですがもちろん使用するになんら問題ないもの。展示するために開封していることから「通販用には出さないでおこう」ということで、ご来店用にKeepしていました。
ピストンの追加発注は済ませてますが、マーレ社にて生産予定が立っておりませんので納期未定です。それが6ヶ月先なのか、12ヶ月先なのかもわかりません。未定、ということです。
確定していることは、次回生産分からは価格改定を行います。
原価が結構上がっているので仕方がありません。現在は75,000円(税込82,500円)ですが次回生産分からはその価格でご提供できません。ご了承ください。
つまり、75,000円(税込82,500円)でご提供できるラストの1000ccピストンということでのご案内です。
本当に1セットだけしかないので、気になっているんだよね、というお客様はお早めに🙏
「開封していても使用に問題ないのであれば欲しい!」
という人・業者様、いらっしゃいましたら、ご相談ください。
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さてさて、改めまして1000cc 振り返っていきます。
1000ccボアアップ、1000の初期構想は2008年ごろだったと記憶。私、25歳でした。
リバースドームピストン仕様の883用1200ボアアップは883のヘッドをそのまま用いるものとして有名です。かつて、スクリーミンイーグルにて同様の商品が1200コンバージョンピストンキット(22698−01)として展開されていました。
883ヘッドを用いて1200ボアアップを行うと、トルクピーキーなマシンになります。ですが、逆に失ってしまうものがあり、それはエンジン回して走る楽しみ。まるでディーゼルエンジンのよう。
スポーツスターなのだから回して走りたいじゃないの。5・6000回転くらいまで回して走って楽しいの、それが「883」でしょ。そういう思いが強くあり、883を1200にボアアップする案件の受注を中断していた時期もありました。
それが1000に向かい出した初期構想。私は883のスポーツスターをモディファイするにあたり、贅沢な悩みを持っていたのです。
具体的に試作品などで動き出したのが2012年の末
マーレ社に依頼し、製品として落とし込んでリリースしたのが2014年の6月
45ディグリー発 1000CCピストン 納期!
お待たせしました!MAHLE 1000CC ピストンキットいよいよリリース!
883らしさを失わない1000ccスポーツスターという選択
同じようなことをツラツラ並べるのも面白くないんで、2014年のバージンハーレーの記事をご覧ください。伝えたいこと、ほぼ、載ってます。
プロトモデルのピストンを作ってデータを取って、そこからさらに、あのマーレ社に製作を依頼する。「いち、ショップがピストンをオーダーするなんて…」始める前は足がガクブルしていたのも事実ですが、想いは形にしなきゃ気が済まなかった。製品化するのならどうしてもマーレにしたかった。
そんなことで、気がつけばリリースから10年も過ぎてしまいました。あっちゅう間でしたね。
おかげさまでたくさんのユーザーさんから注目を集め、そして、多くのショップさんからリピートのオーダーを受注し、ご支持頂けていることにこの場を借りて感謝申し上げます。
発売開始当初は物珍しさもあり、わーっと受注がありましたがそれから以降は「じわ売れ」状態。
ですが、私はそもそもこの商品自体が爆発的に売れるものとはしておらず、発売前から「細く・長く」を前提としておりました。直接会って会話した人の間でも、そう公言していたので「それ聞いたよ」って人もいらっしゃると思います。
なんたって、超マニアックなスポーツスター用のボアアップピストンです。1000ccというカテゴリを築き、商品コンセプトに興味を持っていただけるユーザーさんの目に止まれば「これ一択」になることは確信しておりました。
長く続ける前提があったからこそ、弊社で行う1000ccへボアアップ車両に関して、改造申請を徹底して行ってきました。
あの当時は、ハーレー界では改造申請というのは全く浸透していなかったし、今でいう闇ボアアップが普通に横行していました。公認車両ということに理解がなかった頃なので初めはとても大変でした。1000にしたいけども、えっ?公認?それ要るの?という具合に。失注した案件もありました。
ある時、弊社がアップロードしたYoutubeの動画にコメントがつきました。
「1000ccにすると車検でひっかかると言われました…数件バイク屋まわったんですが残念です」と
まあ、その通りなんです。知識のあるショップさんに相談されたのだと思うのですが、そこから改造申請をすることで車検に引っかかることはなくなるよ、というご経験まではなかったのだろうと思われます。
それを受けて、この記事を作り。
https://www.45degree.net/blog/?p=24122

この改造申請を通して、運輸支局の検査レーンに立ってる検査員さんとやりとりをする上で、同じ資格くらいは有してないといけないな、と感じ、支局の研修を受講し試験に合格し検査員の資格を取りました。
改造の規定を見ると、「改造をしてはいけない」とはなってないのです。改造したらしたで、その申請を通して車検証に改造の痕跡があれば公認が得られたと判断でき、合法なのです。わかりやすい範囲で、さまざまなトラックの車両、リムジンになってるアルファードの霊柩車、リフトアップのクロカン、キャンピングカーなど。身近で見かけるそれらは改造車だらけなのでご理解いただけると思います。
1000ccも、世の中の多くの人に製品を見られるとそういうご指摘もあるだろうと始めた時から改造申請も徹底して行ってきています。
あとは、手放すときにも、改造申請してる方がメリットがある、という事例も経験しました。
愛着があるからこそ1000にボアアップする。だが、家庭の事情や、人生の移り変わりというのはその時々で変わっていきます。世帯を持った。子供ができた。離婚した。年齢的に身辺整理をする。さまざまな事情があります。一生乗るつもりで買って、改造をしたが、致し方なしにお別れをしなきゃいけないこともある。
とあるとき、「GooBikeに掲載されている883アイアンが異常に高値で掲載されてる」と弊社の営業担当から聞き、見に行ったらハーレーディーラーで中古車として掲載、排気量が1000と記載があったのです。車両を見ると気づきました。「お、あのときにうちで1000にした車両だ」と。確かに883アイアンにしては当時、結構強気な価格設定でした。
そしてら、翌日だったか、数日以内に、そのアイアン、SOLD OUTになっていました。
誰が購入したんだろ? その時は思っていました。
後日分かったことは、購入した人はもともと地元のお客さんでした。
聞くと、「排気量が1000になってたから45でやった車両だと思ってすぐに決めました」と。
背景から察するに、車両乗り換えで下取りの際に高値が付いた。だから弊社に相見積もりもなかった。そこで売買契約が成立。
その後、GooBikeに掲載された姿を見た私は、883にしては強気な価格設定だなと感じたが、販売者も車検証記載の排気量をそのまま掲載、公認という後ろ盾もあり速攻でご成約。…..ということでしょう。
公認を取得するというのは、買取にも影響するという事実。
短絡的にならず、公認の取得というのを積極的に行っていただきたいと思います。
弊社でも、「自称改造車両」と、「公認改造車両」とでは大きく買取額が異なります。結局公認にしなきゃ販売はできないから。購入する人は当然それを望んでいます。
改造の通知書渡しは、通販対応も可能、としています。手段としてちゃんと確立していますよ、というアピールです。(通知書渡しでの通販価格はお問い合わせください)
通販では、商品を提供するだけで我々が車両に対して手を加えない以上は事業者としてやらなければならない理由はないので、強要もしておりません。このようにご案内をしておりますので、するかしないかは、購入されるお客様のご判断に委ねます。
弊社で車両持ち込まれ、エンジンバラしてボアアップという改造をやるに関しては道路運送車両法の第67条を基に改造申請しております。改造申請はしたくない、ということであれば案件そのものをお断りしますので、ご理解のほどよろしくお願いします。
ということです。
次に、遠方から弊社までの車両の持っていき方について。
お近くのショップさんで行うパターンではないお客様は弊社まで持ち込むことを検討されていると思います。そこで、運搬方法どうしようか?はまずご相談ください。北海道からもご入庫いただいてますが、皆さんが直接自走ではありません。
車両運搬を第三者様へ依頼する、という手段があります。
また、その業者様へは弊社から依頼をかけ、トータルのお支払いに含めることができます。
費用を見ると、広島まで直接運転してきて、新幹線、または飛行機で帰る費用と「時間」よりはどう考えても安価だな、と感じています。観光目的で広島まで来て遊んで帰るのなら悪くはないですが、車両単体と考えると割りに合いません。依頼した方が得策です。それ以上のメリットが感じられるのなら、自走で持ち込まれ、納車するというのもありだと思います。
以上、長々書きました。
ツラツラと書く系も、ブログじゃなきゃできないんで許してね。
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Posted by M.Yasuura