大手術前の儀式

230
大きな故障をした車両の修理前にする「儀式」があります。
それは 「キレイ・キレイ 大作戦」
普通に考えて、今から手でベタベタ触って、言い方は良く有りませんが汚そうとしている、汚れようとしているバイクを、触る前に綺麗にするのは可笑しな話ですよね。
この意味はというと。


○1.落ち着いて作業するために・・・・
大きな故障をしたバイクは、大抵が汚れているものです。汚れたバイクをそのままとりかかかるのは、荒れた気持ち、ヤッツケ仕事のようになるので、私は好きではありません。汚れを落とし、心を落ち着かせて取り組む事でより正確な仕事が出来ると思う。
○2.綺麗にすることで、全体を手で触れ、見渡す。
大きな故障をすると、場合によっては他の箇所まで修理が必要な事もある。例えば、今回の様にエンジンマウントが潰れてエンジンが下に落ちたケースは、見えない所の配線がギロチン状態になっても不思議ではない。フレームの裏に隠れた配線の一本でも、油と汚れがギトギト・真っ黒になっていては、目視確認だけでは全然足りません。
複雑に絡む故障要因を避けるためにも、汚れを落とすときはそれらの一つ・一つを直接手で触れて確認する事で、本来の修理箇所以外の故障部分を、事前に把握でき、確実な修理が行える。
これは普段、愛車をメンテされるときにも、大切な要素と考える。乗車前点検とか、難しいことをするよりも前に、日常点検で、各パーツを一つ・一つ見て、触れて、愛車をきれいにすることがいかに大切かは、メカニックになった今の方がより強く感じる。
結局、メカニックに必要なのは「技術以上に心の持ちよう」だなァと感じる今日この頃です。
さて!
231
今回、コレ↑で綺麗にしています。
ニューケミカル「serious shine」 
直訳で「本気の輝き」なんてマジメな顔して言われると笑ってしまいます。
クリアコート・各種ペイント・クロームメッキ・カーボン・モールディング・レザー・ガラス・ミラー・プラスチック・ラバー・アルミニウム・ビニール・・・滑ってはイケナイ所以外(タイヤのトレッド面・ブレーキディスク・シート以外なら)、なんでも使えると。
ほほー?ほほーー??
どんなもん!?!?
232
スプレイ中
234
接近
233
吹き上げ後
特徴
・スプレイ式
・クイックディテイラー
・スプレイ圧がほどよく、妙に広角ではないので狙った所に吹ける。
・スプレイした後も垂れないので汚れをガッチリ掴んで離さない。
・「サクサク」と汚れを落とす。ホント、サクサク。
・吹き上げがメチャ早い。クイックディテイラーとしては、光沢もバッチリ。
とまぁ、汚れ落とし+光沢だしが出来て、なかなかイイ感じのケミカルです。プレクサスのようにプラスチックに対して優れた撥水は期待できませんが、光沢は遜色ないか、それ以上。使用用途も幅広く、クイックディテイラーとしては、こちらの方が魅力的・・・?同容量なら1600円安いし。
とにかく。
簡単にスカッと汚れを落とし、ツルッと光沢を出したいならコレもアリです。
ケミカルの使い分けをすすめるワタシがこれを使うのは・・・
作業中は キレイ度≦効率 です。笑
個別の性能はとても敵うものではないので、カルナバワックスを塗ると色が変わると平気で言うケミカルフェチの人には出先の助っ人として役に立つでしょう。磨きバカを先頭切って走る私も、これはある程度綺麗にするもの、として使っています。相変わらずマザーズ大好きです。同じクイックディテイラーでも 「SHOW TIME・ショータイム」 はワックス成分を落とさないなど、同種に見られがちなケミカルでも、使い分けている事に変わりはありません。
「serious shine」
一本で全てキレイに出来るのでかなり重宝。
でも、あまり使いすぎると怒られます(汗笑汗笑)
大きな修理がある、その時だけ使わせてくださーいm(◎)m