地味〜・・だけど奥深いシートカット

涼しい深夜にFMラヂオをつけると
「皆様にお送りする音楽の定期便・ジェットストリーム」
イブマサトウさんのダンディなお声・・・。
いや、この番組が心落ち着いてイインダナ!
なぜに落ち着く必要アルか?
ゴーリゴーリと地味に地道にバルブシートカットをしているからデス。
http://www.45degree.net/Tuning/engine/valveseatcut.html
どーにか涼しい時間で済ませようにも
今回のこのヘッドは手ごわい。。。
普段ワタシメが目にしている所をググッとアップにお見せします!
(バイクは06年の883、から、下ろしたシリンダーヘッドです)


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右矢印の所は黒いスジがなく、左矢印の所は黒いスジがあります。これ、バルブガイドに対してテーパーシャフトを立てて、そのシャフトにシートカッターツールを入れていますので、何事もなければシートカッターツールの刃物はバルブシートに対して全当り、もしくはそれに近い状態になりますが、上の写真ではそうなってない。つまりダメだという事です。
ワタシメが
「うはぁぁ・・・このヘッド、てーへんだわぁ・・orz」
と言ってる時は、大抵こうなっています(´ω`)ノ〃
このヘッド。分解前は、こうなってました。
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インテークバルブから滴り落ちるエンジンオイル。
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手つきがヤラシイとか言わないで下さい。
↑のヘッドの場合は、ですが
バルブスプリングをヘッドから取り外し、フリーの状態で、
バルブをシート面に着座させるも、異様な手応えを伴い、きつくなっていました。
バルブが曲がっている訳でもないのにさ。
バルブのステム径が細くなった最近のハーレーでは、
大なり小なり、ヘッドがイマイチなのが多い。ほんとに多い。
「イヤになるほど」よくある事なのだが・・・
ヘッドを組み付ける機械がイマイチだとしか考えられないデス。
例え組みつけの機械がイマイチであっても、
このシートカットという作業をすることで、
ヘッドとバルブとの位置関係を合わせ、
「めっちゃ動きのいいヘッド」に出来ます。
おっと、寄り道しました
結局、夜に済まず翌日のお昼に持ち越しのディゲームになり・・・
その場から大して動きもしないのに
頭から流れ落ちる雫は滝の様で・・・
おまけに雷雨の直後にピカーン晴れやし。。。
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うーーん。。。アツスギマス。
もちろん、この後パッパッとエンジンを組み、確認をしてニヤリとしたワタシメでした。
「チューニング」というより、この場合「修正」なんだけども。[:冷や汗:]笑
最近ショップさんからのお問い合わせもチラホラとあります。
中でもボクより若い彼が立ち上げて頑張っているショップさんがあるのですが、そこでもこのシートカッターツールを使いたいと熱いメッセージを頂いております。ボクもこのツールを使い始めて7年目だけど、はじめは大変だったなァ!
このシートカッターツールなら、すごく微妙な調整や仕上がり精度はとても良いから、熱意があればきっとモノにしてくれると思います。
んなこんな、今日の所はこのあたりで。(日付変わってるし〜〜)
 
追記 20240310
今はこちらの設備に変わっています
https://www.45degree.net/blog/?p=30056