以前からシリンダーヘッドの重要性はお伝えしてきましたが、ついに専用機の購入に至る
MIRA製(ミラ)と表現されますが正しくはMINELLI(ミネリ)社 の製品 スイスより取り寄せました
https://www.miratool.ch/mira-headmasters.php
HMX-2000 EVOというパッケージ商品。これは噛み砕くと複数のものに別れます。
The HMX-2000 EVO Package includes:
MIRA VGX-21 Valve Seat Refacting Unit with DR1 /21-45mm) toolhead
6x Pilots FD-type (free selection)
6x SK-type Formtools (free selection)
1x Formtool setting gauge
HMX-2000 EVO Cylinderhead workbench Colour: RAL 3002 Red
AV rotating cylinderhead fixture
HDT-25 steel table
Vario-Drive electronic drive unit (Integrated)
Multivac Vacuum test unit (Integrated)
Storage table
service tooling & instruction manual in English
HM2000-EVOがシリンダーヘッドワークベンチ(以降、作業台)
シリンダーヘッドを固定、移動させる作業台となるが、切削時に加工不良を起こさないようにするための肝となる。
重量は300キロ以上で実際に見ると迫力の大きさ。HM-2000 EVOの重たさも加工時に負けない要素。盤石な作業台があるからこそ、トルクフルなモータードライブユニット「バリオドライブ」が利用可能。手でシートカットするのとは大違いです。
こちらはVGX-21 バルブシートリフェーシングユニット
VGX-21のパッケージ商品内に簡易的な作業台が含まれるがこれは繊細な調整が出来ない。それは実際に試用させて頂いたが明らかだった。そして固定が甘いのでシートカット時にビビってしまい加工不良を招く。
そのため、弊社でのような加工には適さないことからHM-2000 EVOの作業台は必須となった。
直列4気筒以上の鉄のシリンダーヘッドで、まっすぐな形状なものならそこにVGX-21 バルブシートリフェーシングユニットを電磁的に固定して加工すれば良いのでこの作業台も要らずに行けたのだけど、アルミヘッドで独特なバルブ角、インテークとエギゾーストで微妙に異なるモノを相手にするのだから。それがハーレーのシリンダーヘッド。
この設備一式を導入したのは
バルブ回りの加工精度の追求に他なりません。
スポーツスター883のシリンダーヘッドをシートリフェース 切削音からも片当たりしていることがわかります。当たり前の純正状態が完全なものと信じる人には少々刺激の強い動画です。
完成検査はバキュームテストも利用可能
HM2000-EVOの作業台も進化していたようで、以前納めたものより違う箇所を様々挙げておられました。やはり最新が最良なのですね。弊社の2022年製ミネリシートカット、これから活躍します。ご期待ください。
以前はこんな記事もあげていました
https://www.45degree.net/blog/?p=137
Newayのシートカットはハーレーのサービスマニュアルにも記載がありますが、これからはお蔵入りです 45ディグリーの前代表が1996年の開業前から使っていたものを引き継ぎ、改良と修繕を続けながら使ってきました これまでありがとう。