車検でお預かりしました2009y XL883。
支局持ち込み前に排気ガスのCO/HCテスターでチェック。

すると、あらら。って、車検に通らないほどではないのですがね。
それにしても、様子がモン凄いオカシイ。根本的に間違えてはいけないところを間違えてる感じがする。
　
エンジンチェックランプも PON PON と光ってますし、エンジンが冷たいにも関わらずアイドリングが、やったらと低い。ローアイドル、そして、ローリングアイドルしています。これ純正ECMのデータ弄ってあるのかも？！　
　
（すいません、以前教えて貰っていたカモしれませんが、自分でチューニングした車両以外は、印象が薄いので、どうしても覚えていられません。）

ダイアグをチェックすると

トラブルコード「P0505」が出ています。

プラグ真っ黒。プラグが真っ黒って、マズいですね・・・（汗）

プラグは奥までクリーニングして再使用。

ちょうど、隣に４５の新しい代車の04y 883改めXL1000が居たのでこちらも排気ガスを測定。プローブ差し込み・・。

この値。こちらはキャブ車ではありますが、なかなか優秀ですね。

シャーシダイナモに載せ、ダイノウェアと接続。データを吸い出し可視化。
診断ソフトで確認するとキャリブレーション＃が変わっていたので純正のECMを書き換えしてある車両ですね。

このディスプレイの見方は、オペレーターさんで個性の出るところですが、この13.8と出ている縦メーターは設定されている空燃比を表示している。（ラムダセンサーに変わったモデルからはここが正しく表示されません。）　実測の空燃比は13.8の右二つに表示され、真ん中がフロントバンク、右がリアバンクに設定。
　
とりあえず確認したかったのでリアバンクのみ計測用O2センサを取り付けてチェックする。アイドリング中、設定の空燃比13.8に対して、実測の空燃比11.9と20%近く誤差があります。こんなに誤差は出ないのが僕の経験則です。

かる〜く、スロットルを開けて、加速しているとき。(TP10%位)
この時も設定空燃比13.4に対して実測が11.9と10%以上も誤差ある。

こちらの動画は、アクセル全開で、設定の空燃比に対して、実測の空燃比の動きをご覧ください。根本的に間違えてはいけないところを間違えてる感じがお判り頂けるかと。

ロギングし、グラフにしたものがこちら。根本的に間違えてはいけないところを間違えてるのをグラフにしました。

過去に、同一のマフラーで、当社にてチューニングした車両（赤いグラフ）と、この車両での比較。
　
このまま走り続けるのは調子を崩す一方なので、プロとして要チューニング状態であるという事はお伝えします。

当社でチューニングした車両なら問答無用で再チューニングなのですが。今回の「車検業務」でのお仕事はここまでです。