ローライダーSをチューニング / 2017y FXDLS

ローライダーSを、チューニング致しました。
 
 
チューニング前の気になる点


・アフターファイアーが気になる
・もたつく

 
 
と、頂いており
 
 
チューニングのご要望は

オールラウンダーな感じで。
高速もボチボチな速度
燃費はあまり気にしない

 
 
というオーダー内容
 
 
それからチューニングに取り掛かって参ります。
 
 
 
 
 

110エンジン搭載のエンジンは、標準的にドライブバイワイヤ / DBW(電子スロットル)しか存在しません。
 

110キュービックインチエンジン搭載は2010年から始まり、CVOに搭載。
 
その後2012年〜にソフテイルCVOにも搭載され、その後「Sモデル」にも搭載。ファットボーイSやソフテイルスリムS そして2016年~2017年までの間に販売されたローライダーSと、ダイナモデルにも110エンジンが搭載された。
 
元々はツアラーから始まったワンテンエンジンも、ソフテイルモデルや、ダイナなどに広がりましたが。
 
110エンジン搭載になると、例えそれがソフテイルだろうが、ダイナだろうが、従来のようなケーブルで直接スロットルを操作する仕様ではありません。
 
(ちょっと補足 103になると、標準的にドライブバイワイヤですが、2017年のダイナだけが103でもケーブルスロットル仕様)
 
 
標準的にドライブバイワイヤ DBW(電子スロットル)の車両って、特有のクセが備わっている。
 
 
これはミルウォーキーになると、一層強いものになるのですが。
 
 
どちらも、チューニングで、解決が可能!です。
 
 
 
電子スロットルは…..ねえ(もたつくというニュアンス) 
 
 
 
こんな下りがあるとするなら、電気信号で駆動されているスロットルが、本来遅いわけがありません。
 
なんなら、ケーブルスロットルよりも、「緩みがない状態」すら生み出せます。
 
 
 
2008年から〜。
 
ドライブバイワイヤ / DBW(電子スロットル)の初年度ですが、この頃が一番違和感が強かった。動作状況を見ると、プログラムで、妙な動きになるよう支配されている。
 
2017年モデルのローライダーSでも、やはり、違和感がある。 
 
 
まずは、チューニングでこれを綺麗さっぱり取り除きましょう。 
 
綺麗さっぱり取り除いて、更にハーレーならではの走行感を与える。
 
 
私がチューニングをする時は、基本的にマップの作り込みは偏らない。パワー重視とか、燃費重視とか。
 
滑らかさも意識するが、メリハリを大事にする。
 
普通に走行している時は、軽い走行感。クセのない、軽快で違和感のないライトなフィーリング。
 
マップの中に、明確な役割を持たせている。ただ、それはライダーが違和感と感じない程度に、同調さすよう、分析し、作り込む。
 
低回転時でも、ギクシャクせず、アイドリング領域から極力滑らかに、走らせたい。その時のVE値選定のさじ加減や、空燃比&点火タイミングの決定などは、車両によって変えている。
 
 
そして、ここ大事。鼓動感を意識。ズダダダダっ…という走行感は、ハーレー特有のフィーリング。全然出来ない事もあるんですが、この子は出来たんで、やっておきました。
 
 
車両によっては、希薄だったりする。どうしようもない事もある。特にカム乗せてないミルウォーキー とか。
 
 
カム乗せてても、そのエンジンの排気量や圧縮比などの仕様に対してデュレーションやオーバーラップがデカいのをチョイスすると、ギクシャクが残ってしまうので、カムの選定は大切だ。
 
 
 
 
 
 
このローライダーSには、軽快感と同時にリッチな加速感を。スロットルに対して心地よく反応する鼓動感を付与。燃費は気にしないという事ではありましたが、それは面白さが欲しいというニュアンスと受け取り、燃費も踏まえ、しっかり面白さのベクトルを意識しました。
 
 
走り出すと、
 
「ほおほお….」
「おお…」
「おおおお!!!」
 
 
これらが、スロットルの操作で自在。
 
 
恐らく、生まれ変わってると思います。
 
 
 
例え、最高出力が低くても、心地よいフィーリングであれば、結構オモロい事もある。
 
 
 

ご依頼頂き、ありがとうございます。
 
 
https://www.45degree.net/order.htm
お問い合わせはこちらから。
 
 
posted by M.Yasuura
 
 
にほんブログ村 バイクブログ ハーレーダビッドソンへ
1 click お願いします。