耐久性の高いViton(フッ素)インマニシールを作りました


 

変態と呼ばれてしまいそうな商品を作ってしまいました。
 

市販されているものはシリコン系(?)と呼ばれてる赤くて硬いバンドタイプのインマニシールがありますが、それよりも遥かに性能を上回る素材を用いたインマニシールです。ただ、価格も遥かに高い。
 

用いた材料はフッ素ゴム、当業界では別名Viton(バイトン)で通ってる素材です。ハーレー社、自動車製作者でもこの素材を活用しています。
 
この度新たに製作したフッ素ゴム仕様のガスケットはバンドとセットでかなり高額ですが、Vitonはエンジンに接し使うような高温に対しても耐久性がずば抜けて優れており、シールが傷んだことによる交換の頻度を極端に減らせるよう狙いました。
 

↑クランプでカシメた後のシールのムニっと感をご覧ください
 
色の黒いインマニシールで耐久性に優れたものは存在していない、という認識ですが静かに性能を担保するガスケットは主張しないように配慮。また、狙ってシールの幅をややワイドに製作しておりこれはクランプで圧着することでシリンダーヘッドとインマニにほぼピッタリ接触することを狙いました。
 
ここがちゃんとしてないと突然キックスタートでエンジン始動が困難になったり、バックファイアーを起こしたりとトラブルに繋がりますので2次エアを吸うリスクは極限まで減らしたいと思っていました。
 

もちろんインマニシールをどのようにクランプするのか、キャブレターの取り付け、固定方法でキャブが下を向いてしまうことがあると2次エアを吸うことがあるのでいくらフッ素ゴムであっても防ぎきれない要因はあるのですが、インマニシールの素材と硬度選定とクランプ方法まではコントロール可能なところなのでこのような商品構成としました。
 
エンジンの高温に晒されるが故にこれまではどんなに耐久性が高いものというものでも5年以上が経過すると硬化して怪しい状況を確認してきましたが、この素材を用いることで10年は余裕で超える性能を担保できると想定します。長い間、性能を担保できるのなら安いものだ、と判断して製作に踏み切りました。
 
「ショベルって調子悪いし壊れるんでしょ」という課題に対し、最新素材を用いてアンサーします。
 
あの時代にあったものを用いたのでは現代の水準には達しない。サービスマニュアルは40年前に時が止まった手順書です。かといって外観を大きく乱すような変化は望みません。静かなアップデート、それが狙い。弊社で販売しているマーレピストンも同様の位置付けです。
 
 
<Oリングタイプを用いていた場合について>
 
バンドタイプへのインマニシールへ変換可能です。エンジン側は隙間を埋めるスペーサーを用いる必要がありますが、インマニ側はバンドタイプのマニを用いることで対処可能。ヘッド側もインマニ側もスペーサーを用いて埋めるやり方では取り付けが非常に困難になりますのでマニ側はバンドタイプへ変えることをお勧めします。弊社販売のショートマニホールドをご検討のお客様で当インマニシールも含めてご検討のお客様はバンドタイプのマニをお求めください。スペーサーについてもお求めのお客様はお問い合わせください。
 

Posted by M.Yasuura

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