より883を楽しみましょっ(・∀・)


2011年モデル XL883アイアンのパワービジョン化!!!
 
チューニングにかかる前に、試運転がてら走ってみましたが・・・・アクセルと同調せず、音のみ50メートル先を走る、爆発的に前に進まない感覚です。また、エンジン始動時にビックリするほどエンジン回転数が上昇し、けたたましい音のまま走りだしました。 アクセルを離しても40kmほどで走ってしまいます(´・_・`)
 
これをパワービジョンでチューニングし、燃料調整はもちろん、点火マップも含めて全調整を施します。
 
すると・・・アクセルと前進力が同調し、音が10メートル後ろを付いてくるような感覚に生まれ変わります!けたたましいエンジン始動時も落ち着ける事が出来ます。
 
883で、4速ギアから、5速のギアにかけて、5・60キロの速度でダダダダッと流していたとしましょう。そこから、やや、グイッとアクセルを捻ると、前に進むのだけど、一度落ち込んでから、前に進み出すトルクの落ち込み症状が出ている883は、いませんか????
 
その落ち込み部分が、とてもセッティングが合っていない所で、ガソリンの供給量が落ち込んでおり、ちょっと危険な状態です。下に、グラフでその様子を示します。
 

このグラフは、走行中に、よく使うアクセル操作付近でのグラフです。グラフの下を見てもらうと、エンジン回転数を示しており、2500回転付近から、3000回転付近では、グイッと上にグラフが伸びています。
 
今までは、上に伸びるほど良い意味を持つグラフばかり見てもらってきましたが、今回は、上に登るほどあまり良くない事を示すデーターで、測定対象外の「18」にまで登っています。
 
上に上がるほど、何が増えているのかと言いますと、「空気の割合」が増えています。左の列を見ると、10から18までの数字が割り振ってありますが、これは空気とガソリンの比を表します。空燃比(エアー・フューエル・レシオ)という言葉がありますが、これが空気とガソリンの比で、ガソリンが1に対し、空気がどの程度の割合で含まれているか、という事です。2500回転付近では16.5を示し、3000回転付近では18以上にまで立ち上っています。ガソリン1に対して、空気量の比が増えるほど、ガソリンの割合が少なくなりますね。ウイスキーのハイボールで、ウイスキー1に、炭酸水が18も入ったら、もはや只の炭酸水ですね。・・・・なんて、単純な計算です。これが「ガソリンが薄い」と言われている言葉です。ハイボールにも丁度美味しい黄金比(ゴールデンレシオ)があるように、ガソリンにもちょうどいい混合比があります。
 
つまり、2500回転付近から、3000回転付近、速度で表すと3速ギアにて、速度45kmから85kmの間では、とてもグイッと上にグラフが伸びているのは、空気量がとても多く、ガソリンの割合が少ない、つまり「とっても薄い」という事が読み取れます。 本来、目標としている(エアー・フューエル・レシオ)からも大きく外れ、全然セッティングが合っていない状態です。
 
 
ここも含めて、パワービジョン化と、セッティングを施す事で、薄い症状がキレイさっぱりと、解消でき、気持ちよく走れます!暴発的に走るようなことはなく、ギクシャクしない自然なフィーリングに仕上げ、とても乗りやすくなりますのでお勧めです。こんな症状が出ている883は、多いでしょうから、セッティングで、楽しく走れるようにしてみませんか(^^)
 
 

↑パワービジョンでセッティングを合わせる前後でのパワー比較です。
2000回転付近での、トルクの落ち込みが大幅解消されたのが見て取れますね!