バッフル加工・・・XR1200

XR1200のモディファイです。
 
バンス&ハインスの2in1in2フルエキで以前チューニングさせて頂きました。
3,000回転以降のトルク、馬力はナカナカでしたが、盛り上がる所は盛り上がり、上げたい所はそのまま。その御陰で3,000回転以下、巡航時のトルクダウンが目立ってしまい、コーナーの立ち上がりで、そこの回転を使ってしまうので、それをどうにかしたい・・・僕がアメリカに行く前からご相談頂いておりました。(長らくお待たせしました)
 
インジェクションチューニング時に様々な事にトライしましたがトルクの無さがマフラーによるものと断定できました。「バッフル加工で狙った回転域のトルクを上げる」という方向で決めました。
 
上げたい所を上げる事で、盛り上がっている所は下がってしまう事が考えられますので、その点は予めお伝えの上で取り掛かります。
 

 

これが元々のバッフルです。口径の大きいパンチメッシュのバッフルでした。
 

バッフルを作り、加工している途中。口径も、絞ります。
 

グラスウールを巻いて取り付け。この写真撮った後で、もっとた〜〜っぷりと巻いて組み直しました。
 
 
 

バッフルの構造を変えたという事は、やはりインジェクションチューニングが再度、必要になりました。VE値の再設定 点火マップの再考など、BESTな値を求めていきました。逆に言えば再設定が必要なほどの状態になっているという事は、それを合わせ直したらと思うと、期待が高まります。
 
 

こちらがバッフル加工前。2,000回転から2,700回転に向けてトルク曲線の下降が見られます。
実際に乗ってみると、ひと昔前の、「どっかんターボ」のような特性で、パワーはあるけどトルクの落ち込みがあり、扱いにくい点が問題でした。実際に走っているシーンなら、タイトなコーナーで、コーナー出口が見えるくらいで、アクセルを開けてもすすまず、(トルクの落ち込み)オーバー気味になるかと思えば、一気にトルクが立ち上がり、外に膨らんでおおおっとっと!!とブレーキでコントロールする・・・こんな感じなのでリズムが難しいですね。
 

次は、バッフル加工後のデーターとオーバーラップさせます。
 
赤いグラフがバッフル加工後。以前は落ち込んでいたトルクカーブも、フラットになり、落ち込むことなく右肩上がり。3,000回転付近ではバッフル加工前後で1kg-Mのトルク差が見られます。上げたい所を上げる事で、盛り上がっていた所は下がってしまいましたが、狙った所が上がりましたね。トルクも落ち込まず、立ち上がりもなめらかでピークのトルクも抑えられているので、テンポ良く走れるようになったと思います。
 
20120926-102839.jpg
排気音も、低くて、ハーレーらしい音にかわりました。以前はアイドリングからケタタマシイ音でしたが、バッフルを変えたことで非常に好ましい清音された音に変化しました。吹かせば、XR1200のレーシーなサウンドは健在です。

 
 
 

「バッフル加工・・・XR1200」への1件のフィードバック

  1. あれから、色々走ってみたインプレです。

    高速走行時、4000rpmからアクセル開けた時のパンチは以前ほどでないけど、低回転でのタイトコーナーのダッシュは格段にUP!!。
    思い切ってアクセルを開けれるので、逆に以前より速いかもv( ̄Д ̄)v

    また、アイドリングも静かになり、団地内での暖機もそこまで気を使わなくてよく、何より走行時の排気音が心地いい♪

    当分この仕様で楽しんみます(^^)v

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