GW前に承ったご依頼を今頃掲載して恐縮ですが、2005年式、TC88 FLTRi・・・です。
(注釈:i が付いているのはこの頃のインジェクションモデル)
今回は、2005年式には特に多い、オイル下がりの修理と、ファインチューニングを施す為にドックイン。
TC88でSTOCKエンジン、マフラーは純正ロゴ
ECMはPower Commander3 USBが取り付けられています。
まずは、そのままの状態、分解前をダイナモ上にて回してみます。
その結果がこちらっ!
MAXパワー52PS / MAXトルク 8.42kg-m でした。
ん〜〜・・・汗
ちょっと・・・・いや、かなり・・・・元気の無いエンジンです。
こりゃ、走るのにいたしかったでしょうねえ。
さ、エンジンを開けて診ましょう。
シリンダーへッドを外してピストンヘッドをみた図
フロントピストンヘッド
リアーピストンヘッド
シリンダーヘッドのチャンバー室をみた図
チャンバー室拡大っ
インテーク&エグゾーストバルブを外した図
いやあ。
オイル下がりの症状がばっちり(??)
マズはシリンダーヘッドのカーボン落としと、シートカットにかかる。
ヘッドは出来上がり〜っ。
ピストンも Okayィ〜っ
カムシャフトもはく離しかけてますねえ。
カムサポートプレートもオイルポンプ内も、チェーンドライブ特有の磨耗が起こっていた。
エアクリーナーは純正エアクリーナーからビッグサッカーステージ1へ変更。
エグゾーストパイプを外したついでに当年式には標準装備されてないO2センサーボスを取り付けしました。
オーナーさまが、「のちにVFIをつけたい」とのことなので、二度手間を省き、拡張性を持たせる感じですね・・・!
・・・で。
エンジンを組み立てた後にPower Commander3 USBをリ・セッティング。
シャーシダイナモで計測の、その結果がコチラ。
MAXパワー71.44PS / MAXトルク 10.16kg-m
エンジン分解前と、ファインチューニング後とのデーターをオーバーラップしてみます。
違いは一目瞭然ですね〜 ^^;
というか、パワーが出すぎてクラッチの滑りが判ってしまうトラブルにも見舞われました(汗)
ファインチューニングメニューもオススメですよ〜
それではっ。